枯山水は自宅でもできる!砂や砂利で手軽に敷く方法

枯山水は自宅でもできる!砂や砂利で手軽に敷く方法

日本庭園の様式のひとつである枯山水を自宅でも取り入れたいとお考えですね。

枯山水は水を使用せずに、岩や砂などで山水の趣を表した庭園のことで、自宅にあると非常に優雅な気分になれるでしょう。

当ページでは、自宅で枯山水を作る際に必要なものや費用、枯山水を作る方法についてご紹介します。

自宅でも枯山水を取り入れて、家の外構をさらにグレードアップさせましょう。

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枯山水を自宅に作ることは可能

枯山水

枯山水は寺院や美術館、庭園などで見かける機会が多いですが、近年ではミニチュアの枯山水キットが発売されているほど、一般家庭でも枯山水への関心が高まっています。

もちろん、机上で楽しむミニチュアの枯山水ではなく、自宅の外構に枯山水を作ることは可能です。

自宅の外構で枯山水を作る際には、どういったものが必要なのかを把握しておきましょう。

枯山水を自宅で作る際に必要なもの

枯山水を自宅で作るために必要なものの一例はこちらです。

  • タイルや石畳
  • 植栽
  • 景石
  • 砂利や砂
  • 苔や人工芝

自分が作りたい枯山水のデザインによって必要なものは異なります。たとえば、タイルを使用すれば和モダンな雰囲気にもできます。

また、緑は必要ないのであれば苔や人工芝、植栽を用意しなくても良いです。

寺院などで見かける枯山水の画像を参考に、どういったものを用意すべきかを考えると良いでしょう。

ただし、寺院などと比べると、自宅の庭はスペースが狭いことを考慮しなければなりません。

限られたスペースで自分の希望を詰め込みすぎると、まとまりがなくなってしまうので注意しましょう。

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枯山水を自宅で作るためにかかる費用

ノートの上に置かれた電卓

枯山水を自宅で作るためにかかる費用は、業者に依頼するのか、自分ですべて作業するのかによって大きく異なります。

また、枯山水で使用する材料によっても変動するのです。

枯山水を業者に依頼する場合と、DIYの場合とでいくらくらいの費用がかかるのかをそれぞれ見ていきましょう。

業者に依頼する場合

外構業者や造園業者などに枯山水の工事を依頼すると、大体1坪あたり10万円前後の工事費用がかかります。

1坪は畳2枚分(2畳)ほどの広さで、平米で表すと3.3㎡ほどです。

なお、使用する材料のグレードや、作業人数によっても費用総額は左右されます。

庭の一部分や坪庭など省スペースで枯山水を作る場合でも、総額で大体30万円~50万円はかかると考えておきましょう。

DIYする場合

業者に依頼せずに枯山水をDIYする場合、必要な費用は基本的に材料費のみです。

前述した枯山水の材料が、大体いくらくらいで購入できるのかをまとめました。

材料費用
タイルや石畳5,000~30,000円/㎡
植栽5,000~20,000円/本
景石20,000~150,000円/個
砂利や砂1,500~3,000円/㎡
18,000~20,000円/㎡
人工芝5,000~7,000円/㎡

材料のグレードにもよりますが、たとえば砂利、景石、人工芝のみというようにシンプルな枯山水を作る場合は、安ければ1坪(3.3㎡)で大体50,000円ほどの費用で済む計算になります。

