人工木のフェンスを隣家や道路の境界線に設置したいけど、なんとか安くしたいし激安で購入できる方法は無いかとお考えの方もいるのではないでしょうか。
人工木のフェンスは、設置する距離や必要な高さで価格が変わってきます。
視線をさえぎってプライバシーを守るためのフェンスは、しっかりと機能させるために、適切な高さと長さが必要です。
また、人工木はメンテナンスをしなくても、長い期間使用していける素材です。フェンスの管理をしなくてもいいので、大切な時間を他のことに使え、快適な生活を送るのに役立ちます。
今回は、人工木のフェンスを激安で購入する方法をご紹介していきます。自宅の敷地にフェンスを設置する参考にしていただけたらと思います。
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////人工木のフェンスは長く使っていける
人工木のフェンスは、耐候性や耐久性が高く、天然木などが定期的なメンテナンスが必要であるのに比べ、メンテナンスがほとんど必要ありません。
ここでは、人工木のフェンスの特徴について、見ていきましょう。
人工木の耐用年数
フェンスを設置する場合、土台や金具、ビス、それに人工木を使用します。
人工木は、木粉と樹脂を混ぜたものや、樹脂のみで作られたもので、天然木のような見た目を持ちながらも、腐りにくく強度があるという特徴があります。
そのため、環境による影響を受けづらく、雨ざらしのところでも長い期間、フェンスとして機能させることができます。
人工木は大量生産が始まってから10年ほどしか経っていませんが、当初耐用できる年数として言われていたのは20年から30年です。
今後の経過を見てみないと、結果を伴った耐久性能はわかりませんが、人工木は少なくとも約10年から15年は耐用年数を持っています。
ライフサイクルコストで考える
人工木のフェンスは、設置してから長い期間使用していくものです。
メンテナンスフリーな人工木を使用しているので、維持費はほとんどかけずに使っていくことができます。
天然木を使用した場合には、初期費用の他に定期的な塗装をするために、塗料代や作業するための時間と労力が必要になります。
人工木のフェンスの場合、それらがほとんどかからないため、初期費用と維持費用を足したライフサイクルコストを安くすることができます。
フェンスを設置するための初期費用はかなりかかりますが、長い目で見た場合、コストを安くすることができるんです。
初期費用だけに注目せず、維持費用や耐用年数をふまえた、ライフサイクルコストで考えてみることも大切です。
////人工木フェンスの価格相場
さて、ここでは人工木フェンスの価格相場について、見ていきましょう。
材質や加工によって人工木フェンスの価格は変動します。人工木フェンスの価格目安として、お考え下さい。
DIYする(約1万5千円/m〜)
フェンスの材料購入や施工を自分で行うDIYをする場合、工具をあらかじめ持っている場合は、材料費だけで済むので1mあたり約1万5千円からという価格相場になります。
丸ノコやインパクトドライバーといった電動工具が無い場合は、それにかかる費用も当然かかります。
また、フェンスを設置する距離にもよりますが、施工にかかる時間と労力も同時に考えておいたほうが良いでしょう。
かかる金額だけを考えた場合、激安で人工木フェンスを設置できる方法です。
施工業者に依頼する(約4万円/m〜)
人工木のフェンスを施工業者に依頼した場合、材料費と施工費がかかります。1mあたりの価格相場は、約4万円からとなります。
敷地の状態などによっては、基礎工事の費用が多くかかる場合もあるので、依頼する前に現地調査を含めた見積もりをもらうようにしましょう。
また、人工木フェンスの材質や意匠によっても価格帯が上下します。
////人工木のフェンスで失敗しない方法
せっかく激安で設置した人工木フェンスが、イメージと違うということにならないために、基本的な注意点を確認していきましょう。
フェンスの高さ
視線をさえぎるために設置する人工木フェンスの場合、フェンスの高さは1,800mm前後が一般的な高さです。
高いフェンスを設置すると、圧迫感が出てしまうので、どの程度の高さがあれば、隣家や道からの視線をさえぎることができるか確認してみましょう。
フェンスを設置する場所に目安を作って、部屋の中からや庭から、それに道路側から見てみることをおすすめします。
必要最低限の高さにすることで、費用も抑えられ、余計な圧迫感もなく、視線をさえぎる機能をもたせることができます。
目地の広さ
人工木フェンスで、視線をさえぎる効果を最大限発揮したい場合は、板と板の間隔である目地を5mm以内にすると、外部からの視線をほぼさえぎることができます。
ただ、風通しが悪くなってしまうので、ガーデニングなどをする場合にはおすすめできません。
視線をさえぎる効果と風通しを考えた場合、板と板の間隔を10mm以内で考えておくといいでしょう。
