【外構素材】レンガ風タイルでお手入れラクラクな外壁に変えよう!メリット・デメリット紹介

【外構素材】レンガ風タイルでお手入れラクラクな外壁に変えよう!メリット・デメリット紹介

家の外観にはいろんなデザインがありますが、日本ではあまり見られないのがレンガ造りです。その風情あるデザインを簡単に実現できるのが、"レンガ風タイル"です。

今回はこのレンガ風タイルを外壁に使うとどのようなメリットとデメリットがあるのかをご紹介します。

【こちらの関連記事もご覧ください】

////

レンガ風タイルとは何?

疑問のイメージ画像

まずレンガ風タイルについて説明します。これは"レンガ調タイル"あるいは単に"レンガタイル"とも呼ばれている建築素材です。

レンガ風タイルの素材自体は2種類あります。ひとつは陶磁器製のタイル。

そしてもう一つは、セメント製のタイルです。

陶磁器製のレンガ風タイルはカラーバリエーションが多く、また形状のデザインも豊富なのが特徴です。

陶磁器ならではの耐久性の高さと、熱や水に強い特性を持っているため劣化もしにくいものとなっています。

セメント製のレンガ風タイルも耐久性が高く、安価なのが特徴です。

////

レンガ風タイルを外壁に使う方法

レンガを貼った柱があるリビング

レンガ風タイルを外壁に使う方法は、「貼り付ける」だけと簡単です。タイルを外壁に貼る方法は2種類あります。

まずひとつめは、"湿式工法"と呼ばれるものです。これはモルタルを使ってレンガ風タイルを外壁に貼り付けていきます。

こちらの施工はモルタルの調合や貼り付け技術など、職人によって品質にバラツキがあるのがネックとなります。

もうひとつは、"乾式工法"と呼ばれるもので、こちらは接着剤を使ってタイルを外壁に貼ります。この場合、外壁のベースとして"サイディング"を使用します。

サイディングは従来のモルタル外壁と異なり、セメントと木質系成分を混ぜた"窯業"系と金属系のものがあります。

サイディングそのものを外壁として使用するのが一般的ですが、その上にタイルを貼ることで耐久性が向上します。

乾式工法は湿式工法のような技術は必要なく、短期で施工できるのが特徴です。さらにモルタルを使わないので、重量が軽くなるのもメリットとなります。

ただし下地のサイディングには継ぎ目があるため、その目地のメンテナンスも必要になるのがネックと言えます。また金属系サイディングの中には錆が発生するものがある点にも注意が必要です。

////

レンガ調タイルのメンテナンスの方法

リペアやメンテナンスのイメージ画像

通常の外壁のメンテナンスは、定期的な外壁塗装をすることです。汚れを綺麗にするとともに、紫外線によって劣化し防水性が落ちた塗装を落として塗り直す作業が必要です。

耐久性が高いサイディングも同様に、定期的な塗装のし直しが必要となります。

一方でレンガ風タイルの場合、まず塗装は不要です。タイルの原料である砂や石は天然素材なので、耐候性が高いのが理由です。風雨や紫外線による劣化が少ないため、亀裂などによる雨水の浸食も心配ありません。

ただしレンガ風タイルそのものが丈夫でも、そのつなぎ目である目地のメンテナンスは必要です。ここにヒビが入ると、レンガ風タイルの下地が風雨により侵食されてしまいます。

そこで10年に1回といった形で定期的な目地のメンテナンスを行います。またタイルが剥がれたりひび割れたりした場合には、その部分だけでも貼り替えをします。

【こちらの関連記事もご覧ください】

レンガ風タイルの外壁のメリット4つ

メリット

それでは、レンガ風タイルを外壁に使用するうえでどのようなメリットがあるのかを説明します。

レンガのおしゃれな外観を低コストで実現できる

まずは大きなメリットと言えるのが、低コストで本物のレンガのようなおしゃれな雰囲気を実現できることでしょう。

実際にレンガで外壁を造るとなると、相当の費用と工期が必要です。そもそも一般家屋でレンガを外壁に施工する業者はそう多くはいません。

レンガ風タイルを使えば、本物のレンガを使った外壁との比較になりますが、安価に仕上げることができます。

豊富なカラーや形状によりデザインに凝ることができる

レンガ風タイルは本物のレンガよりも、さまざまなカラーの商品があります。そのため、アンティーク調やモダンデザインなど好きなデザインの外壁にできるのもメリットです。

また本物のレンガよりも品質が一定であることも、デザイン面においては大きな利点と言えるでしょう。

メンテナンスが楽

レンガ風タイルを外壁に使えば、メンテナンスが楽というのも利点です。

外壁塗装のような定期的なメンテナンスは不要ですし、そもそも劣化しにくいので手入れはほとんどせずに済むでしょう。

もちろん欠けたタイルがあれば交換しますし、目地の手入れは必要です。しかし外壁塗装ほどの費用はかからないので、ランニングコストを抑えることができます。

耐候性が高いので紫外線に強く劣化しにくい

レンガ風タイルのメンテナンスが楽になる理由ですが、タイルの耐候性の高さもメリットとして挙げられるでしょう。

外壁は常に紫外線を受けることで、劣化していきます。それを防ぐために防水処理をしたうえで塗装を施しますが、この塗装も紫外線を受けて劣化します。

塗装が劣化すると雨水が外壁内部に入り込み、建物の躯体を侵食するようになります。その結果、カビの発生や躯体の劣化により、建物全体が傷んでいきます。

タイルを外壁に貼ることで、紫外線の影響から外壁を守り、このような劣化を回避できます。つまり、建物をより長持ちさせることができるというわけです。

レンガ風タイルの外壁のデメリット2つ

デメリット

レンガ風タイルを外壁に使うことでさまざまなメリットがあることがわかります。しかしその反面、デメリットもあるのでご紹介します。

費用の高さ

レンガ風タイルのメリットに施工費用が安いことを挙げましたが、これはあくまでも「本物のレンガを使うよりも安い」という意味です。一般的な外壁の施工と比べると、その費用は割高になります。

レンガ風タイルの単価そのものは安いのですが、大量に使用するためトータル的に材料費はかなり高くなります。

また外壁にレンガ風タイルを貼り付けるのは手作業になるので、人件費もかかります。そのため、単純に外壁塗装するよりも費用はかかる点に注意が必要です。

ただし初期費用としてはそれなりに必要ですが、以降のランニングコストは安くなるので長い目で見るとお得と言えます。

一般的なサイディングによる外壁よりも施工コストは高くなる

全面リフォームは難しい

レンガ風タイルはメンテナンスに関しては手間がかかりませんが、全面的に貼り替えるとなると大変です。その意味で、全面リフォームが難しいのがデメリットと言えるでしょう。

家の外観のイメージを変えたいという時、外壁塗装であれば色などを変えるだけてすぐにイメージどおりにできます。しかし、レンガ風タイルの場合には、すべてを貼り替える必要があります。

この点においてはデザインの変更が難しいということで、レンガ風タイルのデメリットと言えます。

お問い合わせ

まとめ

レンガ風タイルを外壁に使用すると、メンテナンスの手間がかからないなど多くのメリットがあることがわかります。

風情あるデザインが実現するこのレンガ風タイルを検討する方は、今回ご紹介したメリットとデメリットを考慮していただければと思います。

【こちらの関連記事もご覧ください】