枝豆は家庭菜園を始めたばかりの初心者でも育てやすく、ポイントさえおさえておけば失敗することなく収穫まですることができます。
庭やプランターなどのちょっとしたスペースさえあれば枝豆は育てることができるので、手軽に始められるのも魅力のひとつです。
また枝豆は簡単に調理ができるので、お酒のおつまみとしてやお子さんのおやつ代わりにもすることができ、夕飯まで小腹を満たすのにはもってこいですよね。
枝豆をおいしく食べる一番の方法は、とれたてをすぐに調理してその日のうちに食べることです。
家族においしい枝豆を味わってもらうために、今回は家庭菜園初心者でも簡単にできる枝豆の育てかたについてご紹介していきます。
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////初心者でも安心!早生種の枝豆
家庭菜園初心者の方におすすめなのが早生種の枝豆です。
早生種とは収穫までの栽培期間が短い性質をもっているので、失敗するリスクが少ない特徴があります。
他にも極早生や中生、晩生などがあり栽培期間の他にも種まきの時期などが変わります。枝豆の早生種は2月から5月頃に種まきをして、80日から90日ほどで収穫できます。
中手種は5月から6月頃に種をまいて、収穫まで90日から110日かかります。晩生種は6月から7月頃に種まきをして、120日ほどで収穫できるようになります。
種まき収穫時期については温暖地域を基準としたものなので地域によって異なります。
また、品種によっても栽培時期が異なるので、種まきの前に確認するようにしましょう。
////家庭菜園初心者でもできる枝豆の育て方
初心者でも失敗しない枝豆の育て方について見ていきましょう。枝豆は育て方のコツやポイントをおさえておけば簡単に栽培することができます。
枝豆を育てるための事前準備
枝豆を栽培するために必要なものをそろえましょう。そろえるものは以下のものです。
枝豆の種
さまざまな品種が枝豆にはあるので気に入った品種の種を選ぶようにします。
この時のポイントとして、栽培時期の短い極早生や早生の種を選ぶようにしましょう。
プランター
ベランダや屋上、庭の一角でプランター栽培で枝豆を作る場合には、プランターを用意します。
デザインや使い勝手など気に入ったもので基本的には大丈夫ですが、深さが30cmほどあり奥行きも30cm程度あるものにしましょう。
枝豆を同じプランターで複数の株を栽培したい場合には、長さが60cm以上のプランターを選ぶようにします。
野菜用培養土
枝豆を育てる土は自分で作ることもできますが、最初は野菜用の培養土を使いましょう。
ホームセンターや園芸店、ネットでも購入できるのでプランターに必要な量を購入します。
鉢底石
培養土をプランターに入れる前にしく鉢底石です。
こちらもホームセンターや園芸店、ネットなどで購入できるので培養土と一緒に購入しておきましょう。
プランターの底が見えなくなる程度入れるので、適量を用意するようにします。
鉢底ネット
プランターから鉢底石や培養土が流れでないようにしたり、プランターの底から虫などが侵入できなくするためのネットです。
三角コーナーのネットを鉢底ネットの代わりに使うこともできます。
プランターによってはネットが必要ないタイプもあるので、必要に応じてそろえるようにしましょう。
シャベル
プランターに培養土を入れるために使用します。土入れは手でもできますが、効率よく作業するためにシャベルがあった方がいいでしょう。
不織布
種まきをした後に、まいた種が鳥に食べられないように不織布で地面をおおいます。
ベランダでプランター栽培する場合など鳥による被害が少ないと予想される場合には必要ありません。
豆は鳥の好物なので、荒らされてしまう可能性がある場合には、用意しておきましょう。
防虫ネット
カメムシなどの害虫などが枝豆の苗につかないようにするための防虫ネットです。
暖かくなってくると害虫による被害が多くなってくるので、しっかりと栽培したいという場合には必須のアイテムです。
ジョウロ
枝豆に水やりをするために使用します。柔らかい水で水やりをできるようにシャワーヘッドがついたものがいいでしょう。
枝豆の種をまく
