冬野菜を家庭菜園で作ろう!おすすめ野菜を紹介

冬野菜を家庭菜園で作ろう!おすすめ野菜を紹介

冬の寒い時期は植物が育ちにくいことから、家庭菜園は難しいとされます。それでも冬に美味しくいただける冬野菜を育てたい、そう思う方も多いと思います。

そこで今回は、家庭菜園で作るおすすめの冬野菜をご紹介します。

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冬野菜とはどんなもの?その7つの特徴

冬野菜とはどんなもの?その7つの特徴

まずは冬野菜と呼ばれる野菜に共通する、7つの特徴をご紹介しましょう。

種まきは夏の終わりから11月にかけて

家庭菜園は通常、夏野菜の収穫が終わると土のメンテナンスを行います。つまり秋から冬にかけては、土のコンディションを整える期間ということです。

その時期に、冬野菜は種まきを行います。もちろん、冬野菜の種まきにも土作りは必要です。

庭の畑で家庭菜園をしている場合には、収穫を終えた野菜の片付けと土作りといった作業が必要なので忙しいですが、冬のあいだも寒さに強い野菜を栽培できます。

苗の植え付けは初秋から秋にかけて

冬野菜の苗の植え付けもだいたい11月以降にかけて行います。

多くの冬野菜は種まきから栽培しますが、ルッコラやタマネギ、ソラマメやサヤエンドウなど苗から育てられるものもあります。

特に家庭菜園の初心者は苗から育てるほうが簡単なのでおすすめです。

収穫時は冬から早春

冬野菜は早ければ冬のあいだに収穫できます。また寒さに強いので、冬を越しても早春に収穫します。

寒さに強いとはいえ、庭での家庭菜園を行う場合にはマルチングを施して保護する必要があります。マルチングとはビニールなどを被せて土を保護することです。

プランターを使って室内で栽培する場合にはそのような手間が不要なので、家庭菜園の初心者におすすめです。

産地は西南暖地

冬野菜が生産されるのは東海・関西・四国・九州地方といった、「西南暖地」と呼ばれる地域です。

たとえば白菜は山口県・大分県・岡山県・長崎県で生産されますが、10月から翌年2月にかけてこのような順番で生産地が変わっていきます。

ダイコンの場合には10月から山口県と熊本県で、11月から長崎県で生産が始まります。

葉物が多い

夏野菜は果菜類と言われる、実がなる野菜が多いものです。対して冬野菜の場合には、葉菜類や根菜類といった、葉や根を食べる野菜が多くなります。

もちろん、カブのように茎を食べるものもあります。カブ本体の下に生えている細長いものが根です。ちなみにダイコンの白い部分は「根」です。

冬野菜は体を温める?

夏野菜は体を冷やし、冬野菜は逆に体を温めると言われます。実のところ、冬野菜であればすべて体を温めるというわけではありません。

たとえばおでんでも人気のダイコンの場合、体を冷やす効果があるとされています。ただしこれは、大根サラダやお刺身のつま、大根おろしのように「加熱せず生で食べる」場合の話です。

