家庭菜園と言えば土を作ったりまめに水やりをしたりと、何かと手間がかかるという印象はないでしょうか。
あるいはベランダの日当たりがよくないので、うちでは家庭菜園ができないという方もいるかもしれません。
そこで誰でも簡単に野菜の栽培ができる「キッチン菜園」をご紹介します。お金も時間もほとんど使わずに、手軽に始めることができるのでご覧ください。
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////キッチン菜園とは?その5つの特徴
まずはキッチン菜園の特徴を簡単にご紹介します。
キッチン菜園は台所などの室内で野菜を育てること
家庭菜園は庭やベランダで行えます。しかし庭がない家や、ベランダで育てるスペースがない家、あるいは北向きなど日差しがないベランダの家では難しいかもしれません。
一方でキッチン菜園の場合、室内で空いているスペースがあれば始めることができます。
たとえばキッチンカウンターの上の空きスペース、あるいはテーブルの上でも育てることは可能です。
簡単な道具で始めることができる
家庭菜園といえばプランターが必要、そんなイメージがあるかもしれません。
しかしベランダやキッチンの空きスペースなど、プランターを置けるような場所がないという方もいるでしょう。
キッチン菜園の場合、マグカップや空き缶のような小さな容器を使うことで、わずかなスペースで簡単に始められます。
テーブルの一角などにスペースがあれば、すぐにでも始めることができます。
短期間での収穫ができる
キッチン菜園で栽培する野菜は比較的、短期間での収穫ができるものばかりです。
早いものなら10日ほどで収穫できるので、小さなお子さんがいる家庭では一緒に楽しんで育てることができるでしょう。
さらに手間もかからないので、野菜栽培の初心者でも簡単に取り組めるメリットもあります。
新鮮な野菜をすぐに食卓で食べられる
キッチン菜園で育てた野菜はつねに生育の様子を確認できます。そのため、収穫できる状態になった野菜はそのまますぐに調理で使用し、食べることができます。
ベランダでの家庭菜園などは一旦、室外に出てその様子を確認しなければなりません。そのため場合によっては、食べ頃となる収穫期を過ぎてしまう可能性もあります。
キッチン菜園であればそのような心配もなく、新鮮な野菜をすぐに食べることができるのが特徴です。
1年間いつでも栽培できる
庭やベランダでの家庭菜園は、野菜の種まきから収穫までのサイクルがあります。そのサイクルによって、年間で栽培できる期間というものが決まります。
一方で屋外とは異なり、比較的室温が安定しているキッチン菜園の場合には、年間を通していつでも栽培できるのが特徴です。
好きな時に始めることができますし、いつでも新鮮な野菜を食べることができます。
////キッチン菜園の始め方
それでは簡単に、キッチン菜園の始め方をご紹介します。誰でもすぐに、かつ簡単に始めることができると思います。
おすすめは水耕栽培
家庭菜園といえば、育てる野菜に合わせた"土"を作るもの、というイメージがあるかと思います。
しかしプランターに土を入れて野菜を育てるとなると、それなりのスペースが必要です。そこでキッチンのようなわずかなスペースで野菜を育てるためには、「水耕栽培」をおすすめします。
つまりキッチン菜園とは、イコール「水耕栽培」と考えてもよいかと思います。水耕栽培は水と肥料を合わせた「培養液」に野菜の根の部分をつける形の育て方です。
容器と液体肥料を用意する
水耕栽培でのキッチン菜園で必要なのは「容器」です。とはいっても、容器として使用できるものはいろいろとあります。
たとえばリサイクルに出すペットボトルや不要となったタッパーなどで十分まかなえます。100均でおしゃれな容器を買ってもよいでしょう。
ほかに、種から育てる時にスポンジやコットンを使います。これも家にあるもので構いません。
種をまいて芽が出たら、水と液体肥料が入った容器に入れます。そのため、液体肥料も用意しておきましょう。
種を購入する
容器を用意したら、キッチン菜園で育てる種を購入しましょう。
どのような野菜を育てるのかを決めてからになりますが、あとでおすすめの野菜をピックアップしますので参考にしてみてください。