必要なものがそろったらいよいよ種まきです。プランターの底にある穴の部分に鉢底ネットをしいて、その上に鉢底石を入れます。
プランターの底が見えなくなるくらい入れたら、その上に培養土を入れていきます。培養土はプランターの縁から2~3cm程度まで入れたら、土にたっぷり水をあげます。
次にプランターの土に深さⅠcm程度の穴をあけます。複数の株を育てる場合には、15cm間隔で穴をあけていきましょう。
そこに枝豆の種を3粒程度落として、土をかけたらしっかりと押し込みます。鳥に食べられる心配がある場合には、不織布を土の上にしくようにしましょう。
枝豆の芽が出てきたら、防虫ネットをプランターにかぶせて、収穫までかけておくようにします。
枝豆の葉が育ったら間引きをする
枝豆の苗から2枚から3枚の本葉が出てきたら、2本の苗を残して残りを間引きます。1本残す方法もありますが、2本のほうが根の張りがよくなり実りもよくなります。
枝豆の水やりの仕方
枝豆が発芽してからの水やりは、土が乾いたら行うようにします。タイミングとしては早朝と日が落ちて涼しくなってからの夕方です。
水やりはプランターの底から水が流れ出すくらいたっぷりと行いましょう。
枝豆のサヤができてからは特に注意が必要で、水切れを起こしてしまうと実の成長が悪くなってしまいます。
枝豆に追肥する
枝豆は根に根粒菌がつくことで、空気中の窒素を取り込めるため基本的に肥料は必要ありませんが、株の状態をみて適時行うといいでしょう。
地植えの場合はぼかし肥料をまきますが、プランターの場合には液体肥料を水やりの際にジョウロに適量混ぜてあたえます。
特に花が咲く時期には栄養が足りないとサヤができづらくなってしまうので、追肥を行うようにしましょう。
土寄せを行う
本葉が4枚の頃に1回、6から8枚くらいの時に土寄せを行います。枝豆の根元に土が山を作るようにして、2回めの土寄せの際には子葉が埋まるようにします。
こうすることで茎から根をはやさせて、株が倒伏してしまわないようにします。
枝豆の収穫の仕方
枝豆は収穫が遅れると色味や味が悪くなってしまいます。8割程度のサヤがふくらんでいたら、収穫するようにしましょう。
枝豆はハサミでそれぞれのサヤを切り取っても、株ごと抜いてしまう方法でも収穫できます。
大豆として収穫したい場合は
枝豆として収穫せずに大豆としてや、来年の種としてとりたい場合には、葉や茎が枯れるまでそのまま育てていきます。
サヤを振って音がカラカラとなるようになったら収穫し、数日間干してから豆を取り出します。
////枝豆の晩生種にもチャレンジ
早生種の枝豆が収穫まで行えたら、次の年には晩生種の枝豆の栽培にもチャレンジしてみましょう。
晩生種の枝豆は、基本的に早生種の枝豆と育て方は変わりませんが、ひと工夫することで実をたくさんつけさせることができます。
枝豆の本葉が5枚から6枚程度になったら、頂上にある芽をハサミか手で摘みとる摘芯を行います。こうすることでわき芽に栄養をとらせて大きくすることで、実を多くすることができます。
枝豆とナスは相性のいいコンパニオンプランツ
違う野菜を一緒に植えることで成長を助け合ったり、味に変化をもたらせるコンパニオンプランツというものがあります。
枝豆と相性がいいのがナスで、枝豆の根粒菌がナスの成長を助ける効果をもたらせます。
枝豆とナスを混植する際には枝豆が日陰になってしまわないように気をつけるようにしましょう。
少ないスペースでさまざまな種類の野菜が楽しめる混植についても検討してみましょう。
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まとめ
ここまで枝豆の育て方についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。枝豆は種類も豊富でそれぞれで味わいも異なります。
まずは育てやすい早生種の枝豆から初めて、なれてきたら他の種類や晩生種などの栽培にも挑戦してみましょう。
また、他の作物の栽培も枝豆の育て方と基本的な部分は共通しています。
気になる野菜があれば、家庭菜園で栽培してとれたての新鮮な野菜で食卓を彩ってみてはいかがでしょうか。
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