業者に依頼するのと比べると半額に抑えられる可能性もあるというわけです。

ただし、材料とは別に運搬費用がかかったり、DIYの道具の購入費用がかかったりすることも念頭に置いておきましょう。

なお、タイルや石畳などを設置したり、大きめの植栽を取り入れたりする場合は、プロに任せた方が安心です。

とくにDIY初心者は、最低限の軽作業のみ自分で行い、あとは業者に依頼すると良いです。

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枯山水を自宅で作る流れ

STEP

業者に任せるにしても、DIYするにしても枯山水がどのように出来るのか気になる方も多いでしょう。

ここからは自宅における枯山水の作り方を大まかにまとめました。

場所を決める

最初に、枯山水を自宅のどこに作りたいのかを決めます。

庭や玄関アプローチの周辺に作るケースが多いですが、ベランダや室内にも作ることはできます。

なお、枯山水の砂利は踏んでしまうと形が崩れるので、屋外で作りたい方は人やペットが歩かない場所を選ぶのがおすすめです。

また、植栽を取り入れるならば適度に日当たりを確保できる場所であるかも確認することが大切です。

全体のデザインを決める

作る場所が決まったら、次は枯山水の全体的なデザインを決めます。

枯山水を自宅で取り入れている方のブログやSNSなどを活用し、イメージをつかむと良いでしょう。

どういったデザインにするかで用意すべき材料が変わるので、明確なデザインを考えてください。

デザインが決まったらいよいよホームセンターやネットショッピングなどで材料を用意していきます。

整地をする

材料の準備ができたら、枯山水を作る場所を整地します。石や雑草などを除去して、地面を叩いて平らにし、しっかり固めていきます。

もし、枯山水で高低差を付けるのであれば、山なども作る必要があるのです。

整地では、クワ、トンボ、レーキ、転圧機などの道具があると便利なので、購入してもあまり使い道がないという方は知人や親族に借りたり、ホームセンターなどでレンタルしたりしましょう。

ちなみに屋内やベランダであれば整地はとくに必要ありません。

防草シートを敷く

整地が終わったら雑草が生えるのを防ぐために防草シートを敷きましょう。

防草シートも非常に種類が多いのですが、耐用年数が長く、もし下から草が生えてきたとしても草が突き抜けにくいものを選ぶのがおすすめです。

防草シートは高いものでも1㎡あたり500円前後で購入できるので、性能が良いものを選んでください。

防草シートを敷き、適切なサイズにカットしたら風に飛ばされないようにピンを止めます。

景石やタイルなどを置く

防草シートまでの下準備が終わったら、いよいよ本格的な作業に入ります。

まず景石やタイル、植栽など大きいものから設置していくと良いです。

砂利を先に敷くこともできますが、大きいものから設置すると砂利の量も少なく済み、節約になります。

また、砂利を敷く前であればイメージと違った場合でも容易に修正ができるでしょう。

この工程では、大きい景石や植栽などを設置するならクレーンを使うような大掛かりな作業になるケースもあります。

そのため、枯山水のデザインによっては業者に任せることになる可能性もあるのです。

一方、大きめのオブジェなどを置かないためクレーンは必要なく、DIYでできそうなデザインでも重労働になることを覚悟しておきましょう。

砂利や砂を敷く

大物の設置が終わったら、枯山水に欠かせない砂利や砂を敷いていきます。枯山水で使用される砂利は以下のようなものが多いです。

  • 白川砂
  • 桜川砂
  • 大磯砂
  • 伊勢砂

それぞれ色味や形が異なるので、自分の好みや予算の都合から選ぶと良いです。

なお、砂利の必要量は1㎡あたり60~80㎏とされています。この量を目安にすれば、地面から3~4㎝の厚みが出せるのです。

とくに枯山水は砂利に模様を描いていくので、あまり厚みがないと防草シートが見えてしまう可能性があります。

そのため、1㎡あたり80㎏を目安として多めに砂利を用意しておきましょう。

模様を作る

必要な箇所に砂利を敷き終わったら、いよいよ枯山水のメインとも言える波模様をつけていきます。

まずは砂利を平らにならすことで模様がキレイに表現できます。

模様はレーキという大きな熊手のような道具で描くのが便利ですが、スペースがあまり広くないのであれば窓掃除で使う水切りワイパーでも模様を描くことができます。

一度模様を作ってしまったあとは、誰かが歩くなどしなければ崩れることはありません。

ただし、強風や強雨のあとには模様が薄れてしまう可能性もあるので、必要に応じてメンテナンスをして美しい模様を維持しましょう。

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