家庭菜園があれば安心安全な野菜が手に入って家計の足しにもすることができますよね。
庭の一角やベランダや屋上など、身近なところで家庭菜園をすることができれば日頃の世話も無理なく行うことができます。
家庭菜園をはじめてみたいけど、DIYでするにはどうしたらいいのか、作り方について気になっている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
家庭菜園を作る環境によってもさまざまな作り方があり、デザイン性についても庭や住宅の雰囲気によって考えておきたいですよね。
今回は家庭菜園をDIYするために設置場所ごとの作り方をデザイン性についてもふまえながらご紹介していきます。
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////家庭菜園をDIYする前にチェックすること
家庭菜園をDIYしていく前に、環境について確認しておきましょう。作物育ちやすい環境や世話のしやすさなどをあらかじめチェックしておきます。
季節ごとの日当たり風通しをチェック
家庭菜園を作る場所の日当たりはとても大切な要素です。作物は生長するために太陽光が必要であり、生育の仕方にも影響してきます。
家庭菜園を作る場所にどれだけ日が当たっているのかあらかじめ確認しておきましょう。
また、季節によって日の傾きがかわるため周囲の住宅や植栽の影響を受けることもあります。
それらを考慮に入れて家庭菜園に十分日が当たるように場所については微調整していくといいでしょう。
それから、風通しが悪いと作物が病気になる確率も上がります。風通しがいい場所を選んだり、風通しが良くなるように障害になるものがあるようであれば移動するようにしましょう。
庭でする場合には土の質を確認する
庭の土を利用して家庭菜園を行う場合には、庭の土がどんな性質のものか確認するようにしましょう。
家庭菜園にする場所を少し掘ってみて、どういった土なのかを確認するようにします。
粘土質の土が出てきた場合には、土壌改良をすることである程度改善することができますが費用や労力もかかるため、土の入れ替えやレイズドベッドなどの選択肢を検討したほうがいいかもしれません。
水栓の場所を確認する
家庭菜園で野菜を育てていくために、水やりについても考えておかなければいけません。
庭のどこに水栓があり、水まきホースをどうやって設置するのか、保管場所はどこにするのかなども考えておきましょう。
家庭菜園の近くに水栓がない場合には新たに水栓を設置するか、家庭菜園の位置について再考したほうがいいかもしれません。
またベランダや屋上で家庭菜園を行う場合にも、プランターが増えた際には水場から何往復かしなければ行けない状況がうまれます。
最初は必要ないかもしれませんが、長く家庭菜園を行っていく場合には水栓の設置について検討しておきましょう。
////家庭菜園をDIYするためにスタイルを決める
家庭菜園は環境によってさまざまなスタイルを選ぶことができます。
イメージする家庭菜園に近いスタイルや簡単にすぐにはじめられるスタイルなど合うものを選んでみましょう。
畑のような家庭菜園をDIYする
庭の地面を利用して畑のような家庭菜園を作るスタイルです。家庭菜園というとこのスタイルをイメージする方も多いのではないでしょうか。
庭の土質が良ければ肥料代やちょっとした枠の材料費で済むのでコストをかけずにDIYすることができます。
また、地面と同じ高さで家庭菜園を作ることから圧迫感もないの、スッキリとした印象の庭を維持することもできます。
畑と同じように地面をそのまま利用しているので水やりを頻繁に行う必要はありません。
ただし、苗を育てているときや雨が極端に少ないときには水やりをしてあげる必要があります。
庭の土が使えない場合の家庭菜園
庭の土質が悪くそのまま家庭菜園として使えないという場合にはレイズドベッドがおすすめです。
レイズドベッドとは木枠やレンガなどで地面よりも高い枠を作り、そこに培養土などを入れて作物を育てるもので、サイズや高さなどを調整できるプランターのようなものとイメージするといいでしょう。
庭や住宅の雰囲気に合わせてデザインすることもでき、広さや高さもカスタマイズできる自由度の高さが特徴です。
庭の地面よりも高くすることで立体的な空間を作ることができ、家庭菜園と庭とのメリハリをつける効果もあります。
育てる作物によっては土の深さが必要な場合もありますが、その場合地面を掘り下げて深さを確保することもできます。
ベランダに家庭菜園をDIYで作る
家庭菜園をベランダや屋上で行う場合には、プランターや鉢を利用します。
プランターや鉢にはさまざまなサイズがあるので、育てたい野菜に合ったサイズのものを選ぶようにしましょう。
ベランダに家庭菜園を作る利点は、水やりや状態を観察することが簡単にでき管理しやすいという点です。家庭菜園を続けていくには、動線の良さが大切になります。
またプランターや鉢ではデザイン的に不満という方も、棚やプランターカバーをDIYすることでおしゃれな見た目にすることも可能です。
さらに足の長いレイズドベッドタイプのプランターなどもあるので、デザイン面も充実させたいという場合には検討するようにしましょう。
////DIYした家庭菜園で作りたい作物を考える
家庭菜園をする場所やスタイルを決めたら、育てていく作物や収穫量について考えてみましょう。
作物を収穫するためには、その作物に必要な広さや土の深さといった環境を用意してあげる必要があります。
季節ごとに育ててみたい野菜をリストアップして、それぞれの野菜に必要な環境を調べてみましょう。
またどれくらいの収穫量が必要なのかということも考えておけば、家庭菜園の広さについても決めることができます。
育てる野菜について大まかにでも知っておくことで、家庭菜園の適切なサイズについて検討しやすくなります。
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家庭菜園を実際にDIYしてみる
