人工芝を庭に敷きたいけど、費用をあまりかけたくないし、DIYで敷いてみようとお考えの方も多いのではないでしょうか。
人工芝はポイントさえ知っていれば、DIYできれいに敷くことも可能です。DIYで人工芝を敷ければ、施工費用もかからないし、業者に依頼するよりも安くできます。
人工芝を自分で敷く場合、どんな方法でどれくらいの費用がかかるか、また時間はどれくらいかかるのか気になるところですよね。
今回は、人工芝をDIYで敷く方法と、かかる費用について解説していきます。
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////人工芝をDIYで敷く方法
DIYで人工芝を敷くためには、材料の他に道具や資材などが必要になります。
人工芝をDIYで敷く方法やかかる時間、それにDIYで敷いた際の失敗例を見ていきましょう。
必要な資材や材料
人工芝をDIYで敷くために、必要な資材や材料を見ていきましょう。DIYで人工芝を敷く際に、どうやって使うのかも簡単にご紹介します。
人工芝
長く使っていきたい場合や、天然芝に近い見た目にしたい場合などには、質の良い人工芝を購入するようにしましょう。
人工芝はパイル(芝の葉)の丈や密度、形状や色などで、見た目や質感、耐久性が変わってきます。費用はかかりますが、耐用年数も長く、頻繁に人工芝の張替えをしなくてすみます。
また、費用はなるべくかけたくない、頻繁に張替えをすれば良いという場合は、安い人工芝を選ぶこともできます。
パイルの密度がなかったり、光を反射してしまったりと、見た目も人工的なものになります。
耐用年数も短く、色あせや剥げなどの劣化で、人工芝を頻繁に張り替えなければいけない可能性もあります。
メリットとデメリットをよく考えて、人工芝を選ぶようにしましょう。それから、人工芝を選ぶときには、写真だけでなく実際にサンプルを見て、触れてから購入したほうが安心です。
サンプルは無料でもらえるところもありますが、有料で取り寄せるというところもあります。
防草シート
人工芝の下から雑草が生えてこないようにするシートです。人工芝だけでも防草は見込めますが、防草シートでしっかりと光を遮断することで、雑草の生長を防止します。
DIYで手間を減らしたいからといって、防草シートを敷かずに施工すると、人工芝を敷いたあとに草むしりの手間が増える可能性もあるので、必ず敷くようにしましょう。
防草シートは、安いものでも十分に効果があります。
草むしりは絶対嫌という方は、安心のために高いものを用意しても良いですが、それよりも人工芝に費用をかけるほうが良いでしょう。
山砂や真砂土
人工芝の下地つくりの際に使うのが、山砂や真砂土です。
山砂や真砂土を使わずに下地を作ることもできますが、地面をしっかりと固めることができ、整地しやすくなるので、山砂や真砂土を使うことをおすすめします。
珪砂(5号)
人工芝に重みを与えてめくれ防止にしたり、乾燥収縮をしないようにするために、人工芝に珪砂を撒きます。
他にもパイルを立ち上げる効果などもあります。必要な量の目安として、1平米あたり5kgを用意しましょう。
U字ピン
人工芝や防草シートを地面に固定するために使用します。
U字ピンは30cmから50cm間隔で打ち込んでいくので、人工芝を敷く面積から必要本数を出して用意するようにしましょう。
U字ピンを打ち込む際には、金づちを使用して打ち込んできます。トラブルに対応できるように、何本か余分に用意しておくことをおすすめします。
両面テープ/ブチルテープ
防草シートと2枚の人工芝をテープで貼って固定します。
この作業をボンドで行う場合もありますが、テープを使えば効率もよく、しっかりと貼ることができます。
購入時は、防水など耐候性を持ったテープか確認しましょう。
ガムテープ
防草シートが重なった部分にガムテープを貼ることで、そこから雑草が生えてこないようにします。
また、防草シートのカットをミスしたときにもガムテープで補修します。
養生テープ
人工芝同士のつなぎ目で使用します。片側の人工芝に養生テープを貼ることで、パイルが巻き込まれずにきれいにつなぐことができます。
必要な道具
人工芝を敷くために必要な道具を確認していきます。
人工芝を敷く前に、持っているものを確認して、あらたに購入しなければいけないものをリストアップしておきましょう。
スコップや鋤簾(じょれん)
人工芝を敷く下地の整地にスコップや鋤簾を使います。雑草や石が多いところでは、スコップよりも鋤簾のほうが作業効率が良いでしょう。
また、天然芝がある場合、剣スコップを使って根を切りながら取り除くようにします。
トンボ
人工芝の下地を整地する時にトンボを使います。トンボは日常で使うものではないので、持ってい無い場合、借りるかDIYで作ってしまいましょう。
シンプルな構造なので、材料さえあれば簡単に作れますし、使い終わったら分解することもできます。
転圧機
人工芝の下地を固める時に転圧機を使います。
新しく転圧機を買うということはできないでしょうから、2000円程度でレンタルをするか、他のもので代用しましょう。
トンボやスコップである程度下地を固めることができますし、狭いところや細かく作業したいところなどは、コテやレンガなどで作業することができます。
