家庭菜園で料理によく使う玉ねぎを栽培したいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
玉ねぎは煮ても焼いてもおいしくたべることができ、生のままサラダにすることもできる万能な野菜です。
そんな玉ねぎを家庭菜園で栽培することができれば、家計にもやさしくて安心安全な野菜を食卓に出すこともできますよね。
玉ねぎの栽培は非常にシンプルで植え付けや収穫のコツさえつかんでおけば初心者でも気軽に育てることができる野菜なんです。
今回は家庭菜園の定番である玉ねぎの育て方についてご紹介していきます。料理に大活躍の玉ねぎを家庭菜園で作る参考にしてください。
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////玉ねぎ栽培の基礎知識
栽培で失敗しないためにも玉ねぎについて知識を持っておく必要があります。
家庭菜園で玉ねぎを育てていく前に、玉ねぎがどういったものかということを知っておきましょう。
玉ねぎが好む環境とは
玉ねぎは他の野菜と同じように日なたを好みます。
ただし、暑さには弱くて気温が高くなると休眠するため、栽培に適した時期は秋以降で冬越しをして育てていきます。
北海道の場合、冬越しが厳しいため春まき栽培になります。玉ねぎの生育する適温は15度から20度程度で、発芽する地温は20度前後です。
玉ねぎが好む土質は水分が多く含む粘質土壌で、弱酸性から中性の土壌でよく育ちます。土作りから玉ねぎ栽培をする場合には、これを参考に配合するようにしましょう。
玉ねぎのコンパニオンプランツ
玉ねぎと一緒に植えたり近くで育てることで生長の促進や病害虫の予防といった効果を得ることができます。
玉ねぎのコンパニオンプランツには「ソラマメ」「スナップエンドウ」「カモミール」などがあります。
栽培時期が同じ「ソラマメ」と「スナップエンドウ」は玉ねぎと栽培することで、生長促進や病害虫の予防の他に収穫して食卓に並べられるという利点もあります。
また「カモミール」は玉ねぎの株の近くにあるだけで病害虫の予防効果があります。
玉ねぎ栽培のスケジュール
玉ねぎは種まきを8月末から10月初旬に行い、苗の植え付けを11月から12月初旬、収穫は4月中旬から7月下旬ごろまで行います。
種類によっても栽培のスケジュールが変わりますが、おおよそのスケジュールは秋から栽培をはじめて冬を越し、夏前に収穫するという流れです。
また土地の気候によっても玉ねぎの栽培時期が変わります。
寒冷地の北海道では冬越しが難しいため、春先に種まきを行い4月下旬から5月中旬に苗の植付け、8月から9月頃に収穫というスケジュールになります。
玉ねぎの種や苗がどんな種類なのかあらかじめ確認をして、地域の気候にあったスケジュールで栽培するようにしましょう。
////家庭菜園で玉ねぎを栽培する方法
家庭菜園で玉ねぎを育てる場合、「種まき」「苗」「球根」の3つから選んで栽培します。
それぞれの方法について見ていき、自分に合っているものを選びましょう。
種まきから玉ねぎを育てる
家庭菜園の大きさにもよりますが、すくない量の玉ねぎを育てる場合、プランターに種をまいて苗を作ります。
プランターに培養土を入れて、5cm程度の間隔で溝を掘っていきます。作った溝に玉ねぎの種を1cm間隔で条まきして、土をかぶせたら押さえつけるようにします。
プランターに水をたっぷりとあげたら新聞紙や不織布などを濡らしてべったりとかぶせます。玉ねぎの種から発芽したのを確認したら、かぶせてある新聞紙や不織布を外します。
玉ねぎの本葉が別れた頃に、間隔が1cm程度になるように間引きしていきます。5〜6mm程度の太さになれば、苗として植え付けができるようになります。
そのままプランターで育てていく場合は、苗と苗の間隔が10〜15cm程度になるように間引きしましょう。
苗を植え付けて玉ねぎを育てる
玉ねぎを苗から育てる場合、ホームセンターや園芸店で販売されている苗を購入します。
玉ねぎの苗は元気がいいものよりもほどほどに元気が良さそうなもので、5〜6mm程度の太さがあるものを選ぶようにしましょう。
家庭菜園で地植えする場合には、畝を作った後に雑草対策や温度調整の役割をする黒いマルチを被せるようにします。
玉ねぎの苗は10〜15cm程度の間隔になるように植え付けていきます。あまり深植えをしないようにして、苗の白い部分が見える程度に植え付けるようにします。