フェンスを視線をさえぎるのではなく、境界線として設置する場合には、風通しを優先して考えると、植物にも優しく住宅にも十分風を取り込むことができます。
重視する機能によって目地の広さを決めるようにしましょう。
デザイン
人工木のフェンスは塗装ができないので、あらかじめフェンスの色をしっかりと決めておく必要があります。
住宅の外壁の色によって、フェンスの色を決めるのが一般的ですが、ガーデニングをしている場合、庭の雰囲気によって色味を決めるという方法もあります。
人工木フェンスを外壁の色で決める場合、明るい色の外壁であればブラウン系でナチュラルな印象を持たせたり、ホワイトで欧風で清潔感のある印象を持たせることができます。
黒に近い暗い色の外壁の場合、より濃いブラウンが落ち着いた印象を出してくれます。
また、アクセントをもたせたい場合には、ホワイトをあえて選ぶと良いでしょう。シンボルツリーや背の高い植栽がある場合は、間に緑が入るということもイメージしておきましょう。
人工木の上から緑が見えて、建物が見える状況をイメージして、フェンスの色味を決めるとバランスの良いコーディネートをすることができます。
そして、大切なのが人工木のフェンスは経年の変化で変色するということです。人工木を選ぶときには、変色がどの程度起こるかをふまえて決めるようにしましょう。
販売元やメーカーにどの程度変色するかのデータやサンプルがある場合は、それを参考に色を選ぶことも大事です。
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人工木のフェンスを激安で購入する
人工木のフェンスをできるだけ激安で購入するには、どんな方法があるでしょうか。購入する場所や方法などを組み合わせて、激安で人工木を手に入れましょう。
購入する場所
人工木のフェンスを激安で手に入れるには、ネット通販を利用するのがいいでしょう。
ホームセンターで購入する方法もありますが、店舗に行く時間や選ぶ時間、それに積み込みや積み下ろしの労力を必要としない、ネット通販のほうがより効率的で、時間や労力のコストをかけずにすみます。
また、ネット通販の場合、ある一定額の購入で送料無料で送ってくれるところが多く、配送にかかる費用を抑えることができます。
ネット通販は通年で割引をしているところが多くあるので、基本的に安価に購入することができます。そして、価格を比較するのも簡単にできることも利点です。
いくつかのサイトをピックアップしてから、設計図や必要な距離や高さなどの情報を用意して、見積もりを依頼してみましょう。
購入の方法
人工木フェンスを激安で購入するためには、割引やポイント還元、それにまとめ買いなどの方法を組み合わせることが必要です。トータルで購入金額を下げるための方法を確認してみましょう。
セール時に買う
ネット通販では、通年で行われている割引の他に、セールを行っています。
セールのタイミングはまちまちですが、タイミングが合って必要なサイズの人工木が対象になっていれば、激安で購入することができます。
ただ、数量限定で必要数確保できない場合や、気に入った人工木フェンスが無い場合などもありえるので、確実性はありません。
もし、サイトを探している時にセール情報を見つけることができたら、チェックしておきましょう。
ポイントで還元
人工木のフェンスをネット通販で購入する場合、ポイント還元があるかどうかも確認しましょう。
ネット通販では、ポイント還元があたりまえのようになっていますが、対応していないところもあります。
ポイントはお金と一緒なので、ポイント還元された時点でプラスの割引を受けていることになります。人工木フェンスを激安で購入するためにも、抑えておきたい部分です。
まとめて買う
人工木のフェンスをある程度の距離に設置する際には、多くの部材が必要になります。それらをまとめて購入することで、さらに割り引いてくれる可能性があります。
設計図や必要な部材の大きさや量などがあれば、カートから直接買うのではなく、まずは見積もりを依頼してみましょう。
ネット通販でも、設計図から必要な部材を割り出して見積もりをしてくれるところや、購入する数量が多い場合にまとめ買いの条件で割引を提示してくれるところがあります。
激安で人工木フェンスを購入するためにも、ひと手間を惜しまずに販売業者とやり取りをしてみることをおすすめします。
DIYで人工木のフェンスを作る
自分で一から人工木のフェンスを作るために、道具や材料、それに施工方法を確認していきましょう。まずは、施工に必要な道具や工具について見ていきます。
必要な道具
人工木は、木材を加工するときと同じ工具を使うことができます。人工木のフェンスを作るための道具や工具を見てみましょう。
- インパクトドライバー(ドライバーとネジよりも狭い径のドリル刃)
- 丸ノコ(カットする場所があまりなければノコギリでも可能です)
- キリ
- メジャー
- 水平器
- スコップ
- モルタルを混ぜるためのバケツ
- コンクリートミキサー
フェンスの材料
