自分でできる外構工事とは
「外構工事をDIYで」という話を聞いたことがあるかと思います。マイホームを建築したあとの外構工事は、実は自分で行うことも可能です。
もちろん、すべての外構工事は自分でできるというわけではありません。
しかし、自分でできることがあるならば、わざわざお金をかけて業者に頼む必要はないのでは、と思う方もいるでしょう。
自分でできる外構工事には、次のようなものがあります。
- 玄関アプローチ
- フェンス
- 花壇
たとえば玄関アプローチをDIYする場合、使用する石やレンガなどを購入します。敷石をする前には「転圧」という下地作りの作業が必要なので、ここは業者に任せます。
転圧が終われば、あとは自分でセメントを敷いて購入した石やレンガを並べていきます。
手順だけをみれば簡単に思えますが、実際に作業をすると思わぬアクシデントなどが生じるかと思います。
これは当然ですが、外構工事の経験などはたいていの人がないからです。それをふまえて、外構工事を業者に任せるのか、あるいは自分で行うのかを決める必要がありそうです。
そこでマイホームの外構を自分で行うのか、それとも業者に任せるのかを検討するため、それぞれのメリットとデメリットを説明します。
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////外構工事を業者に頼むメリット
外構工事を業者に頼む大きなメリットは「安心感」です。外構工事は住宅のイメージを左右する大切なものなので、その仕上がりは重要と言えます。
そして外構工事を専門に行なっている業者に任せれば、おそらく希望どおりに仕上げてくれることでしょう。
また当然ですが自身で外構工事をするわけではないので、その労力は不要です。工事は体を動かすので、体力を使います。
そして業者に頼むことによって集中的に作業できるので、短期間で完成させることができます。
これらは逆にいえば、DIYのデメリットにつながることなので、それを受容できるのであれば自身で工事を行うほうがよいと判断できるでしょう。
////外構工事を業者に頼むデメリット
外構工事を業者に任せるデメリットについて説明します。
業者選びに迷う
外構工事を業者に頼むのであれば、当然ながらその業者を決めなければなりません。しかし、どの業者に依頼すればよいのかが悩みどころです。
外構工事の専門業者は数多くありますし、それぞれに特徴も違うでしょう。そこで、費用と仕上がりの品質のふたつの要素で業者を探すことになります。
費用に関しては見積もりをとることで、外構業者を比較できます。しかしその費用はたいていの場合、仕上がりの品質と比例するものです。
つまり、高い費用をかけるほど品質も高まるので、どのあたりで予算を決めるのかが難しいと言えます。
また外構業者は特に仕上がりの見本などを用意しているわけではないので、どの程度の品質を担保できるのかがわかりません。
また専門とする分野も違うため、自分がイメージするものを実際に仕上げることができるかどうかも不明です。
このように不明瞭な部分が多いなかで、どの業者を選ぶのかを決めなければなりません。
打ち合わせに時間がかかる
外構業者を決めたら、次は打ち合わせを行います。自分のイメージどおりに仕上げるためには、どの材料を使ってどのように工事するのか設計しなければなりません。
それを業者と何度か打ち合わせをするため、時間をとられることになります。ここで時間をしっかりと確保しなければ、同じ費用をかけても満足できるものができません。
費用がかかる
外構工事を業者に頼む場合と自分で行う場合では、費用が大きく異なります。もちろん、業者に頼むほうが多くのお金を必要とします。
これも当然のことですが、実際に作業をする労力に対して人件費が発生するので、自分で作業をしない分を対価として支払うことになります。
自分でDIYをするのであれば、そのような人件費は発生しません。また業者に支払う手数料も不要ですし、必要となるのは材料費のみになります。
また外構業者は専門技術を蓄積しているので、その分も費用に上乗せされます。
ここは自分でDIYする場合にはまったくの未経験となるため、トレードオフの関係になると言ってよいでしょう。
