家の外構にジャミコンクリートを使用すると良いと耳にして、どういうものか気になっていますね。
ジャミコンクリートは、コンクリートの中に砕石(15mm程度の砂利)が混じっているものです。
コンクリートにはないメリットを持ち合わせているので、コンクリートの無機質な感じが好きではないという場合でもジャミコンクリートならしっくりくるかもしれませんよ。
この記事ではジャミコンクリートについての解説のほか、ジャミコンクリートのメリットとデメリットもご紹介します。
最後まで読み進めていただければ、家の新築時やリフォーム時にジャミコンクリートを採用するべきかどうか、結論が導き出せるようになるでしょう。
土のままになっている部分や、砂利になっている部分などを、コンクリートに変えたいとお考えですね。
【こちらの関連記事もご覧ください】
////ジャミコンクリートとは

ジャミコンクリートとは15mm程度の砂利や玉石などを混ぜ込んでいるコンクリートのことです。
砂利を押し固めたような見た目と言うと分かりやすいでしょう。近年ではビー玉やガラス、貝殻などを混ぜ込んで施工するケースも増えています。
施工方法は、コンクリートに砂利などを混ぜ込んだものを該当箇所に打設し、完全に硬化する前に表面部分を水で洗い流すというものです。
そのため、「ジャミコン」のほか「洗い出しコンクリート」「洗い出し仕上げ」などと呼ばれる場合もあります。
外構では玄関アプローチや駐車場で使用されることが多いです。
////ジャミコンクリートのメリット

ジャミコンクリートもコンクリートの一種ならば、わざわざ砂利を混ぜ込まなくても普通のコンクリート仕上げにすればよいのではと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ジャミコンクリートには平坦な土間コンクリートにはないさまざまなメリットがあります。
ジャミコンクリートの5つのメリットをご紹介します。
デザイン性をもたせられる
土間コンクリート仕上げはかなり無機質な印象になりますが、ジャミコンクリートは砂利などを中に混ぜ込むことでデザイン性をもたせられるのが特徴です。
ジャミコンクリートで使用する砂利は、さまざまな色や形の種類から選べます。そのため、使用するものによって雰囲気がガラッと変わるでしょう。
また、近年では砂利ではなくビー玉やガラス、貝殻などを混ぜ込んでおしゃれに仕上げるケースも増えています。
砂利ではなくこういった素材を混ぜ込むと、光の反射でさまざまな色に変化するのも楽しめるでしょう。
どんな雰囲気の家にも合う
ジャミコンクリートは中に混ぜ込むものによって、和風な印象になったり、洋風な印象になったりします。
たとえば和風な家や和モダンな家ならば、黒や白っぽい砂利を使うと旅館のような雰囲気を醸し出せるでしょう。
一方、洋風な印象の家ならば、レンガを思わせる茶色っぽい砂利や、ガラスや貝殻などを使用してみるのも良いですね。
このように、どんな雰囲気の家にも合わせられるので、将来家を建て替えるとなった場合も外構はそのまま残しておくことができ、工事費用を節約できる可能性があります。
快適な外構を作れる
外構が土のままだったり、砂利敷きにしていたりすると、どうしても雨でぬかるみができる、土や砂利が流出するといった事態になる可能性があります。
しかし、ジャミコンクリートにしてしまえば雨でもぬかるむことがなく、家の敷地から流出することもありません。
駐車場や玄関アプローチはとくに人がよく通る場所なので、そういう場所にジャミコンクリートを採用すると不快な雨の日のストレスを軽減できるでしょう。
汚れが目立たない
土間コンクリートは単色なので汚れが目立ちやすいという弱点がありますが、ジャミコンクリートに黒っぽい砂利を使用すれば汚れは目立ちにくいです。
とくに土間コンクリートに車のタイヤ痕が残ってしまう、カビや苔が生えてしまうという場合も多いですが、ジャミコンクリートなら掃除の手間が省けるでしょう。
もし汚れてしまっても、水をサッと流したりブラシで軽くなでればキレイな状態を取り戻せます。
雨の日も滑りにくい
土間コンクリートは雨に濡れると滑りやすいですが、ジャミコンクリートなら砂利が滑り止めのような役割を担ってくれるので、雨の日も安心です。
とくにお子さんがいるご家庭、高齢者がいるご家庭だと安全面を重視するケースが多いでしょう。
砂利を使用するとお子さんが投げて遊んだりしてしまったりすることもあると思いますが、ジャミコンクリートならそういう心配も必要ありません。
【こちらの関連記事もご覧ください】
////ジャミコンクリートのデメリット

デザイン性や安全性でもメリットの多いジャミコンクリートですが、デメリットもあるのでしっかり把握しておきましょう。
なお、デメリットをカバーする対策方法もあるので、あわせてご紹介します。
施工費用が高め
ジャミコンクリートは施工費用が高めなので注意しましょう。
土間コンクリートなら1㎡あたり約9,000~10,000円が目安となりますが、ジャミコンクリートの場合は1㎡あたり約20,000~22,000円かかります。
コンクリートを打設して洗い出しをする作業が必要なので、どうしても施工費用は割高になってしまうのです。
しかし、タイルやレンガを使用することに比べると安く済むことが多いです。
もし予算に余裕がない場合は、他の外構設備のグレードを下げたり、ジャミコンクリートの範囲を狭めたりすることも検討しましょう。
ジャミコンクリートと別の素材を組み合わせて施工するのもおしゃれですよ。
また、複数の業者で相見積もりを取ってみるのも費用を抑えるポイントと言えます。
職人の技術力によって仕上がりが左右される
ジャミコンクリートは職人の技術力の高さが求められる施工方法と言えます。ジャミコンクリートを塗り広げていく際には、砂利の立ち方や配置も考慮しなければなりません。
さらにコンクリートの表面に砂利を浮き出させる作業においては、コンクリートの硬化状況を見極める必要があります。
技術力が乏しい職人だと、仕上がったときに砂利が浮き出すぎてつまづく原因になったり、年数が経つと砂利がボロボロと剥がれてしまったりする可能性もあります。
ジャミコンクリートは中に砂利が混ぜ込まれているので、土間コンクリートより強度が高まることが多いです。
ジャミコンクリートのメリットを最大限生かすためには、熟練の職人に施工を頼めるかどうかで業者を選ぶと良いでしょう。
使用する砂利によっては怪我の原因になる
ジャミコンクリートは中に含める砂利によって印象がガラッと変わりますが、選ぶものによっては怪我の原因になることがあります。
丸みのある砂利やビー玉などであれば安心ですが、角ばった砂利やガラスなどは経年劣化によりとがった部分が出てきてしまうかもしれません。
ペットやお子さんが足の裏を怪我してしまったり、車のタイヤに傷をつけたりする原因になる可能性もあるので注意が必要です。
もちろん職人の技術力が高ければ安全性も考慮しつつ施工をしてもらえるでしょうが、なるべく安全な丸みのある素材を選択すると安心です。
【こちらの関連記事もご覧ください】
【外構、造園業者向け】下請脱却!オンライン活用で元請けになる5つのステップを公開
当社が新潟の地方で、オンラインで個人客を集客して、3ヶ月先まで予約で埋めた具体的な方法を記事にしていましたので、ご覧ください。