設置するフェンスの種類や設置方法で必要な材料は変わります。人工木フェンスを作るために必要な材料を見てみましょう。
- 人工木の板材(無垢材)
- ポール材
- ポール材の中に入れる補強用木材
- 笠木材
- 控え用材(フェンスに高さがある場合や安定性を高めるために支える柱です)
- ステンレスビス
- 土台になる束石(地面がコンクリートの場合は固定金具、土に直接打ち込む金具やブロックに挟み込む金具もあります)
- モルタル(束石を使用する場合)
- 砕石(束石を使用する場合)
フェンスの作り方
人工木を使ってフェンスを作る方法を紹介していきます。電動工具を使う際は、ちょっとしたミスが大きな怪我に繋がる場合もあるので、注意して使用するようにしましょう。
設計図を書く
まずは、設置する場所を計測して、設計図を書きます。あとで迷ってしまわないように、この時点でどこからどこまでという印をつけておくと良いでしょう。
また、地面に傾斜が無いか計測を行っておきましょう。
器具がない場合、透明なホースに水を入れて、地面から水の高さを端から端の2店で計測すれば傾斜がわかります。
フェンスの固定方法など、必要な情報や材料の寸法をメモします。
材料を購入する
図面から出した必要な材料を購入します。先述しましたが、激安で材料を購入するための方法を実践してみましょう。
フェンスの固定に必要な部材が同じところで揃わないときは、設置方法や材料の寸法など見直す必要が出る可能性があります。
その場合、あせらずに数字を間違えないよう確認しながら修正していきましょう。
材料を必要な寸法にカットしてから配送してくれるネット通販もあるので、加工が苦手という方は依頼することを検討しましょう。
基礎づくり
地面が土の場合には、しっかりとした基礎を作ることで、地盤が沈下することによって起こるフェンスのズレを予防することができます。
- 設計図を見ながら、柱を建てる場所に印をつけていきます。
- 束石が5cmほど出るくらいの穴をスコップを使って掘っていきます。
- 穴の底をならして、砕石を適量入れます。
- 重量のあるものなど転圧できるもので、固めていきます。
- 束石の高さや水平、位置などを確認します。
- 束石のまわりにモルタルを流し込んで固めます。
支柱を建てる
垂直になっているか、高さがあっているか、面があっているかで仕上がりの差が出てくるので、しっかりと確認しながら支柱を建てていきましょう。
- 束石の穴に支柱を建てていきます。
- 同じ高さで等間隔になっているか、それに垂直かどうかを確認します。
- 位置が決まったら束石と柱の間にくさびを打って仮固定しましょう。
- 位置がしっかりとできたら、束石と支柱の隙間にモルタルを流し込んで固定します。
- 固まったらくさびを抜いて、再度モルタルを盛り付けます。
- 支柱の中空部分に、支柱より少し短めの補強用木材を入れます。
- ボンドなどで支柱のキャップを付けます。
フェンス板を貼る
フェンス板は、水平や目地の幅などを注意しながら貼っていきます。
- 一番上のフェンス板を仮止めします。
- 水平器で水平を確認しましょう。
- 問題がなければ、キリでビスを打つ部分にマーキングして、ドリルで下穴を開けます。
- 下穴を開けたところにビスを打ち込み固定していきます。
- 2段めからは目地の間隔をスペーサーなどを使って合わせながら固定していきます。
完成
敷地の形状や設置方法の違いで、差はありますが、基本的には上記を繰り返すことで人工木のフェンスを設置することができます。
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人工木のフェンスを施工業者に依頼する
フェンスをDIYで設置するのが難しい場合や数日間もかけて作ってられないという方は、迷わず施工業者に相談するようにしましょう。
設計図を書いたり、材料を選んだり、施工に数日かけるというのも、ライフサイクルコストを考えた時にコストのうちに含まれてしまっています。
激安で人工木のフェンスを手に入れるためには、即断即決も必要です。迷いが出たときには、まずプロである施工業者に相談してみましょう。
人工木のフェンスを激安で購入する方法のまとめ
ここまで人工木のフェンスを激安で購入する方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
人工木は耐久性もありメンテナンスの手間もいらないというメリットの反面、価格が高くなりがちです。
ただ、人工木のフェンスをしっかりとした施工をして、長く使っていけるようにすれば、かかったコストは日に日に安くなっていきます。
人工木のフェンスを激安で購入する方法がわかった今、施工方法などもう一度見直してみましょう。
安心して使っていける人工木のフェンスを設置して、ゆったりと過ごせる空間を手に入れてみてはいかがでしょうか。
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