つまり技術料を支払うことによって、仕上がりの品質を担保できるというわけです。外構工事は言ってみれば、いかに美しく仕上げるがが重要です。
そして自分で作業する場合には、その保証はありません。業者に頼めば費用が発生しますが、ある程度は満足できる仕上がりになることは期待できます。
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自分で外構工事をするメリット
次に自分でDIYによる外構工事をするメリットとデメリットを説明します。まずはメリットです。
安く済ませることが可能
自分で外構工事をする最大のメリットは費用です。必要なのは材料費のみで、あとは買い物をしたり作業をしたりする時間をかけるだけで、出費はありません。
ただし自分で外構工事をする場合にはおそらく、休日を使うことになるでしょう。そして本来は仕事を休んで体力を整える時間に作業をするため、しっかりと体を休めることができません。
その結果、本業のパフォーマンスが低下するという弊害が生じる可能性があることは理解しておいたほうがよいでしょう。
手作り感を堪能できる
外構工事を自分で行うことで、その手作り感を楽しむことができます。他人に任せることなく自分で仕上げた作品は、たとえ美しくなくても愛着が湧くことでしょう。
海外では自分の家は自分で手直しをするので、次第に自分だけの住まいを作るという満足感が高まります。
翻って日本の家屋はほとんど業者によって建設され、メンテナンスも業者が行います。そこには自分だけのオリジナリティというものは感じにくいものです。
しかし外構工事だけでも自分自身で手掛けることで、不思議とその家からは手作り感というものがにじみ出てくるようになります。
その結果、愛着をもって住むことができます。
自分で外構工事をするデメリット
自分で外構工事をすれば愛着のある家になっていきますが、その仕上がりに関しては不満も出てくることでしょう。
メリットに続いて外構工事を自分でするデメリットを説明します。
満足できる仕上がりにならない
ある程度は不格好でも自分で手掛けた満足感が得られればよいでしょう。
しかし外構をひとつの作品と見る人にとっては、業者に頼まず自分で行うと、満足できる仕上がりとならないことに不満を覚えるかもしれません。
外構工事のDIYに関するノウハウは多く発信されています。
そしてその仕上がり具合も写真で掲載されるので、読めばなんとなく自分でもできそうだと思うことでしょう。
しかしその作業は人によって出来栄えが大きく変わります。
外構工事はどうしても人によって器用と不器用というものがわかれる作業なので、同じ手順で作業をしても仕上がり具合は違って当然です。
まして普段はDIYというものをしない人は、思うような仕上がりにはならないことを認識しておくことが大切です。
時間と労力がかかる
外構工事は肉体労働なので、どうしても労力が必要です。人によっては筋肉痛にもなるでしょうし、時間も相当かかるでしょう。
この点が外構工事を自分で行うデメリットと言えます。
休日を使って肉体労働をすれば、へたをすると本業の仕事にも差し支えることになるでしょう。その点には注意が必要です。
結局は余計な出費で終わる可能性も
せっかく自分で外構工事をしても、満足できない仕上がりにがっかりするかもしれません。
ましてやフェンスや玄関アプローチなどはひと目にも触れるものなので、あまりにひどい出来栄えだと恥ずかしくなります。
そこであらためて外構業者に依頼するとなれば、それまでに投じたお金が無駄になります。
それだけではなく、自分で一生懸命に作業して作り上げた外構を撤去するための費用も加算されてしまいます。
結果的には余計な出費をしてしまうということにもなりかねません。
まとめ
外構工事を自分でする場合と業者に頼む場合のメリット、デメリットをご紹介しました。
費用面に関しては自分で行ったほうが、仕上がりの満足度に関しては業者に頼んだほうがメリットが大きいことがわかります。
ある程度は不格好でもよいと思えば、自分で作業するのもよいでしょう。
しかし、せっかく新築したマイホームをひとつの作品として完成させたいのであれば、業者に頼むことをおすすめします。
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