自宅の庭などに生える雑草の処理に苦労する方は多いと思います。
定期的に草刈りをするのは大変なので、労力をかけずに草枯らしができる「除草剤」を検討しようという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は外構業者が教える、草枯らしとしておすすめの除草剤をご紹介します。さらに適切な除草剤の選び方も説明しますので、ご覧いただければと思います。
【こちらの関連記事もご覧ください】
////除草剤の選び方
まずは草枯らしに役立つ除草剤について説明します。
除草剤は大きくわけて2つのタイプがあるので、それぞれの特徴をご紹介します。
除草剤には2つのタイプがある
草枯らしの効果をもつ除草剤には、液状タイプと顆粒タイプの2種類があります。これは単に形状が違うだけではなく、その役割が違うので知っておきましょう。
液状タイプの除草剤は、直接的に雑草を枯らす効果があります。これを「茎葉処理型除草剤」と呼びます。
一方で顆粒タイプの除草剤は、土の中から作用する形で雑草を枯らします。このタイプは「土壌処理型除草剤」と呼ばれています。
それぞれの詳しい特徴と使い方を説明しましょう。
茎葉処理型除草剤の特徴
茎葉処理型除草剤は液体の形状をした除草剤です。枯らしたい雑草に直接かける形で使用します。
原液のままで使用するものと、水で希釈ふるものがあるので、説明書をよく読む必要があります。
散布された茎葉処理型除草剤は雑草の茎や葉の表面から吸収され作用します。効果が出るまで数日しかかからないのが特徴なので、すぐにでも雑草を枯らしたい時に使用します。
ただし根まではその効果が行き渡らないので、根本的に雑草を枯らすことはできません。つまり持続性がないので、雑草が生えるたびに散布する必要があります。
また草丈が20センチほどになる雑草に対しては、あまり効果がありません。草丈が伸びた雑草に対しては、次に紹介するタイプの除草剤を使うことになります。
このタイプの利点としては、散布した部分しか効果が出ないということがあります。大事な植物や野菜などに影響を与えないように使用することが可能です。
土壌処理型除草剤の特徴
土壌処理型除草剤は雑草に直接的にふりかけて枯らせるのではなく、土にまいて雑草が生えるのを防ぐ形で使用します。
また、すでに生えている雑草も根から除草剤を吸収するので、時間はかかりますがいずれは枯れていきます。
一度まいた土では半年程度その効果が持続します。
そして注意したいのは、雑草が生えるのを防ぐだけではなく、あらゆる植物の生育を阻害するということです。
つまり、このタイプの除草剤を使用すると、ガーデニングや家庭菜園などができなくなります。
また隣の家と土壌が続いている場合には、隣地の土にも除草剤の成分が流れる可能性があるので注意が必要です。
ただし、水に溶けにくいタイプのものであれば、隣地などへの影響は少なくなります。
斜傾地の除草に使う場合にも、水に溶けにくいタイプを使用するとよいでしょう。
ハイブリッド型の除草剤
除草剤は大きくわけると2種類あることを説明しましたが、実はその両方の効果を発揮する「ハイブリッド型」の除草剤もあります。
草丈が伸びた雑草に対しては、液状タイプの除草剤は効果があまり期待できません。
しかしハイブリッド型の除草剤であれば、そのように伸びた雑草に対しても即効性をもって枯らすことができます。
ハイブリッド型の除草剤は液状タイプなので、葉や茎から成分が吸収されます。さらに土に落ちた成分を根が吸収します。
そのため、即効性がありつつも土壌にとどまった成分が長く持続して、雑草の生育を阻害することになります。
除草剤を選ぶ際のポイント
除草剤とひと口に言っても、効果の違うものが大きくわけて2種類あることがわかりました。
そこで除草剤を選ぶ際には、そのどちらを選ぶのかが最初のポイントになります。
即効性のあるものが必要であれば、液状タイプの茎葉処理型除草剤を選びます。
一方で今後は雑草が生えないようにしたいという場合には、顆粒タイプの土壌処理型除草剤を選ぶことになるでしょう。
また草枯らしをする土でガーデニングや家庭菜園をするのかどうかも、除草剤のどちらのタイプを選ぶのかに大きく影響します。
土から除草するタイプの除草剤を使うと、ガーデニングや家庭菜園ができなくなってしまいます。
その場合には、不要な雑草のみを処理できる液状タイプを選ぶとよいでしょう。
もしガーデニングも家庭菜園もしないのであれば、顆粒タイプの除草剤を使えば綺麗な状態を長く維持できます。
【こちらの関連記事もご覧ください】
////おすすめの除草剤8種類をご紹介
それでは具体的に草枯らしにおすすめの除草剤をご紹介しましょう。
茎葉処理型除草剤と土壌処理型除草剤それぞれに分けてご紹介します。
おうちの草コロリ 菜園・花だん用
アース製薬の茎葉処理型除草剤です。100%食品成分で作られているので、土に付着しても自然分解するのが特徴です。
そのため、散布してから7日程度でガーデニングや家庭菜園の種まきができます。
おうちの草コロリ
こちらも同じくアース製薬の茎葉処理型除草剤です。ただし即効性が高く、雑草に散布してからわずか5分程度で枯らすことができます。
速効除草剤
アイリスオーヤマの茎葉処理型除草剤です。雑草に散布して3日から7日ほどで効果が現れます。
シャワー散布ができるので、広範囲の雑草に対して使用できるのが特徴です。
シャワータイプラウンドアップマックスロードAL
日産化学の茎葉処理型除草剤です。抑草期間が2〜3カ月と長いのが特徴となります。
シャワータイプなので、キャップを外してそのまま散布すれば広範囲の雑草を枯らすことができます。
土に落ちたら微生物によって自然物に分解されるので、土壌汚染の心配がありません。
除草剤サンフーロン
大成農材の茎葉処理型除草剤です。雑草にふりまくと葉から吸収し、根まで浸透するので文字通り根こそぎ枯らすことができます。
アミノ酸が主成分なので、安全性が高く使用後は微生物によって分解されます。綺麗な水で希釈すると効果が高まります。
カダン除草王オールキラー粒剤
フマキラーの土壌処理型除草剤です。発芽予防効果に加えて除草効果もあります。発芽予防効果は6カ月程度となります。
すべての植物に対して効果を発揮するので、ガーデニングや家庭菜園ができない点に注意しましょう。
カソロン粒剤6.7
アグロカネショウの土壌処理型除草剤です。一年生雑草だけではなく、ヨモギやスギナといった多年生雑草にも効果的があります。
土にまいて10日から14日ほどで効果が現れ、最長で90日ほど効果が持続します。雨上がりなど土壌が湿っている時にまくと、さらに効果が高まります。
トレファノサイド粒剤2.5
日産化学の土壌処理型除草剤です。土壌中でガス化して雑草の根に吸着するのが特徴となります。
また水に溶けにくいので、隣地などへの移動が少ない利点もあります。イネ科雑草や広葉雑草に特に効果的です。
まとめ
雑草処理に使える草枯らしの除草には、ふたつのタイプがあることがわかります。それぞれ得られる効果も違うので、目的に応じて適切な除草剤を選ぶとよいでしょう。
どのタイプの除草剤を使うのかがわかれば、今回ご紹介したものを参考にしていただければと思います。
【こちらの関連記事もご覧ください】
【外構、造園業者向け】下請脱却!オンライン活用で元請けになる5つのステップを公開
当社が新潟の地方で、オンラインで個人客を集客して、3ヶ月先まで予約で埋めた具体的な方法を記事にしていましたので、ご覧ください。