自宅の庭の枯れ木を切り倒したあとに、切り株が残っているということはありませんか。
そのままにしておけばいずれ枯れるだろう、と考える方もいるかもしれません。しかし切り株を残しておくと、いろんな危険性が生じる可能性があります。
では塩をまくのはどうでしょうか。雑草を除草するためには塩が効果的という意見もあります。
そこで切り株は塩で除却できるのかどうか、あるいは外構業者に頼むべきなのかを考えてみましょう。
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////切り株を除去すべき3つの理由
庭の木が枯れてしまったので切り倒し、その切り株が残っているということはないでしょうか。
掘り起こすのも面倒だし、そのまま放置しているというケースもあるかと思います。
しかしその切り株、除去せずに放置しておくと困ることがいろいろとあります。
シロアリが発生する
切り株を残すとシロアリが集まってきます。これはシロアリが、木の幹などに含まれる食物繊維「セルロース」を栄養にしているからです。
そのためシロアリはセルロースを含む枯れ木をせっせと土のなかの巣へ持ち運びます。
土のなかに運び込んだ枯れ木はやがて土に還ることから、シロアリは自然界にとって大事な役割を果たしています。
しかし切り株に集まったシロアリはやがて、さらなるセルロースを求めて建物へと足を延ばします。そして家の土台を支えている木材にも触手を延ばす危険性があります。
家に侵入したシロアリはすべて駆除をしない限り、いつまでもそこに居続けるのでやっかいです。
近隣に迷惑をかける
切り株を残すことで発生したシロアリは、隣家へも侵入する可能性があります。さらに切り株の空洞部分にはスズメバチが巣を作ることもあります。
この場合にも、隣家に迷惑をかけるとともに危険性も発生するので注意が必要です。
シロアリは発生源が放置した切り株にあることは、業者が調べればすぐにわかります。その場合、隣家から駆除費用を請求される可能性もあります。
このように隣家への影響は金銭的なことや危険性といった形で出てくるので、切り株は早めに除去することが大事です。
地面に穴があく危険性がある
切り株にも成長を続けるものと、自然に朽ちていくものがあります。自然に朽ちていくものは根が腐っていきますが、土のなかで根が腐った部分は空洞になります。
そのため、空洞部分に上から土が埋まるように落ちるので、穴があくことになります。庭にそのような空洞が生じた部分ができると、上を歩いた時に危険です。
////切り株の除去に塩は効果的?その理由と注意点
次に切り株を塩で除去できるのかどうかを説明します。
除草に塩が効果的な理由
雑草を除草する簡単な手段として、塩をまく方法があります。塩をまくことで除草できる理由は、雑草の根からの水の吸収を妨げるからです。
さらに、雑草に塩が雑草に吸収されることにより、代謝を妨げることにもなります。
やり方としては、濃度の高い塩水を雑草に振りまくだけです。まかれた塩は土のなかで分解されないので、以降も雑草が生えることはありません。
切り株の除去にも塩は有効?
雑草ではなく切り株にも塩が効くのか疑問かと思います。
もちろん、切り株の除去にも塩は効果的です。切り株も根から水分や栄養を吸い上げることで成長します。
そこで塩をまくことにより、その吸収と成長を防止できるからです。ただし雑草とは異なり、切り株の場合は効果が出るまでかなりの時間がかかります。
切り株を塩で除去する際の注意点
除草のために塩を使うことには、注意点もあります。
まず塩は土のなかで分解されないため、雑草のほかにも家庭菜園で栽培する野菜なども生えなくなります。
つまり塩をまいた土では、雑草が生えないかわりに家庭菜園もできないということです。これは切り株の除去に関しても同じです。
そしてもうひとつ、雨が降ると土のなかの塩が流れ出ることにより、周辺の土へも影響を及ぼします。
隣家があれば、その土へも影響を与えることにより植物は枯れてしまいます。
自分の庭だけならよいのですが、隣家などへも影響を与えるとなると安易に塩をまくことはできません。その点に注意が必要です。
さらに雨水で塩が流出することによる注意点として、住宅の基礎にダメージを与えることがあります。
酸化によりコンクリートが剥離してしまうことで、建物の基礎が弱くなってしまいます。
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////切り株を除去する3つの方法
塩をまくことを含めて、切り株を除去する方法を3つご紹介します。
切り株に穴を開けて塩を詰める
切り株の周辺に塩水をまくと、土に塩が入り込んでまわりにも影響を及ぼしてしまいます。
そこで、切り株本体に穴を開けて、塩を詰める方法が有効です。手間はかかりますが、電気ドリルなどで切り株の上から穴を開けて、なかに塩を詰めます。
穴は地面まで到達しないようにすることと、穴をふさぐほど塩を詰めないのがポイントです。
塩を詰めたら穴をふさぐために、溶かしたロウを垂らしておきましょう。これで雨が降っても、穴のなかの塩が流れ出ることを防ぎます。
塩の代わりに除草剤を使っても、同じような効果が期待できます。
切り株を細かく粉砕して処分する
手間はかかりますが、切り株を粉砕する方法で除去することもできます。この場合、切り株を粉砕するための砕木機が必要です。
機械はレンタルできるので、購入する必要はありません。
まず切り株を地面に近い位置で、チェーンソーを使って横向きに切ります。次に残った切り株の表面を、砕木機を使って少しずつ粉砕していきます。
粉砕した木くずと一緒に、掘り起こした根を取り除いて処分します。空いた穴は土を埋めておけば完了です。
表皮を剥いでおく
切り株は表皮からあたらしい芽を出して成長を続けます。そこでその表皮をノコギリを使って剥ぐことにより、成長を阻害できます。
根本まで表皮を剥いでおくことで養分の吸収も阻害し、切り株を枯れさせることが可能です。
もちろん切り株は根までをしっかりと除去する必要があります。枯れてきたら掘り返して、根をすべて取り除くようにしましょう。
切り株は外構業者に除去してもらうべき3つの理由
切り株を自分で除去するとなると、いずれの方法をとるにしても手間がかかります。
そこで外構業者に頼んで除去してもらう方法もあります。そのメリットを3つ説明します。
土壌への影響を心配せずに済む
塩を使った切り株の除去には、どうしても土壌への影響というリスクが伴います。
切り株に穴を開けて塩を直接詰め込む場合にも、下まで穴が広がり詰めた塩が土のなかに入り込む可能性があります。
自分の庭だけの話ならよいのですが、隣家などにも影響を及ぼすとなると注意が必要です。外構業者に頼んで根こそぎ除去してもらえば、そのようなリスクはなくなります。
大がかりな作業をせずに済む
塩を使わずに粉砕する方法は、かなり労力を使います。機材もレンタルしなければなりません。
外構業者に頼めば、切り株を掘り起こして除去してもらえます。もちろん、専用の機材を揃えているので手早く処理をしてくれます。
手早く処理をするのでシロアリなどの被害を最小限にできる
切り株はとにかく放置しないことが大事です。
塩を使って除去するとなれば、場合によっては数カ月もの日数がかかります。その間にシロアリが巣を作るかもしれません。
外構業者に頼めば切り株をすぐに処分してくれるので、シロアリなどによる被害は最小限で済ませることができます。
まとめ
切り株も雑草と同様に塩を使って枯れさせることは可能です。
ただし完全に枯れるまで時間がかかることと、処置の方法によっては庭の土に影響を及ぼし、それが隣家にまで広まる恐れがある点に注意しなければなりません。
外構業者に頼めば、切り株を根こそぎ除去してもらえます。もちろん費用はかかりますが、安全かつ短時間で処置してくれるので安心です。
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