天然石をとりいれたおしゃれで重厚感のある外構にしたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自然な趣をもつ天然石は使う素材や加工、デザインの仕方によってもさまざまな表情を外構に取り入れることができます。
また天然石は見た目だけでなく使う箇所によっては、安全で快適な生活を送るためのサポートをしてくれます。
今回はおすすめの天然石や使用箇所、天然石を取り入れるためのポイントについて解説していきます。
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////外構でおすすめの天然石の種類
外構で使用する天然石には分類や成分、産地などによってさまざまな種類があります。その中でも外構に使われる天然石の代表的な種類を見ていきましょう。
御影石(みかげいし)
敷石としてよく使われる天然石で、マグマが固まって作られた火成岩の一種です。花崗岩とも呼ばれますが、石材の名称としては御影石として別称があります。
御影石は産地によっても名称が異なり、国内では吾妻御影や稲田石、真壁石などが代表的です。
国外ではチャイナマホガニーやサワンローズ、テキサスレッド、モンチーク、ナミビアイエローなど多くの国でさまざまな商品名が付けられています。
鉄平石(てっぺいせき)
古くから建築用の内装や外装に用いられてきた天然石で、御影石と同じく火成岩の一種です。
鉄平石は輝石安山岩で板状にはがれやすい性質をもったもので、ランダムな形状の乱形にして敷石に使うことが多くあります。
同じ輝石安山岩の石材には日本の銘石のひとつである秋田県の男鹿石などもあります。
大谷石(おおやいし)
帝国ホテルの旧本館にフランク・ロイド・ライトが用いたことで知られる大谷石は、火山灰などが凝固してできた軽石凝灰岩で、栃木県の宇都宮市が産地の石材です。
軽さがありやわらかいため加工しやすいという特徴があり、耐火性にも優れているため住宅の外壁や蔵に使用されていました。
多孔質のため表面のざらざらとした質感は素材と同じくやわらかい印象があります。
大理石(だいりせき)
主に内装に使われる大理石ですが、商品によっては表面に特殊な加工をすることで敷石など外構でも使用できるものがあります。
大理石は結晶質石灰岩のことを指しますが、蛇紋岩やトラバーチン、ドロマイトなども大理石として扱われる場合もあります。
産地などによって模様や色がさまざまにあり、その名称も国内外で多く存在します。
////外構で天然石を使用する
天然石を外構で使う場合、多くはアプローチなどの敷石として使用しますが、デザイン性を高められる天然石は他の外構に使用することもできます。
外構で天然石を使用する方法について紹介していきます。
アプローチ
天然石をアプローチに敷いていくことで、歩きやすく見た目にも美しい道を敷地に作ることができます。
ランダムな乱形の天然石を使い動きのあるデザインにしたり、形状を整えた四角形のものを敷き詰めて整然とした見た目にすることもでき、住宅や好みのテーマに合わせた雰囲気つくりをすることが可能です。
また他の素材と組み合わせて天然石をワンポイントにしたり、ピンコロを枠に使い模様のように配置していくこともできるのでオリジナリティのある景観を楽しみながら生活していけます。
洋風なデザインで天然石をアプローチに使用する場合、そこにつながる階段や近くの花壇、オーナメントにも同じ素材を使って統一感のある景観に仕上げてもいいでしょう。
門まわり
天然石を門袖など門まわりに採用することで、重厚感がありつつもやわらかい印象の景観にすることができます。
使用する天然石の形状、色合いなどによって和風にも洋風にもすることができるため、住宅の雰囲気に合わせたデザインが可能です。
門まわりに植栽などを植える場合には、石積みをして土留めにすることで、よりナチュラルな景観にすることもできるでしょう。
門まわりからアプローチ、そして住宅と一連の流れの中に天然石で雰囲気つくりをすることで、おしゃれで統一感のある景観にすることができます。
庭まわり
ゆったりと自由な時間を過ごすテラスや庭まわりに天然石を使用することで、歩きやすくバランスの取れた景観にすることができます。
テーブルや椅子を置いて外の空間を楽しむ場所や庭の動線上に天然石をしようすることで、安定した地面にすることができ、動きやすくストレスのない移動が可能になります。
また庭のデザイン性を高めたいときには、芝生や人工芝と天然石で曲線を取り入れたデザインにしたり、飛び石にしてまわりを砂利敷きにしたりなどアイデア次第でおしゃれな雰囲気にすることもできます。
庭で過ごす時間を快適にしたいという場合には、動線上や椅子などを配置する場所に天然石を用いることを検討してみましょう。
