どうしたら車が乗ってもレンガが割れない?外構業者が疑問を回答

どうしたら車が乗ってもレンガが割れない?外構業者が疑問を回答

駐車場にレンガを使うと風情があり、デザイン的には満足度の高いものとなります。しかし、車が乗った時にレンガが割れるケースは少なくありません。

これはしかたのないことかというと、実はきちんと対処する方法があります。

今回は車が乗った時になぜレンガが割れてしまうのか、そして割れないようにする方法は何かを説明します。

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駐車場にレンガを使うのが人気の理由

レンガ敷きの上に止めてある車

駐車場の外構工事でレンガを使う人は少なくありません。その魅力は何かをご紹介しましょう。

使い込むほどに味わいが出る

レンガの魅力といえば、経年によりにじみ出てくる味わいです。駐車場にレンガを使うことで、この味わい深さを楽しむことができます。

自宅の外構は年数が経過すれば、どうしても古くなり傷みも目立つようになります。

しかしレンガの場合には、それが良い意味で魅力になるのが特徴です。そのため、普段使用する駐車場にもレンガを使う人が多いというわけです。

デザインを楽しめる

レンガとひと口に言っても、いろんな種類があります。そのため駐車場にレンガを使えば、さまざまなデザインを楽しめます。

レンガは同じ種類であっても焼き色が違いますし、また種類が異なれば色味はかなり違います。そのため、自分好みの色合いのレンガを探すのも、駐車場造りの楽しみだと言えるでしょう。

あるいはレンガの並べ方によってもデザインを凝ることができます。レンガのみを敷き詰めるのもよいですし、あるいは石などほかの外構素材を組み合わせてもよいでしょう。

このようにバリエーションが多いのも、レンガを使った駐車場の魅力と言えます。

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車が乗るとレンガが割れる!その理由とは

割れたレンガ

駐車場の外構素材としてレンガを使うのはよいのですが、車が乗ると割れるという事例も実は少なくありません。その理由を説明します。

下地が柔らかい

駐車場のレンガが割れる理由としてまず考えられるのが、下地が柔らかいことです。

庭の小道などにレンガを敷く場合、地面を掘り下げて砕石を敷き詰め、転圧したあとに砂を敷いてからレンガを起きます。外構作業としてはこれで十分ですが、駐車場となると話は別です。

相当な重量の車が乗るので、下地が砕石と砂だけではレンガが動いてしまいます。そして不安定な状態のところに車が動くため、レンガも動いて割れてしまいます。

そのため、小道などのように下地に砂を使うとレンガは割れてしまうと考えたほうがよいでしょう。

レンガの強度が低い

レンガの駐車場に車が乗るとレンガが割れる理由はほかに2つあります。

ひとつは車の重量が重く、レンガに対して荷重がかかりすぎることです。そしてもうひとつは、レンガの経年による劣化が原因となります。

レンガは耐久性が高いことで有名ですが、実際にヨーロッパのレンガ造りによる家などは100年以上の寿命があります。

レンガを積み上げて造る家は、相当な重量もあるはずです。それなのになぜ車が乗ると割れるのか不思議に思うかもしれません。

レンガの圧縮強度は1平方センチメートルあたり100キログラムから180キログラムとされています。

土間コンクリートもだいたい1平方センチメートルあたり180キログラムほどなので、レンガも強度があるものなら割れることはないと考えられます。

それでも割れてしまう場合に考えられるのは、レンガの中でも強度の低いものを使っている場合です。レンガにも種類はいろいろとあるので、強度も違います。

駐車場のレンガ選びはデザインよりも強度を優先しなければなりません。

レンガの経年劣化

そしてレンガの経年劣化ですが、車が何度も上に乗ることで毎回負荷がかかります。そのため、自然劣化よりも駐車場のレンガは傷むのが早いと考えられます。

また駐車場は排水のために傾斜をつけるのが基本ですが、レンガは排水が悪いと水分の蒸発が遅くなり、劣化が早まります。きちんと傾斜をつけて施工することが大事です。

また停車した状態でハンドルを回すと、タイヤ下のレンガをねじることにより割れることがあります。駐車場はレンガにとって過酷な状況にあると知っておくとよいでしょう。

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車が乗ってもレンガが割れない工夫

対策と書かれた紙をもつ女性

駐車場のレンガが割れる理由を踏まえて、どのように工夫すれば割れないようになるのかをご紹介します。

焼き過ぎレンガを使う

まずは駐車場に使用するレンガ選びが大事ですが、おすすめは強度が高い「焼き過ぎレンガ」です。

焼き過ぎレンガは通常のレンガよりも高温で焼いていることから、密度が高く割れにくいものとなっています。また吸水性も低いのでコケが発生しにくく、車が乗る時に滑ることもありません。

焼き過ぎレンガは通常のレンガよりも価格が高いのがネックですが、車が乗った時の衝撃に強く割れにくいのでおすすめです。

レンガが割れてしまうと補修が必要になりますし、駐車場のレンガを補修するとなれば手間もかかります。

そのため材料費としては予算がそれなりに必要ですが、長く安心して使うためには費用対効果は高いと言えるでしょう。

下地にコンクリートを使う

駐車場にレンガを使う場合、下地には必ずコンクリートを打つようにしましょう。砕石を敷いて転圧し、その上に砂を敷いて直接レンガを置くと割れてしまいます。

これは車が乗った時にレンガが動き不安定になるのが原因です。費用を抑えようと砂だけにすると、見た目には綺麗にレンガを敷くことができますが駐車場には不向きです。

庭の小道であれば問題ありませんが、重量のある車が乗ると下地が固定されていないためにレンガは割れてしまいます。

下地を厚く丈夫にする

駐車場にレンガを敷く際に下地にコンクリートを打つことが必要ですが、その厚みにも注意が必要です。

砕石を10センチほど敷いて転圧し、その上に3センチほどの厚みでコンクリートを打てば、レンガは割れにくくなります。

さらにレンガにも厚みを持たせれば、さらに効果的です。つまりレンガを2層にして敷くことで厚みが生まれ、車が乗っても割れにくくできます。

駐車場にレンガを使う場合には、基礎から少しでも厚みを持たせるようにすることが割れにくくするポイントとなります。

コンクリートと併用しない

駐車場すべてをコンクリートあるいはレンガにせず、コンクリートとレンガを使用するデザインがあります。

見た目にはおしゃれなのですが、このような設計はレンガが割れやすくなるため、どちらかに統一したほうがよいでしょう。

コンクリートは夏場のように暑くなると膨張し、冬場のように寒くなると収縮します。そのため、レンガのような異物が入るとコンクリート自体も割れやすくなります。

そして夏場にコンクリートが膨張することによりレンガに負荷がかかり、車が乗った時に割れてしまいます。

デザイン的には申し分ないのですが、コンクリートとレンガを組み合わせた駐車場は避けることをおすすめします。

まとめ

車が乗った時に駐車場のレンガが割れる原因はいろいろとあることがわかります。しかし対処する方法はあるので、施工さえ注意すれば割れにくくすることは可能です。

まずは強度の高いレンガを使用すること、基礎にコンクリートを打つことなどは駐車場でレンガを使用する際には基本的なことであると心得ておきましょう。

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