メジャー
寸法を測るのにメジャーを使います。DIYを普段からしている方であれば、メジャーは必需品なので持っているでしょう。
定規
寸法を測るためだけでなく、直線のケガキを入れる時に定規を使います。
直線がでているものであれば代用できるので、身の回りのもので直線がでているものを見つけておきましょう。
カッター
人工芝を切るときや、砂の袋をあける時にカッターを使います。また、刃の反対側を使って、人工芝にケガキを入れたりします。
小さいカッターしか手元にない場合は、特大刃や大型刃のカッターを購入しましょう。安定した切れ味があれば、安全かつ作業も効率的に行うことができます。
切れ味が悪くなり、刃の先が丸くなってきたときには、刃を折ってよく切れるようにしましょう。
広い面積に人工芝を敷く場合や、障害物が多くある場所では、切る機会も多くなり、刃が駄目になってくるので替え刃も用意しておいたほうが安心です。
ハサミ
防草シートを敷く際に、サイズ合わせをするためにハサミを使います。ある程度の切れ味があればいいので、普段使っているハサミで対応できます。
金づち
人工芝や防草シートを地面に固定するためのU字ピンを打ち込むために使います。
打ち込めればどんなものでも大丈夫ですが、地面が硬い場合には少し大きめの金づちがあるといいでしょう。
デッキブラシ
人工芝を敷き終わって、珪砂を均す時に使います。また、人工芝の手入れをするときにも使うので、無い場合は購入しましょう。
ブラッシングすることで、寝てしまっているパイルを立たせることができるので、見た目の維持をするためにも必要です。
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////DIYで人工芝を敷く方法
人工芝をきれいに敷くためには、下地や継ぎ目の処理などが重要です。人工芝をDIYできれいに敷く方法を、重要なポイントを含めて確認していきましょう。
レイアウトを決める
人工芝を敷きたい場所を採寸して、図面におこしていきましょう。大体これくらいというのではなく、きちんと図面におこすことで、仕上がりを良くすることができます。
人工芝のロールサイズを確認し、割付けも記入していきましょう。人工芝には芝目があるので、よく見る方向にパイルの先が向くように、揃えて敷くようにするのがポイントです。
また、U字ピンの必要な数もこの時に、割り出しておくと、間違いありません。
下地の整地
人工芝に凹凸ができてしまうと、見た目が悪くなるだけでなく、水たまりができる原因になります。DIYで人工芝を敷く時に、下地の整地が一番重要なポイントになります。
まず、鋤簾やスコップで雑草や石を取り除いていきます。
雑草の根っこまで取りたくなってしまいますが、細かくやっていると時間が無くなってしまうので、手早く行います。
排水溝がある場合には、山砂や真砂土を入れた時に同じ高さになるように、土を取り除きましょう。雑草や石を取り除いたら、トンボで土を均します。
そして、山砂や真砂土を蒔いていきます。トンボを使って均しながら、先の部分で地面を叩いていきます。転圧の代わりに行っていることなので、しっかりと叩いておきましょう。
壁際や排水溝周りなど、細かい部分はレンガやコテを使って、体重をかけながら叩いていきます。
これを繰り返し、下地をしっかりと平らにしていきましょう。最後に水を蒔いて、水締めを行います。
防草シートを敷く
草が生えるのを防止するための、防草シートを敷きつめていきます。
まず、下地の上に防草シートを仮敷きしていきます。防草シートは5cmほど重ねて繋げていきます。
重なった部分は、1m間隔でU字ピンを打ち込んでいきます。それから、余分な防草シートをハサミでカットしていきましょう。
もし、失敗してもガムテープで貼り付ければいいので、手早く作業しましょう。最後に重ねた部分をガムテープを使って貼っていきます。隙間ができないように、端から端まで貼ります。
人工芝をカットする
図面に書いてある寸法をもとに人工芝をカットしていきますが、足りないということを防ぐために、10cmほど長めにカットしていきます。
メジャーを使って人工芝の寸法を測り、目印の切れ込みを入れます。切る部分を裏返して、カッターの反対側の刃と定規を使って、ケガキを入れていきます。
人工芝は表側から切ると、パイルも一緒に切ってしまう可能性があるため、裏返しで切ります。人工芝に入れたケガキに沿って、カッターで切っていきます。
カットした人工芝は、横の生地をパイルが植え込んであるギリギリ手前までを切っていきます。耳切という作業で、これをすることで人工芝の継ぎ目が合わせやすくなります。
人工芝を敷く
カットしたら図面通りに最初の人工芝を仮敷きしていきます。人工芝は余裕を持ってカットしてあるので、余しを取りながら敷き込みます。
人工芝を敷き込んだら、30cmから50cmの間隔でU字ピンを打ち込んでいきます。
きれいに仕上げるには、U字ピンがパイルを巻き込まないように、パイルをめくりながら最後まで打ち込むのがポイントです。
次に、継ぎ目部分の処理をしていきます。継ぎ目部分の防草シートに両面テープを貼っていきます。人工芝と人工芝にちょうど半分ずつ貼れるようにまっすぐ両面テープを貼っていきます。
