庭の除草に費やしている時間がもったいない、なにかいい方法はないかとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新築やリフォームの際に庭の外構まで手が回らなかったり、後でじっくりと検討してから外構工事を行おうと考えていたという場合には除草の大変さを身にしみて体験していますよね。
雑草は土や光、水など成長するための要素が少しでもあれば生えてきてしまいます。
また時間や手間をかけて庭の除草をしたとしても、ちょっと時間がたつと新しい雑草が顔を出してきます。
そのたびに除草をしなければと考えていては、休日のほとんどの時間を雑草対策に割かなければいけなくなってしまいます。
ただ庭の景観を良くしておくためや、虫などが寄り付いてこないようにするためにはやはり除草について考えておかなければいけませんよね。
今回は庭の除草に失敗しないために最適な方法について徹底解説していきます。
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////除草の基本は3つ
雑草は生命力が強くあらゆる環境でも育ちます。
そのため庭のある家では雑草とうまく付き合っていくという考え方が重要になります。
まずは除草の基本について見ていきましょう。
草むしり
雑草対策でお金をかけずに除草できる方法が草むしりです。
草をむしったり鎌などで刈ったりすることで、庭をきれいな状態にすることができますが、雑草はすぐに生えてきてしまうため定期的に行う必要があります。
また地下茎をもつ雑草の場合、地上部の茎葉を刈ったとしても地下茎は枯れずに新しい芽を出してきます。
そのため、完全に除草することが難しく、生えさせないようにするためには土を掘り起こして地下茎をしっかりと取らなくてはいけません。
ただし根気よく草むしりをすることで、年をおうごとに勢力を抑え込むことは可能です。
ガーデニングをする場所では「ほどほどに草むしりをする」ということを心がけてすることで、草むしりの大変さを緩和することができるでしょう。
すべての雑草を駆除するのではなく、目立つ雑草だけを刈ることで、時間の節約にもなり景観についても良くすることができます。
雑草を枯らす
雑草は植物なので当然枯らすこともでき、草むしりよりも手間や時間をかけないで除草することができます。
除草剤や酢、塩や重曹、熱湯などを撒くことで雑草を枯らしますが、他の植物がある場合や近くに構造物がある場合、小さいお子さんやペットが遊ぶ場所などでは注意が必要です。
枯らす除草方法に関しては、時間をかけずに簡単に行うことができますが、効果が一定の期間だけなので定期的に散布しなければいけません。
雑草が生えない環境にする
雑草は太陽光や土、水などから栄養分を得て生長するため、それらの要素から遠ざけるようにすることで除草することができます。
具体的には土の地面を覆ってしまうことで、雑草が根づけなくする、太陽光が届かなくするという方法になります。
外構によって雑草が生えない環境にするわけですが、100%雑草が生えないわけではないので注意しましょう。
ただし生えてくる雑草はしっかりと根を張ることができないため簡単に抜き取ることができ、その数も土の地面のときとは比べ物になりません。
年に数回目につく雑草を抜き取るだけでいいので、気がついたら草むしりをする程度で庭をきれいな状態で保つことができます。
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////失敗しない除草方法を徹底解説
除草の基本について見てきましたが、ここからは雑草が生えない環境にするための方法について解説していきます。
庭の除草が今後悩みにならないように、外構によって行える除草方法について見ていきましょう。
防草シートをしく
庭の地面を防草シートで覆うことで光が地面に届かなくし、飛来してきた雑草の種が地面に根付かないようにします。
防草シートは除草の効果があり、比較的簡単に施工することができ、費用面もおさえられるメリットがあります。
逆にデメリットとしては防草シートだけの施工の場合、太陽光に直接当たってしまうため劣化が起こりやすく、デザイン性が期待できないというものがあります。
また防草シートは種類も多く、安価なものだと地下茎をもつ雑草が突き破って出てきてしまうということもあるので、慎重に選ぶ必要があります。
防草シートだけを敷くという場合には、今後そのエリアをなにかに使いたいために雑草を生えないようにさせたいという目的や、ウッドデッキなどの下で目につかないような場所に草が生えないように敷くという目的で行うのが良いでしょう。
人工芝や砂利を使う
デザイン性も考慮に入れて除草したい場合には、人工芝や砂利を敷くという方法があります。
人工芝や砂利だけでは除草の効果が低いため、前述した防草シートとの併用で施工することをおススメします。
人工芝は天然の芝生のようなリアルな見た目のものなどもあり、自然なグリーンを庭に取り入れることができます。