場所やスタイルなど家庭菜園についての計画が決まったら実際にDIYで作る方法について見ていきましょう。
作り方についてはさまざまな方法がありますが、できるだけ簡単にできる方法についてご紹介していきます。
畑のような家庭菜園
庭の土を耕して作る家庭菜園についてまずは見ていきましょう。
- 家庭菜園の位置やサイズを確認して、その場所の草や石を取り除いていく
- スコップで地面を20cmから30cmほど掘っていき、出てきた小石や草の根を取り除く
- 鍬を使って土の塊をくずしていき、小石や草の根などを見つけたら取り除く
- 園芸店やホームセンターで購入できる土壌改良剤を混ぜていく(1坪に対して約70リットルほど)
- レーキなどで土を均したら、水をまく
- 家庭菜園の区切りとしてや土が流れないようにするためにレンガや枕木などで枠を作る
- 畝を作って種まきや苗の植え付けを行って栽培をはじめる
土作りを簡単に行うために土壌改良剤を使用しましたが、もっとしっかりと土作りをしたいという場合は、土の酸性度であるpH値を計って必要であればくん炭や苦土石灰を使って酸性度を調整して、堆肥を混ぜて元肥を投入することで土を作っていくことができます。
レイズドベッドの作り方
家庭菜園のレイズドベッドはレンガや木材を使用して高さのある枠を作ります。
レンガを3段以上積んでレイズドベッドを作る場合には、モルタルでしっかりと固定するようにしましょう。
下記は木材でレイズドベッドを作る方法です。
- 材料はコストを抑えたい場合はSPF材、耐候性を求める場合は赤身の杉やヒノキ、ハードウッドなどで作る
- 必要な材料は枠になる4枚の板と4角に支えとして入れる角材が4本、高さが必要な場合は更に4枚板を追加
- ホームセンターで材料を購入するときに必要な長さにカットしてもらえば手間を省ける
- 防腐や防虫の効果のある塗料を材料に塗布していき、乾いたらもう一度塗料を塗る
- 板をステンレス製のビスでとめていき長方形、もしくは正方形の枠を作る
- 高いレイズドベッドを作る場合には、同じサイズの枠を作る
- 家庭菜園の場所に枠を設置して、内側の四角に角材を置いてビスで枠と固定する
- 枠が出来上がったら、野菜用の培養土を枠の3cmくらい下にくるまで入れる
- 培養土を入れ終わったら、水をまいて土の状態をみて土が沈みこんで更に必要と判断したら更に培養土を足す
- 畝を作って種まきや苗の植え付けを行って栽培をはじめる
レイズドベッドの水はけが必要な場合には、底面に鉢底石をまんべんなく敷いてから培養土を入れてあげましょう。
枠の高さは地面から30cmほどの高さになるように枠の数を増やしていきます。
地面の土を掘り下げて使う場合には、レイズドベッドの高さを低く設定することもできます。
ベランダの家庭菜園
プランターや鉢を使って家庭菜園をする場合、そのまま育てていくこともできますが棚やプランターカバーをDIYすることでデザイン性や使い勝手を良くすることができます。
- 材料はコストを下げたい場合はSPF材、見た目や耐候性を求めるのであれば赤身の杉やヒノキ、ハードウッドを選択する
- 防腐防虫塗料を塗り、乾いたら二度塗りしていく
- 必要なサイズの木材をカットして、枠を作り積み上げていく
- 底になる部分はすのこ状になるように板を配置して、プランターをささえつつ水が流れ出すようにする
- 風通しが悪い場合には、底面にさらに脚をつけて高さを上げる
脚をつけて高さをつける場合には、グラつきがでないように、脚と脚を木材でつないであげましょう。
高層階の場合には、強風で飛ばされないようにあまり高くしすぎないようにする必要があります。
プランターの数が増えてきたら同じ構造で高さの違うものをDIYすることで、階段状に設置することができます。
家庭菜園をDIYする際のポイント
家庭菜園をはじめるまえに気をつけておきたいポイントについて見ておきましょう。家庭菜園を楽しんでいくためにも今のうちに確認しておきましょう。
計画は家族と一緒に考える
家庭菜園を検討してからすでに家族と話し合っているかもしれませんが、具体的な広さや方法、育て方などについてもしっかりと話し合っておくようにしましょう。
広すぎる狭すぎるなどサイズの問題から、デザイン性など具体的に話し合っておかないと、作り終わったあとに修正が必要ということにもなりかねません。
DIYで家庭菜園を作るには時間や労力、費用などがかかります。
どういったものをどこに作るといったことをあらかじめ家族全員で納得した上で作り始めるようにしましょう。
住宅街の場合には隣家に配慮する
住宅街や集合住宅のベランダなどで家庭菜園を計画している場合には、隣家に配慮しながら進めていくようにしましょう。
特に問題になりやすいのが家庭菜園からでるニオイです。
土作りのさいに牛糞や鶏糞などを混ぜ込みますが、最近ではニオイが抑えられたものもありますが、そうでないニオイを発するものも存在します。
土の栄養も大切ですが近隣とのトラブルになるようであれば避けたほうがいいでしょう。
まとめ
ここまで家庭菜園をDIYで作る方法についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
家庭菜園はさまざまな場所で行うことができ、DIYすることですぐにでも野菜作りをはじめることができます。
簡単に作れる方法やデザイン性のある凝った作り方など、自宅の環境やDIYの得意不得意で決めてもいいでしょう。
今回の内容から家庭菜園のDIYが難しいと感じた場合は、業者に相談してみることをおすすめします。
野菜は育てる適期があるので、家庭菜園をはじめようと思ったらすぐに行動におこすことが大切です。
家庭菜園で野菜を作る楽しみ、収穫する楽しみ、食べる楽しみを存分に味わっていきましょう。
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