レンガは自分で作れる!プロの外構業者がレンガの作り方を紹介

レンガは自分で作れる!プロの外構業者がレンガの作り方を紹介

レンガを使ってDIYで外構を検討している方の中には、どうせならレンガも自作でとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自分で作るものは愛着がわいてくるもので、自宅の一角に自分で作ったものがあれば毎日の生活の楽しみのひとつになりますよね。

ただレンガって作れるもの?作れるとしたらどうやって作るの?と当然お考えになっているでしょう。レンガは自分で作ることができ、固いしっかりとしたレンガも手順を踏むことで作れるんです。

今回はレンガを自分で作るための方法を紹介していきます。

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レンガの魅力とは

煉瓦

自然の素材から作られるレンガは、多くの特性を持っていつつコスト面や品質の面から他の建材と比べても優れた建材です。

ピザ窯や炉などでも使われるレンガは、耐熱性能が高いものが使われるなど、求められる耐性に応じて採用されています。

また、レンガの色味や質感はナチュラルさがあり、使われる環境に馴染みながらも程よい主張をしてくれます。

レンガは素材や環境によって完成時の色味が異なるため、理想のレンガについて一度確認してみるといいでしょう。

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レンガの作り方|工場での製造方法

工場と話す作業服の男性

レンガを自分で作る方法の前に、工場ではどのような工程でレンガが作られているのか見ていきましょう。

一般的に知られているようにレンガは焼成で作られます。工場でレンガを作る場合の一連の流れを紹介します。

素材加工

レンガの原材料は粘土類や長石類で、それらを採掘して工場に搬入します。原材料を粉砕して混合したら、骨材の砂や粘土などを水と混ぜて練り合わせます。

その後2日ほど寝かしたらレンガの素材が出来上がります。

成形と乾燥

真空状態にしたレンガの素材を押出成形機で形を作っていきます。レンガを乾燥機で数日乾燥にかけたら、形の崩れがないかどうかを確認します。

積み上げて焼成

レンガを窯の中に並べていき、積み上げていきます。普通のレンガは1日かけて焼成していきます。

200度からはじめて12時間かけて950度まであげ、そこから3時間かけて1200度まであげていきます。

焼成後はゆっくりと冷まして、レンガに亀裂が入らないようにします。レンガが常温になったら、反りの大きなものを取り除いて、傷や欠けをチェックしていきます。

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レンガの作り方|DIYで自分で作る

DIYと話す作業服の男性

レンガを自分で作る方法について見ていきましょう。さきほどご紹介した工場の作り方とは違い、焼成しない日干しレンガを作る方法になります。

材料や道具について

レンガの材料は粘土質の土に砂と藁、消石灰、それに水を使います。

この他に使う道具としてはスコップやクワ、コテ、それにブルーシートがあるといいでしょう。

またレンガの形を作るためにレンガサイズの木の型枠が必要です。複数人でレンガ作りをする場合は人数分の型枠があると作業が早く進められます。

ちなみにレンガの材料は以下の割合で用意するようにしましょう。

土:砂:わら:消石灰=10:1:2:0.5

材料を混ぜる

レンガの材料を混ぜていきます。その前に土は小石やゴミをふるいにかけて取り除くようにします。それから藁は4cmから5cmほどにカットしておきましょう。

レンガの材料の準備ができたら、ブルーシートの上で土と砂、藁と消石灰をまんべんなく混ぜていきます。しっかりと均等になるように材料を混ぜましょう。

材料をこねる

レンガの材料が混ぜ終わったら、水を少しずつくわえながら足でこねていきます。このときも材料が均一になっていることを確認しながらこねるようにしましょう。

何度か材料の上下を入れ替えながら足でこねます。耳たぶくらいの柔らかくなってきたらこねる作業は終了です。

型枠に材料を入れる

レンガの材料を型枠に入れて、レンガの形にしていきます。

最初にレンガの材料で泥だんごを作っていきます。泥だんごの準備ができたら、型枠の中に入れて空気をぬくようにしてつめていきます。

上の部分はコテでならすようにして成形していきましょう。

木枠から外す

レンガの成形ができたら、型枠をはずして乾燥する場所に並べていきます。移動する必要がある場合には板の上に並べていきましょう。

ただしレンガが載ると重量もますので複数人で行う場合以外には、時間と手間がかかりますが乾燥場所までレンガを持っていくか、乾燥場所の近くで作業したほうがいいでしょう。

天日干ししたら完成

レンガは雨の当たらない場所で乾燥させます。直射日光が当たらない場所でも、風通しがいい場所であれば1ヶ月ほどで固くなります。

しっかりとレンガが固まったら完成です。

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レンガを作る手間や時間と仕上がりについて

時計

レンガを自分で作るには材料集めから準備、そして製作と多くの時間と手間が必要になります。

またレンガの個数によってもその分作業が増えるため、レンガを多く使いたい場合には向かないでしょう。

それから、強度が必要な場所に施工する場合には、手作りレンガはおすすめできません。

時間が十分にとれて、労力を楽しみとして考えられる方であれば、実行しても問題ないとは思いますが、それ以外の場合には一度よく考えて見るようにしましょう。

まとめ

ここまでレンガの作り方をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

レンガを手作りで作ることでコストカットできるというメリットがあります。ただし手間や時間が必要なため、決して簡単にできるものではありません。

手作りを進める前にいったん外構業者に相談をすることをおすすめします。

レンガを使った外構は仕上がり次第で見た目や存在感が変わってきます。おしゃれで満足のいく外構を考えているのであれば、プロの知識に頼ることも必要です。

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