プランターは畑と違って狭いし、出来る野菜もそんなに無いんじゃないかとお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
プランターは条件さえクリアすれば、さまざまな種類の野菜を作ることが出来るんです。野菜の種類によっては、初心者には難しいものや経験者でも難しいものも確かにあります。
ただ、普段食卓にのぼる野菜の多くは、プランターでの栽培が出来ます。野菜をプランターで作れれば、家計にも優しいし、何よりも安全な食べ物を食卓に出すことが出来ますよね。
今回は、プランターで出来る野菜や栽培のためのポイントをご紹介していきます。
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////プランターで出来る野菜の種類
プランターは畑で作る野菜とは違い、出来る種類も限られています。自宅で栽培した野菜を美味しく食べるために、まずはプランターで出来る野菜の種類を見ていきましょう。
プランターで出来る夏野菜
苗や種を春に植えることで、夏から秋にプランターで野菜を収穫できるのが夏野菜です。手に入れやすいものや食卓で便利に使える夏野菜をご紹介します。
トマトやミニトマト
プランターで出来る野菜の中でも人気なのが、トマトやミニトマトです。苗は黄色い花が咲き始めた苗を選び、ゴールデンウィーク頃に植え付けるのがポイントです。
プランターの深さは50cm以上の大型のものを用意しましょう。成長に合わせて支柱に結ぶことで、1m50cmほどの大きさになります。
トマトやミニトマトは、さまざまな使い方ができますが、もいだトマトをそのまま食べると、自然のありがたみや達成感を味わうこともできます。
ニンジン
プランターから伸びる葉が、観賞用としても美しいのがニンジンです。
7月に種をまいて11月に収穫するのが育てやすいですが、春に種をまいても美味しいニンジンが出来ます。
プランターの土から発芽するまでは、水やりをしっかりと行いましょう。葉が伸びて密集しすぎている場合は、ニンジン同士余裕が持てるように間引きます。
間引いたニンジンは、洗ってそのまま食べることが出来るので、スティック野菜のように食べると美味しくいただけます。
ニンジンは、60cm程度の根がある長根のものと20cmの短根のものがあるので、プランターでニンジンを作る場合は短根種を選ぶようにしましょう。
ナス
秋口まで楽しめるのがナスです。プランターでも育てやすく、高温多湿を好むので、夏の気候にピッタリと合った野菜です。
苗を5月前半に植え付け、水や肥料を与えることで元気に育てることができます。プランターの深さは50cm以上のものを用意しましょう。
ナスのトゲは、収穫する時に刺さりやすいので、注意してもぐようにしましょう。
ナスは漬物から炒めもの、お味噌汁など多くの使い方ができるので、収穫と料理を存分に楽しむことができます。
きゅうり
苗からも種からも育てられるきゅうりは、日向で育てるのに適しています。
プランターには苗を植え付けるのがおすすめで、種の場合、ポットで苗を育ててからプランターに移植するという方法が良いでしょう。
土の表面が乾いているようであれば、朝と夕方に水やりをたっぷりと行います。支柱を立ててつるを巻きつけていくので、成長すると高い背丈になります。
プランターの置き場所には、高さが確保できるところを選びましょう。
きゅうりは、花が咲いたあとにすぐ実をつけるので、収穫にちょうど良いサイズになった時を逃さないように、注意して見ておきましょう。
枝豆
ビールのお供に冷凍の枝豆を用意しているご家庭も多いのではないでしょうか。
枝豆はプランターでも簡単に育てられ、栽培期間が短い早生種というものもあり、手軽に美味しいおつまみを作ることが出来るんです。
プランターで枝豆を育てる場合、苗の間隔を20cmほどあける必要があります。横に長いプランターを用意するか、ひとつの苗にひとつのプランターで育てましょう。
枝豆は茎が細いため、支柱で支える必要があります。また、害虫対策のためにプランターに、防虫ネットをかけておくのが良いでしょう。
シシトウやトウガラシ