また玉ねぎの苗が直立しない場合でも根付くことで自然と立ち上がるので植え付けの際には気にしなくても大丈夫です。
球根を使って栽培する
玉ねぎの球根から育てる方法は、種や苗よりも早く収穫できるという特徴があります。
球根から育てるにはホームセンターや園芸店、ネットなどで購入しますが、球根の大きさが2cm、大きくても3cmまでのものを選ぶようにしましょう。
玉ねぎの球根は夏に植え付け、収穫は11月頃に行います。
球根の植え付けは10〜15cm程度の間隔に1cmほどの穴をあけ、球根の頭がみえるくらいを目安に植え付けていきます。
玉ねぎの芽が出てくるのは、植え付けをしてから1週間から2週間程度になります。
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////玉ねぎ栽培のポイント
玉ねぎを植え付けた後に収穫まで育てていく方法について確認していきましょう。確実に収穫できるように栽培のポイントをしっかりとおさえておく必要があります。
追肥のタイミング
玉ねぎ栽培では栄養が不足しないように追肥を行います。早生種の玉ねぎは1月中旬に1度目の追肥を行い、2月中旬に2度目の追肥を行います。
晩生種は1月中旬に1度目、2度目は2月下旬に追肥を行うようにします。球根から栽培している玉ねぎは、9月下旬から10月上旬頃に追肥を行うようにします。
追肥に使う肥料は化成肥料で、ひと株に対しひとつまみ程度を土に混ぜ込むようにしましょう。
除草はこまめに
玉ねぎがしっかりと肥大できるように、まわりにはえてきた雑草は除草するようにしましょう。黒マルチをはって栽培している場合にも、株のまわりに雑草が生えてきます。
玉ねぎの栽培は長い期間管理をしなければいけないため、手間もかかりますがこまめに行ってあげるようにしましょう。
玉ねぎの水やり
玉ねぎ栽培を地植えで行う場合、雨の降らない日が続いているという時には水やりを行います。プランター栽培で玉ねぎを育てる場合には、土が乾いてきたら水やりを行いましょう。
気温が低い時期には午前中に水やりを行うようにすることで夜間の凍結などのリスクを防ぐことができます。
霜が降りる季節には
霜が降りて株の周りの土が浮き上がってしまった時には、手で土を押さえ込むようにします。
根も浮き上がってしまうことで乾燥してしまうためで、見つけ次第しっかりと押し込みましょう。
玉ねぎの病害虫対策
玉ねぎ栽培でとくに多いのが葉の先から黄色くなり、白いカビが出てくるべと病です。
排水のいい状態にしておくことが対策になりますが、もし出てしまった場合には3月中旬から下旬頃までに病気にかかった株を引き抜くようにしましょう。
また害虫による被害があった場合にも、早めに駆除をして被害を少くするようにしましょう。
玉ねぎの収穫と貯蔵の仕方
玉ねぎは根本から葉がたおれてきたらそれが収穫期の目安になります。
葉が枯れるまで肥大しますが、葉が黄ばみだすと病気が発生するリスクも高まるので、なるべく青いうちに収穫するようにしましょう。
また土が乾燥している晴れた日に収穫を行うのがポイントです。玉ねぎを収穫するには、葉の根本を持って、そのまま上に引き上げます。
抜きにくい場合にはシャベルなどで周りの根を切ってあげると引き抜きやすくなります。引き抜いた玉ねぎは3日ほど土の上か軒下などで乾燥させます。
玉ねぎを貯蔵するには、根を切った玉ねぎを葉を縛って風通しのいい場所に吊したり、葉を切ってからネットやカゴにいれて風の通りのいい場所に置くようにします。
玉ねぎの種類によっても貯蔵できる期間が異なるので、気になる場合には確認しておくことをおすすめします。
まとめ
ここまで玉ねぎを家庭菜園で栽培する方法についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
玉ねぎは地植えだけでなくプランターでも栽培することができるのでベランダなどちょっとしたスペースでも育てていくことができます。
また玉ねぎ栽培は種まきや植え付けの時期さえ間違わなければしっかりと育てていくことができるので初心者でも安心して育てていくことができるでしょう。
玉ねぎは種類によっては保存がきき、さまざまな料理に使える万能な野菜です。今回の内容をもとに家庭菜園を彩る野菜の栽培リストに玉ねぎを入れてみてはいかがでしょうか。
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