季節の変わり目に庭の外構を一新したい、そう思う方は少なくないと思います。そして自分で工事をする方もいるかもしれません。
そのような時に不要となったブロックやレンガですが、その処分をどうすれば良いかご存知でしょうか。
実はこのブロックとレンガ、ゴミとして処分することはできません。そこで正しい処分方法を説明します。
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////ブロックもレンガも産業廃棄物!
不要となったブロックやレンガは、不燃ゴミとして出しても回収してくれません。これは両方とも"産業廃棄物"だからです。
ブロックとレンガは産業廃棄物の20品目のうち、"建築廃材"である"がれき類"に該当します。
ちなみに建築廃材にはリフォームをDIYで行った際に出るゴミも含まれます。たとえば石膏ボードは産業廃棄物なので、細かく砕いて不燃ゴミとして出すことはできないので注意しましょう。
産業廃棄物は粗大ゴミとしても回収されません。もちろん不法投棄をすれば罰則の対象となり、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられます。
では産業廃棄物であるブロックやレンガはどのように処分すればよいのかですが、その区域を管轄する市区村長または都道府県知事の許可を受けた産業廃棄物の処理業者に持ち込むことが必要です。
////ブロックやレンガは砕けば処分できる?
簡単には処分できないブロックとレンガですが、それでは細かく砕いてしまうのはどうでしょうか。そのうえで不燃ゴミとして出しておけば、引き取ってくれるのかということです。
結論から言うと、ブロックやレンガは細かく砕いても不燃ゴミのような一般廃棄物としては回収してくれません。どれだけ細かくしても、あくまでも産業廃棄物であるということです。
ただし自治体によっては、少量であれば不燃ゴミとして回収するところがあります。あるいは粉砕せずにそのままでも、不燃ゴミとして回収する自治体もあります。まずは地元の自治体に連絡してみるとよいでしょう。
////処理業者への持ち込み料金は?
不要となったブロックやレンガを産業廃棄物の処理業者に持ち込んだ場合、その処理費用はどのくらいかかるのでしょうか。
これは業者によって単価が異なりますが、1立方メートルあたりいくらという形で算出されます。
たとえば埼玉産業廃棄物処理センターでは、レンガは1立方メートルあたり25,000円から、ブロックは"がれき類"として同じく25,000円からとなっています。
ただし注意点として、レンガは耐火レンガは不可としています。またアスベストを含まないことを証明するものが必要です。
またコンクリートブロックに鉄筋が埋まっている場合には、分別しなければなりません。たとえばフェンスで使用していたブロックに鉄筋が埋まっていれば、粉砕して鉄筋とは別々にして処理してもらうことが必要です。
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簡単にブロックやレンガを処分する方法
ブロックもレンガも数が多くなると、それなりの重量になります。それを産業廃棄物の処理業者へ持ち込むのは大変です。
そこで、簡単にブロックやレンガを処分する方法をご紹介します。
まずは自治体に問い合わせをしてみる
ブロックやレンガは基本的に産業廃棄物なので、一般廃棄物としてゴミの収集場に置くことはできません。しかし自治体によっては例外もあるので、まずは問い合わせをしてみましょう。
たとえば細かく粉砕したものを少量であれば回収する自治体もあります。福岡市の場合には、ブロックとレンガはそのまま不燃ゴミとして回収しています。
ほとんどの自治体は回収していませんが、そのかわりに管轄する地域でブロックとレンガを回収している業者を紹介しています。もちろん有料となりますが、そこに問い合わせをすれば回収してもらえます。
産業廃棄物処分業者に頼む
自治体でも紹介している産業廃棄物処理業者であれば、ブロックもレンガも回収してくれます。料金は1キログラムあたり20円などといった形で決まっています。
引き取りも行うところが多いので、持ち込むには量が多い場合には手間がかかりません。
不用品回収業者に頼む
産業廃棄物を処理するわけではありませんが、不用品の買い取りをする業者でもブロックやレンガを扱っています。もちろん回収してくれるので手間がかかりません。
料金は出張料金に加えて1キログラムあたり100円から200円といった単価で回収しています。
産業廃棄物処理業者に直接頼むよりも割高になりますが、これは手数料がかかることを考えるとやむを得ないでしょう。
外構業者に回収してもらう
エクステリアの外構工事やリフォームなどを行う外構業者も、ブロックやレンガを回収しています。もちろん工事を依頼しなくても、不用品の回収サービスとして依頼を受けています。
解体業者に回収してもらう
家屋や建物の解体をする業者でも、ブロックやレンガの回収をしています。解体作業を依頼することなく、回収のみ頼むことができるので便利です。
リサイクルショップで買い取ってもらう
ブロックやレンガの状態にもよりますが、リサイクルショップで買い取ってもらうことも可能です。ただし割れや欠けがあると難しい場合があるので、外構で使用して古くなったブロックやレンガの買い取りは難しいかもしれません。
買い取り価格は業者によって異なりますが、サイトには記載されていません。まずは査定見積を頼むとよいでしょう。
ホームセンターに問い合わせてみる
ブロックやレンガを購入したホームセンターに問い合わせてみるのもよいかもしれません。ただし基本的にホームセンターでは、産業廃棄物としてのブロックやレンガの回収はしていません。
そのため使用していたブロックやレンガは、ホームセンターでの引き取りはほぼ無理だと思っておくとよいでしょう。
個人売買で買い手を探す
ブロックやレンガは処分せずに、必要とする人に譲渡する方法もあります。
たとえばメルカリやジモティーなどを見ると、ブロックやレンガが出品されています。そして取引が成立しているケースもみられるため、需要はあると考えてよいでしょう。
ブロックやレンガの処分負担を回避するために
ブロックやレンガは簡単には捨てられないことがわかります。手間がかかりますし、費用もそれなりに必要です。
一方でブロックやレンガは手軽に入手できるうえ、価格も安めとなっています。そのため、正確にどの程度を必要とするのか把握しないままに、とりあえず多めに購入するというケースもあると思います。
入手は簡単ですが処分は手間がかかるのがブロックとレンガです。それをふまえて、購入する際には実際にどのくらい必要なのかを把握しておくとよいでしょう。
まとめ
外構工事のDIYなどで不要となったブロックやレンガは不燃ゴミとして処分することは基本的にできません。
そのかわりに産業廃棄物として処理業者に処分してもらったり、あるいは回収業者に引き取ってもらうことができます。
もちろん費用はかかるので、ブロックやレンガを購入する際には心得ておくとよいでしょう。
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