プランターで育てやすい野菜に、シシトウとトウガラシがあります。シシトウは料理の彩りに、トウガラシは鷹の爪として味にインパクトを加えることができます。
プランターに5月中旬頃に植えることで、1ヶ月程度で収穫することができます。多くの実がなるため、株についた実はどんどん収穫していきましょう。
しそ
プランターで出来る野菜として便利に使えるのが、しそです。しその葉は薬味としてや、天ぷら、それに料理の色味を加えたりとたくさんの使い方が出来ます。
また、しその実も刺し身の薬味としてや、醤油漬けなど、香り高いご飯のお供としても活用されています。
葉を食べる害虫には注意が必要ですが、プランターに防虫ネットをかぶせるなど、簡単に対策することが出来ます。
しそはどんどん生育していきますが、小さいプランターでも栽培できるので、スーパーで何枚か重ねられたしそを買っている方は、栽培してみることをおすすめします。
プランターで出来る秋冬野菜
秋口に植えることで、秋や冬、春先まで収穫することが出来るのが秋冬野菜です。季節の野菜が出来ることで、一年を通して食卓に彩りを加えることができます。
短形大根
プランターでは土の深さが限られているので、20cmから25cmほどに成長する短形大根がおすすめです。
長さは短くてもしっかりとした大きさになるので、大根の美味しさを十分に味わえます。
また、プランターで育てることで、葉も管理することが出来、出来上がった大根のすべてを料理に使うことができます。
お味噌汁やおひたし、大根ご飯に葉も一緒にまぜると彩りもきれいで、見ても美味しいご飯が作れます。プランターはなるべく深さのあるもので、育てるようにしましょう。
ミニ白菜
冬に大活躍する白菜もプランターで作ることが出来ます。プランター栽培の場合、ミニ白菜がおすすめです。
種を植え付けてから、まず苗にできる大きさまで育てます。その後、大きめのプランターに植え替えすることで、約40日ほどで収穫することが出来ます。
ラディッシュ
秋だけでなく、3月から5月の春まきでも栽培することが出来、収穫まで1ヶ月ほどと短いので、すぐに食卓に並べることが出来る野菜です。
普段食べるサラダに彩りを加えることができ、おしゃれな見た目にすることが出来ます。
プランターは小さいものでも十分に育てることができるので、小さなスペースで菜園を楽しむことが出来る野菜です。
リーフレタス
春栽培でも作れますが、涼しい気候が好きなリーフレタスは、秋まきのほうが作りやすい野菜です。
プランターに苗を植えてから、およそ30日で収穫することができ、簡単に育てられるのも特徴です。
葉ものの野菜は、収穫を自由にすることができるので、必要になったら収穫できる手軽さがあります。
外葉からつんでいくことで、2ヶ月ほど収穫することができます。プランターで出来る野菜選びに悩んだら、リーフレタスをまず育ててみましょう。
水菜
サラダを作る時に水菜を入れて、食感にアクセントを取り入れる方も多いのではないでしょうか。
水菜はサラダだけでなく、パスタと合わせたり鍋に入れたりとさまざまに使える野菜です。苗や種から栽培することが出来、種の場合およそ30日で収穫できるようになります。
しっかりと生育させるために、10cm程度になったら間引きをして環境を整えます。プランターは、25cm以上の深さがあれば育てることができます。
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////プランターで出来る野菜の選び方
プランターで栽培する野菜は、よく使うもので、簡単に育てられるものを選ぶと良いでしょう。
できれば、2種類の野菜を作ることを決めて、もう1種類はすぐに収穫出来るものや、見た目が可愛いものなど、違う系統の野菜を育ててみることをおすすめします。
野菜は生き物なので、日々世話をしてあげる必要があります。目的を持って野菜を育てることで、注意を向けたり水やりなどの世話をしっかりと行っていくことが出来ます。
自分が食べたいものや家族が好きなもの、スーパーで頻繁に買っている野菜など、いくつか候補をあげてプランターで育てるものを考えてみましょう。
////プランターで野菜が出来るようにするポイント