またお子さんやペットが遊ぶ場所として庭を活用したいときにも人工芝は安全性や汚れの点でも有効でしょう。
砂利を敷く場合には、普段歩く場所に撒いたり、犬走りなどに撒くことで、防犯性を高められる効果もあります。
人工芝や砂利を敷くには、厚みを考慮して地面を掘り下げていき、地面を転圧して平らに均したあとに防草シートを敷き詰めて、その上に人工芝や砂利をしいていくという工程になります。
防草シートでしっかりと地面を覆うことで、除草をしっかりとすることができますが、雨風で運ばれてきた土が栄養になり雑草が生えることもあります。
そういった雑草は地面に根付いているわけではないので簡単に引き抜けるでしょう。
グランドカバーで覆う
ガーデニングをしている場所の除草方法として有効なのはグランドカバーです。
植物を今後植える可能性のある場所では、地面を完全に覆ってしまうと後々不都合なことが出てきます。
そこで、グランドカバーになる植物を一緒に育てていくことで、地面に光が届かないようにして除草しつつ、植物をあらたに植え付けたいときには柔軟に対応できるようにしておきます。
他にも低木や葉の大きい種類の植物が一緒にあることで、地面に届く光をコントロールすることができるため、さらに除草の効果をあげることができるでしょう。
固まる土を使う
水をかけることで舗装のようになる固まる土は、施工しやすく除草の効果もしっかりと得ることができます。
コンクリート舗装のようにしっかりと固まりますが、水を通すため樹木の周りにも使用可能です。
ただしコンクリートのような強さはないため、よく歩く場所など負荷がかかる場所にはおススメできません。
また苔が生えやすく雨に濡れると滑りやすくなるため、雨上がりに歩行する際には注意が必要です。
固まる土は庭木のある場所で使用すると、落ち葉などの掃除がしやすく、庭の管理をスムーズに行うことができます。
固まる土は水をかけるまでは固まらないので時間を気にせずに施工することができるため、DIY初心者でも納得のいく仕上がりにすることができるでしょう。
レンガやタイルを使用する
庭のデザイン性を高めつつ除草効果を得られる方法がレンガやタイルを使用した舗装です。
インターロッキングやレンガ、タイルは多くの形状や色味があり、その組み合わせでさまざまなデザインにすることが可能です。
また地面に光を通さなくすることができるため、雑草が生えにくい環境にすることができ、除草効果もしっかりと得ることができます。
デメリットとしてはコストがかかることや、DIYで行う場合しっかりとした仕上がりにするのが難しい部分があるということです。
除草の他にもデザイン性や使い勝手が気になるという場合には業者に依頼するようにしたほうが良いでしょう。
レンガやタイルはワンポイントとしても使えるため、砂利やコンクリートなどと組み合わせたスタイルもおススメです。
コンクリートを打つ
雑草を生えなくする環境を作ることができ、安定した地面で庭での活動をスムーズにしてくれるのが土間コンクリートです。
除草の効果は100%に近いですが、際やひび割れ部分から雑草が生えることもあります。
ただし他の除草方法と同じように地面に根付いていない雑草は簡単に抜くことができます。
コンクリートを打つことはDIYでもできますが、施工が難しく仕上がりや機能性、使い勝手について考えると業者に依頼したほうがいいでしょう。
土間コンクリートの見た目は良く言えばシンプルですが、それだけだとそっけない景観になってしまうため、レンガやタイル、天然石や植栽などとの組み合わせを検討してみましょう。
////雑草との付き合い方
雑草が生えてこないように外構工事を行うことで確実に効果が表れます。しかしそれでも雑草は数量がわずかにでも生えてきてしまうものです。
少ない量の雑草であればわずかな時間で作業することができるので、これまでとは労力もかかる時間も少なくて済むでしょう。
雑草を見つけたら草むしり、もしくは枯らすという方法を使って効率的に除草していくようにします。
とくに地下茎を持つものを見つけたときには早めに対処して根が広範囲に広がらないようにしましょう。
また時間とともに目地や際、隙間などに雨や風で流されてきた泥がたまり、徐々に雑草が生えやすくなってきてしまうため、掃除やメンテナンスについてもよく検討しておきましょう。
まとめ
ここまで失敗しない除草方法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
庭の雑草対策で大切なのは生えてきた雑草を取ること、そして枯らすこと、生えない環境を作ることです。
外構によって雑草が生えにくい環境をつくれば、これまでの雑草対策にかけていた時間は好きなことをする自由な時間にすることができます。
また庭の使いやすさや景観の良さという部分も同時に得られることでしょう。
今回の内容をもとに自宅に合う除草方法を検討して、快適さが格段にアップしたマイホームにしていきましょう。
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