おでんのように煮込めば、体を冷やす作用は軽減されます。

冬野菜は甘くて体によい

冬野菜は甘いとも言われますが、その理由は寒さ対策として細胞に糖を蓄えるからです。

また体によいとされるのは、ビタミンやカロテンといった栄養価を多く含むのが理由です。これらは免疫力を高めるので、風邪予防にもなるとされています。

ダイコンやカブは葉に栄養がたっぷり詰まっているので、捨てずに食べるようにしましょう。

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冬野菜の種まき前に!知っておきたい3つのポイント

冬野菜の種まき前に!知っておきたい3つのポイント

冬野菜の種まきをする前に、しっかりと土作りをしておきましょう。そのほか大切なポイントをご紹介します。

肥料は早めに投入を

気温が低下してくると、肥料の分解も遅くなります。そこで、肥料は早めに土へ投入しておきましょう。目安としては種まきの3週間くらい前になります。

その前に、土を掘り起こしておくと土の中に酸素が多く行き渡ります。植えた野菜の根にも酸素が供給され、肥料も効きやすくなります。

もし、この元肥の投入が遅れると、ダイコンなどの根菜類は育ちが悪くなってしまいます。

その場合にはホウレンソウやコマツナといった、寒さに強い野菜に切り替えて種まきをするとよいでしょう。

マルチングを行う

マルチングとは、ビニールなどで土を覆うことです。その目的は水分蒸発の防止や地温の上昇、病害虫の防止などがあります。

特に冬野菜を育てる場合、地温を上昇させると発芽しやすくなります。生育もよくなるので、マルチングについて知っておくとよいでしょう。

マルチングはビニールのほかに、腐葉土やパークという樹皮も使えます。

発芽には「光」に注意を!

野菜の種まき後で特に注意したいことがあります。それは種類によっては発芽するにあたり、「光が必要やもの」と「光が苦手」なものがあるということです。

ニンジンやレタス、ゴボウなどは発芽に光が必要なので、種まきをしたあとは土をかぶせず、水やりも種が流れないようにします。

対して、ダイコンやネギ、カボチャなど光があると発芽しない野菜もあります。このような種は、しっかりと土をかぶせておく必要があるので注意しましょう。

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家庭菜園でできる!おすすめの3つの野菜

家庭菜園でできる!おすすめの3つの野菜

それでは、家庭菜園で栽培できるおすすめの冬野菜をご紹介します。

ホウレンソウ

冬野菜の中でも特に育てるやすいのが、ホウレンソウです。寒さに強く、早い品種は種まきから1カ月ほどで収穫できます。

種まきは10月下旬までに行いますが、その前にやっておくべき大切なことがあります。それは、「種の芽出し」です。

ホウレンソウの種は固いので、あらかじめ発芽させておきます。

その方法は、種を一晩水に浸しておいて、湿った布に包んで冷蔵庫に数日保管しておきます。1ミリほどの芽が出たところで種まきをします。

ベランダのプランターで家庭菜園をする場合、日当たりがよければ12月まで種まきや植え付けができます。

時期をずらして栽培すれば、少量ずつ長いあいだ収穫できるようになります。

寒さに強く0度以下でも生育しますが、育ちは悪くなります。15~20度の環境となるよう注意してください。

室内栽培する場合、明かりを長くつけていると「とう立ち」して葉の成長が止まります。庭での栽培は夜にシートを被せるようにしましょう。

外灯の明かりでも「とう立ち」してしまうからです。

コマツナ

連作障害がない点で、家庭菜園の初心者にもおすすめの冬野菜です。

冬野菜といっても、実は1年を通して育てることができます。秋は害虫被害が少ないという点で栽培しやすいのが特徴です。

コマツナは乾燥に強いので、水やりは土の表面が乾いてから行う程度で大丈夫です。

種まきをしてからは2回にわけて間引きを行います。収穫は種まきをしてから60日から100日後に行います。

草丈が20センチを超えると急激に成長し、味が落ちてしまうので注意しましょう。

カブ

浅漬けや煮物、味噌汁などいろんな料理で味わえるカブは家庭菜園でも育てやすいのでおすすめです。

小カブは元肥だけで栽培できるので、さらに簡単に育てることができるでしょう。

連作をすると根こぶ病が発生しやすくなるので、1度栽培した土には1年間はカブを育てないようにします。

収穫が遅れると「す」が入ってしまうので、根の直径が10センチ程度になったら収穫します。

まとめ

冬野菜は寒さに強く、育てやすいものもあります。ただし、それぞれに特徴があり、注意点も異なります。

今回は家庭菜園の初心者でも育てやすい野菜をご紹介しました。冬の料理に欠かせないものばかりなので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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