種はホームセンターや生花店などで購入できます。ちなみに、スプラウトで育てる場合には専用の種を購入する必要があります。
スプラウトとは、発芽直後の新芽のことです。スプラウトはそのまますべてを食べることができるので、いろんな栄養素を摂れる利点があります。
しかし通常の種は表面に殺菌剤がついているので、その新芽はスプラウトとして食べることはできません。
必ず未殺菌のスプラウト専用種を購入するようにしましょう。
種をまく
種を購入したら種まきをします。キッチン菜園での水耕栽培では、水を含ませたスポンジかコットンに種をまいていきます。
ペットボトルなどの容器にスポンジやコットンを入れて、水を十分に含ませます。スポンジやコットンの表面に種を置き、その表面をティッシュで覆います。
その上からスポイトで水を落として湿らせて置いておけば、2~7日ほどで発芽します。
苗になったら水と肥料の入った容器に移す
発芽して苗になったらスポンジやコットンから肥料と水が入った容器に移します。
あとは日光の当たる場所に置き、定期的に水を交換するだけで育ちます。収穫できるようになれば、そのまま料理に使うことができます。
日当たりですが、室内で数時間の日照時間があれば大丈夫です。
ただし夏場の強い日差しは野菜を傷めてしまうので、レースカーテンなどを通して直射日光が当たらないようにしましょう。
室温ですが、だいたい15度から20度くらいが適温です。夏場は室温が上がりすぎないように注意しましょう。
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////キッチン菜園におすすめの野菜5つ
続いて、キッチン菜園におすすめの野菜をご紹介します。基本的に水耕栽培で育てるキッチン菜園には、葉物野菜が育てやすいのでおすすめです。
バジル
ピザやパスタはもちろん、サラダに入れてもおいしいバジルは、いろんな料理に使える便利な野菜です。
そしてキッチン菜園でも簡単に育てることができるので、初心者にもおすすめの野菜と言えます。
バジルは種まきをして5~7日ほどで発芽します。その後は1カ月ほどで収穫できるので、育てる楽しみを早く実感したい人にも向いています。
同じような野菜で、ルッコラもおすすめです。やはりピザやパスタなどで美味しくいただけますし、発芽してから1カ月ほどで収穫できます。
カイワレ大根
キッチン菜園の代表格とも言える野菜がカイワレ大根です。
とにかく簡単に育てることができる点と、成長が早く1週間程度で収穫できる点で初心者にもおすすめです。
ただし一度収穫をすると、再度成長することはほとんどありません。収穫が終わったら再び種まきから始めることになります。
豆苗
育てやすさはカイワレ大根と同じですが、違うのは収穫しても何度も成長するのが豆苗です。
購入した豆苗をカットしたあとに、水を入れた容器に入れておくと成長が始まります。そのため、種も必要とせずにキッチン菜園ができます。
まったくの初心者でも簡単に育てられるので試してみてはいかがでしょうか。
ブロッコリースプラウト
スプラウトはブロッコリーのほかにもいろいろとあります。どれも育てやすいので、チャレンジしていただければと思います。
なかでもブロッコリースプラウトはβカロテンやビタミンC・Eといった栄養素が豊富なのでおすすめです。
育てる際の注意点としては、水が腐らないようにしっかりと交換することと、容器も綺麗にしておくことです。
収穫は根を切らずに丁寧に抜くと、栄養素が水に流れ出ることがありません。
ニンジン
キッチン菜園は種から育てるものだけではありません。普段の料理で残った野菜からも、水耕栽培で育てることができるものがあります。
たとえばニンジンや大根、ネギなどは容器に入った水につけておくだけで成長します。
特におすすめなのは栄養価の高い葉をつけるニンジンや大根です。"へた"を水につけておけば、葉が生えてきます。
ポイントは水を毎日交換することと、容器をきれいに洗うことです。
まとめ
キッチン菜園はお金をかけずに誰でも簡単に始めることができます。収穫も早いので、初心者も楽しんで育てることができるかと思います。
しかも野菜のへたを使えば、それだけですぐに栽培できるのも、キッチン菜園の魅力と言えるでしょう。
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