駐車場
天然石を用いた駐車場は、車が出ているときの広い空間もデザイン性をもった景観にすることができます。
駐車場に天然石を用いるケースとしては、ピンコロを敷き詰めたり、土間コンクリート舗装のワンポイントとして天然石を使用したりします。
駐車場も車を出しているときには、敷地の景観の一部となります。
門まわりやアプローチなどに天然石を使って統一感をもたせた場合には、駐車場のデザイン性という面も検討したほうがいいでしょう。
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天然石を外構で使用するメリットとデメリット
天然石の種類や使用箇所について見てきましたが、ここからは実際に使用した際のメリットやデメリットについて見ていきましょう。
外構に天然石を使用した際のメリットから解説していきます。
天然石を外構に使用するメリット
天然石をアプローチなど生活していく上での動線上に配置することで、雨の日や雨上がりのぬかるんでいるときでも足元を汚すことなく歩くことができます。
また天然石を敷いた場所には雑草が生えないため、草むしりの手間も減らすことができ、雑草が生い茂ってしまい景観が台無しになってしまうこともありません。
さらに天然石はデザインの自由度も高く、気に入った見た目にすることができ、飽きのこない環境を作ることができます。
天然石を外構に使用するデメリット
天然石を使用する場合、施工するための費用が高くなってしまうというデメリットがあります。
施工自体が難しいことや手間がかかる作業になるため、費用をおさえたい場合には凝ったデザインにしないなどの対策が必要です。
また天然石を使用したデザインや加工などは職人次第という面もあるため、信頼できる業者選びという部分が大切になります。
デザイン性はもちろん、下地の処理や目地の広さなどは耐久性にも影響するため、知識や経験が豊富な職人に施工してもらえるようにしましょう。
外構に天然石を取り入れるためのポイント
天然石を使った外構にする際に注目しておくべきポイントについて確認しておきましょう。
デザインを決めるポイント
天然石は自由度が高いため、さまざまなデザインが存在します。
自由度が高いということは良いことですが、いろいろなデザインがありすぎて決められないという状況に陥ってしまうこともあります。
そのため天然石を使用した外構について、あらかじめどういったものが好みなのかを考えておくことをおすすめします。
ネットで施工例の写真を探したり近隣の門まわりやアプローチを見て回るのもいいでしょう。
天然石を乱形で使ったものに興味をひかれるのか、整然としたデザインにひかれるのか、曲線のある配置がいいのか、直線がいいのかなど考えてみましょう。
また天然石には多くの色味があるので、どういった色がいいのか、色の濃淡はあったほうがいいのかないほうが良いのかなどにも注目して見てみます。
天然石を外構で使いたいというところから好みの景観を考えられるようになれば、業者との打ち合わせや最終的なデザインの決定までをスムーズに進めていくことができます。
業者選びは大切なポイント
天然石を使用した外構では、職人の技術やセンスがとくに重要なポイントとなります。
デザインのイメージがある程度出てきたら、施工例の写真などでそれに近いものがないか探してみましょう。
また近隣でこうしたいというような外構をしている家があれば、どこの業者に施工を依頼したのか聞いてみても良いでしょう。
ただし気に入ったデザインの施工例があるからといってすぐに依頼ということはおすすめしません。
気になる業者があれば3社から5社程度それぞれに見積もりを依頼して、相見積もりで最終的に施工業者を決定することをおすすめします。
信頼できる業者を選ぶことで、やり取りもスムーズにすることができ、施工時のトラブルや完成してから失敗や後悔の念を感じてしまうということを防ぐことができます。
まとめ
ここまで外構に使う天然石について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
天然石のもつ質感や色合いを外構に取り入れることでワンランクアップした景観を手に入れることができます。
また天然石を使用することで歩きやすく雑草にわずらわされない環境にすることもでき、快適な環境を作れるという利点もあるでしょう。
おしゃれで生活のしやすい快適な環境にするためにも、知識や経験のある信頼できる業者をしっかりと選ぶことも大切なポイントです。
今回の内容をもとに天然石を取り入れた素敵なマイホーム作りをしていきましょう。
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