庭木には、風通しをよくするために枝を切って形を整える剪定(せんてい)という作業が必要です。
庭木の剪定はもちろん自分で行うこともできますが、なかなか難しいイメージがあることから、剪定を業者へ依頼する人が多いようです。
なかなか造園業者や植木屋さんと普段から関りを持つこともないですから、庭木の剪定費用がどの様になっているのか、気になりますよね。
今回は、造園業者や植木屋さんに庭木の剪定を依頼した場合の費用相場について解説していきます。
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////庭木の剪定とは?
庭木の剪定は庭木がある場合に必ず必要な作業で、見た目を整えて樹木の風通しを良くするだけでなく、害虫駆除や庭木のはみ出しなどで生じるご近所トラブルを防ぐ役割を果たします。
庭木の剪定は自分でも行えますが、形をうまく整えることができなかったり、見た目が悪くなってしまったり、切ってはいけない枝を誤って切り落としてしまったりと、苦労をされている方が多いのが難点です。
そのため、多くの人は庭木の剪定を定期的にプロである業者に依頼している傾向にあります。
////庭木の剪定料金はどのようにして決まる?
庭木の剪定費用は、どの様にして決まるのでしょうか?
庭木の剪定費用の相場は、都道府県や業者によって大きく差が出ますが、庭木の剪定を行う業者は、基本的に以下のポイントを加味して剪定料金を決めています。
- 庭木の高さ
- 庭木の長さ
- 植込みの広さ
- 作業の危険性
- 作業の難易度
木の剪定の場合は、庭木の高さによって金額が決まり、高さに応じて金額が上がっていきます。
生垣の剪定の場合は長さや高さで料金が決まり、植込みの面積の広さで料金が変動していく、というような仕組みを取っている業者が多いようです。
それだけでなく、植木屋は害虫駆除や庭木に直接手や顔を入れて剪定をしますので、作業の危険性や難易度も料金に反映されていく場合もあります。
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////庭木の剪定の料金形態をおさえよう
前述の通り、庭木の剪定費用は都道府県によって変動します。さらに庭木の剪定には、日当制と時給制、単価制と業者によって費用形態も変わります。
料金や庭木の様子によって費用に変動がありますが、後は剪定業者の見積もり担当者の腕次第です。
日当制
日当制を取っている剪定業者は、昔ながらの剪定業者に多く見られ、「職人1人につき1日いくらかかるか」ということで、「作業人数+作業日」で料金が決定していきます。
日当制の剪定業者の剪定費用平均は20,000円ですが、剪定費用相場は15,000~30,000円ほどで、見た目はちょっと高めですが、前述の作業工程を加味すれば妥当な金額と言えそうです。
日当制を取る業者のデメリットを挙げるとするなら、作業工程は半日か1日の料金になることが多く、2時間程度で終わる作業の場合は少々高くついてしまうのが難点でもあります。
時給制
日当制の中でも、職人さんを時間当たりで雇う「時給制」を取る剪定業者もあります。
時給制の場合、1時間あたり2,000~3,000円が相場で、2時間程度で終わる作業であれば時給制か後述の単価制で見積もりを取ることをおすすめします。
単価制
単価制は「庭木が1本あたりいくらか」という考え方をとる方法で、庭木の高さによって単価が変動します。
「庭木1本1本にこだわりをもって手入れしてほしい」という場合や、「細かいことは気にしないので庭木をサッパリしてほしい」という場合には、単価制を検討すると良いでしょう。
特に時代の変遷に合わせて営業をしている剪定業者は、単価制を採用しているケースが多いです。
また、剪定業者によっては「高さ、幅、危険性等」全ての項目から費用を決定していく場合があります。
単価制の剪定業者は、庭木1本から見積もりを取る場合が主流のため、費用相場もかなり幅広です。庭木の剪定料金の費用相場は、以下を参考にすると良いでしょう。
- 低木(高さ0~3m未満)…500~3,000円前後
- 中木(高さ3~5m未満)…3,000円~7,000円前後
- 高木(高さ5~7m未満)…7,000円~17,000円前後
- 7m以上 …個別に見積もり、担当者の判断がほとんど
生垣の場合は、幅で費用相場が変動します。
- 1m未満…500円前後
- 1~2m未満…1,000円前後
- 2~3m未満…2,000円前後
- 3m以上の場…個別に見積もり、担当者の判断
植込みの場合も幅によって費用相場が決まります。
- 1平方メートルあたり…500円~1,0000円前後
ただし高さ1m以上の場合は個別に見積もりを必要とする場合もあります。
この様に、都道府県や会社、サービスの質や職人の腕、料金形態によって大きな違いが生じるため、こちらでご紹介の費用相場はあくまで目安として見ていただき、複数の剪定業者に見積もりをしっかりとり、比較検討することが重要なのです。
剪定以外にも料金が発生する
剪定業者に剪定を依頼すると、あらかじめ処理費用を含んでいることもありますが、剪定費用以外にも料金が発生することがあります。
では、具体的にどの様な諸経費が発生するのでしょうか?
ごみの処分代
ごみの処分代が剪定とは別に料金がかかる場合があります。
剪定業者の中には、ごみ処理を一緒に含めてくれる場合があるものの、ごみ処分代を別途請求する場合もあるのです。
ごみの処分代はピンキリで、
- 45Lのゴミ袋で500円くらい
- 軽トラックで3000~8000円
という様に、費用相場も大きく幅が出ます。
また、ごみ処分代は以下の条件でも料金に変動が出ますので、参考にしてみると良いでしょう。
- ごみが剪定枝だけの場合
- 伐採で直径10cm以上の太い幹なども多く含まれる場合
- 伐根で大きな根っこを含む場合
- 草刈り作業があり、枝ごみに草ごみも含む場合
ごみ処分代は、剪定業者によっては高くついてしまう可能性もあるので、依頼する前にごみ処分代は確認するようにしましょう。
ごみを自分で処分できる?
剪定時に発生したごみを、自分で地域のごみ処理センターに持ち込めば費用を節約できる可能性もありますが、あまりおすすめはできません。
素人が剪定枝等を自力で処分しようとすると、数日かかる場合があります。
料金が別途発生しても、出来ればプロに頼むほうがスムーズにできますので、早合点する前に本当に自分で処分ができるのか、検討しましょう。
職人の出張代
場所によっては、剪定を担当する職人産の出張費用が別途発生する場合があります。見積もりの段階でよく確認しましょう。
駐車料金
ご自宅の敷地内や近くに無料の駐車スペースがない場合は、近隣の有料駐車場を利用していただく必要があります。
その場合の駐車料金を、別途負担しないといけない場合もあります。こちらも、見積もりの段階で費用が発生するかどうかを必ず確認しましょう。
庭木の剪定に関する費用相場まとめ
今回は、庭木の剪定に関する費用相場についてまとめました。
都道府県や剪定業者、料金形態によって剪定費用に大きな差が出るため、費用相場にも大きな差が出ることがわかりました。
剪定を業者に依頼する場合は、最低でも3社から必ず見積もりをとり、どのくらいの費用が剪定に必要なのかを今回ご紹介の剪定費用の相場を参考に比較検討しながら、あなたの自宅の庭木の状態にあった剪定を行ってくれる業者を選ぶようにしましょう。
自分では難しい庭木の剪定を納得のいく剪定業者に依頼し、すてきな庭に整えてもらい、気持ちの良いお庭にしましょう。
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