次の人工芝に取り掛かる前に、壁際などの浮き上がっている部分のカットをします。
直線であれば、定規を使ってカットすれば良いですが、曲線や段差がある場所は、しっかりとケガキをしてから慎重に作業しましょう。
次の人工芝を仮敷きしていきます。人工芝の継ぎ目は多くて5mmほどあけるようにします。くっつきすぎても浮き上がってしまい、離れすぎても継ぎ目が目立ってしまいます。
片側の人工芝に養生テープを貼り付けてパイルを巻き込まないようにします。両面テープで固定してから、ズレないようにU字ピンを打ち込んでいきます。
最後の人工芝が敷き終わるまで、これを繰り返し行います。
砂入れ
いよいよ最後の工程です。人工芝の上に珪砂を撒いていきます。人工芝を囲むように、端にちょっとずつ撒くようにしましょう。
デッキブラシを使って珪砂を均していきます。ロールしていた人工芝は、パイルが寝てしまっている可能性もあるので、全体的にブラッシングをしておきましょう。
最後に人工芝に散水をして完了です。
////DIYで人工芝を敷くのにかかる時間
DIYでかかる時間は、人工芝を施工する範囲や人数にもよりますが一般的な庭の場合、1日あれば完成させることができます。
下地の整地に時間がかかるので、大きい庭に人工芝を敷く場合には、友人や家族に手伝ってもらいながらDIYしたほうが良いでしょう。
また、下地に使う砂は水分を含むと固くなるため、時間をあけてしまうと人工芝を敷く際に作業の効率が悪くなります。
できるだけ、始めた作業はその日のうちに終わらせてしまいましょう。
人工芝をDIYで敷いた時の失敗例
DIYで失敗はつきものですが、人工芝を敷いたあとにこんなはずじゃなかったというのでは、ちょっと残念ですよね。
人工芝をDIYで敷いたときの失敗例をいくつかご紹介します。
地面が凸凹
人工芝を敷く前に行う、下地の整地がしっかりとできていなかった場合、人工芝に凸凹ができてしまいます。
草の根を取り除く時に深く掘っていたりすると、そこの地盤が緩んでしまい、固めたつもりでも固まっていなかったなんてことがあります。
下地の整地をする際には、しっかりと固めながら行うようにしましょう。凸凹になった人工芝は、凹んだ部分に水たまりができてしまいます。
雑草が生える
防草シートがしっかりと重なっていなかったり、壁際などのカットが適切でなかった場合に、人工芝の隙間から雑草が生えてきます。
雑草は生命力が強いので、ちょっとして隙間から出てくることがあります。
ただ、何もしていない地面よりも、格段に雑草の数は減るので、見つけたら草むしりをすればいいでしょう。
人工芝が剥がれる
DIYで1日かけて敷いた人工芝が、半年や1年で剥がれてしまったということもあります。耐用年数よりも短い期間で駄目になってしまうというのには、理由があります。
人工芝の敷き方をしっかりとしていれば、起こり得ないことなので、作業はきちっと行うようにしましょう。
安っぽい
人工芝には質の悪いものも存在します。
色抜けが激しかったり、光があたると反射してキラキラと光ってしまうなど、人工芝自体の安っぽさは、購入前にサンプルを見るなどしてしっかり吟味することで防げます。
また、継ぎ目の処理やカットが雑であったりすると、安っぽさを感じる原因になります。壁際や排水溝周りの処理など、納得できる仕上がりになるように時間をかけて行いましょう。
それから、パイルが寝てしまっていたり、汚れやゴミがあるというのも原因のひとつです。日頃から掃除をしたり、定期的にデッキブラシでパイルを立ててあげるようにしましょう。
人工芝をDIYで敷くときの費用
人工芝をDIYで行う場合、必要な費用は資材や材料、道具にかかる金額です。人工芝の質にもよりますが、1平米2,000円程度で敷くことができます。
ただし、長く使っていきたい場合には、質の良い人工芝でないと張替えのタイミングが早くなってしまいます。
初期費用が高くなっても、しっかりとした耐用年数がある人工芝を選ぶことで、ライフサイクルコストは安くできるでしょう。
人工芝を自分で敷く(DIY)方法と費用のまとめ
ここまで人工芝をDIYで敷く方法と費用について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
人工芝を敷くことは簡単にできますが、下地の整地やカット、継ぎ目の処理などをしっかりと行わないと、きれいな仕上がりにすることができません。
日々目にする芝生ですから、納得のいく仕上がりにしたいですよね。
また、人工芝はいずれ張替えが必要になり、その期間を伸ばすことができれば、かかる費用もおさえることができます。
そのためには、質の良い人工芝を選択するだけでなく、しっかりとした施工が必要です。長い目で見たときには、業者に依頼して施工したほうが安くなる可能性もあるんです。
DIYでも人工芝を敷くことができますが、一度プロである外構業者に相談してみることをおすすめします。庭に人工芝を敷いて、きれいなで楽しく過ごせる、憩いの場を手に入れましょう。
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