プランターで野菜が出来るようにするには、いくつかポイントをおさえておく必要があります。言われれば当然といったようなものなので、この機会に覚えてしまいましょう
プランターを選ぶ
野菜を育てるためのプランターは、軽量なプラスチック製のものや素焼きのプランターがおすすめです。
大量の土を使うため、軽量なプラスチック製のプランターであれば、移動などの負担を軽くすることが出来ます。
また、素焼きのプランターは通気性がよく水はけも良いため、土の状態を良くしてくれます。
そして、プランター選びの重要なポイントは、野菜の根がゆったりと成長できる適切な広さや深さを考えるということです。
例えば、トマトやナス、きゅうりなどは深さが50cm以上ある深さのあるプランターが適しています。
そして、水菜やレタスなどや短形の野菜などは、25cm以上のプランターであれば十分に育てることができます。
野菜の種類で適切な大きさのプランターを使うことで、無駄なスペースを使うこと無く、多くの野菜を育てることが可能です。
プランターの置き場所
野菜に限らず植物全般に言えることですが、日当たりがよく風通しが良い場所にプランターを置くことができれば最適です。
よく口に入れる野菜の多くは、日光を浴びることで、生育が良くなります。午前中に日光を取り入れられる場所にプランターを置くようにしましょう。
そして、風通しも非常に重要です。風が通らない場所では、水気がこもり病害虫の影響が出てしまいます。
風通しが悪い場所では、台の上にプランターを置くなどして、地面や壁から少し離してあげましょう。
土や肥料
プランターに入れる土には、まず培養土を使ってみましょう。
野菜用の培養土があり、たい肥など野菜を生育させるのに必要な栄養や、土を良い状態に保つための微生物を含んでいます。
また、プランターで野菜が出来るようになって慣れてきたら、土作りもしてみましょう。土は野菜を作る上で重要な要素です。
土の配合を変えて野菜の種類に合った土を作ることで、より生育する環境を与えることが出来ますし、向上心を持ちながら野菜つくりを楽しんでいくことが出来ます。
そして、野菜を大きくするために土と同じように大切な肥料には、元肥と追肥があります。元肥は土を作る時にまぜる肥料のことで、野菜が成長するための栄養を与えることが出来ます。
追肥は野菜が成長する程度を見ながら、あとから足す肥料のことをいいます。プランターで野菜をしっかりと育てるためには、肥料をしっかりと与えることが必要です。
肥料には、液体肥料と固形肥料があり、液体肥料は即効性があるのが特徴で、固形肥料はじわじわと栄養を与えます。
水やり
プランターは土が乾きやすく、水やりをしっかりとしなくてはいけません。
プランターの水やりは、表面の土が乾いているのを確認したら、プランターの底から水が出てくるくらいたっぷりとあげるのがポイントです。
根本にあげるのはもちろん、プランター全体に水をあげて、根から水分と栄養、酸素を取り入れられるようにしましょう。
水やりのタイミングは、午前中の早い時間がベストです。日中の水やりは、日が当たった時に残っている水分が蒸れてしまったりして、野菜の根を痛めてしまいます。
仕事などで忙しいときには、日が落ちた夕方以降に水やりをしましょう。
プランターで出来る野菜のまとめ
ここまでプランターで出来る野菜についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。野菜の種類によっては、プランターでの栽培が難しいものもあります。
ただ、野菜の品種改良によって大きさを変えたものもあり、多くの野菜が出来るようにもなっています。
プランターでの野菜つくりは、普段よく食べるものや、季節を感じられる野菜を選んで育てることで、自然を近くに感じたり、生育を楽しむことが出来ます。
また、もっと味を良くしたいとか、大きく実らせたいという向上心が芽生えてくるものです。
プランターで出来る野菜を2種類作ることからはじめて、徐々にプランターの数を増やしてみてはいかがでしょうか。
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