駐車場がぬかるんで困る!そんなときの解消法を紹介します

雨が降ると駐車場がぬかるむので困るという方はいませんか?

土間コンクリートを打てば解決するのでしょうが、費用が意外と高くつくのです。

あまり費用をかけたくないという方のために、手軽にできるぬかるみ対策をいろいろとご紹介していきましょう。

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なぜ駐車場がぬかるむの?

駐車場がぬかるむのは、基本的には宅地周辺の土質が原因です。

特に粘土、シルト(粘性土・細粒土)の地盤は、透水性が低いために、水はけが悪く、いったん水を含むと抜けにくい性質があります。

また住宅の造成地では、最終的に外部から持ち込んだ客土によって建物の周囲を整地します。

こうした土は締固められていないために、駐車場として利用しているうちに、不陸が生じ、へこんだ部分に水が溜まるのです。

下層の地盤の水はけが悪いと、いつまでもぬかるんだ状態が続きます。

土間コンクリートを打てばいいのでは?

ぬかるみ対策の手っ取り早い方法としては、土間コンクリートを打てばいいのではないかと思われる人は多いでしょう。

間違いなくそれは非常に有効な方法です。

ただし難点はひとつ。意外と費用が高くつくのです。

土間コンクリートなんて、セメントと水を混ぜて地面に塗ればいいだけだと考えているとしたら、それは大きな間違いです。

もしそんな施工をしたら、車が一度乗っただけで簡単に割れてしまいます。

実際の施工方法は、まず20㎝くらい地盤を鋤取るところから始めます。

鋤取った地盤をしっかりと締め固めた後に砕石を撒きます。

次に鉄筋を格子状に組んでいきます。

その上にコンクリート(セメント・砕石・砂・水)を約10㎝の厚さで打って、最後にコテで左官仕上げをします。

これだけの手間と材料を使用するため、もし施工会社に依頼したら、15平方メートル(3m×5m)の施工面積で、約30万円の費用を要します。

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手軽にできるぬかるみ対策

それではもう少し気軽にできるぬかるみ対策はないのでしょうか。

順に紹介していきましょう。

固まる砂 超硬い 固まる防草砂 (アイリスオーヤマ)

水をかけると、約3日~1週間で固まる、駐車場に最適な「固まる防草砂」の事です。

施工法は水をかけるだけなのでとっても簡単。

15㎏入りが約1,000円で、1平方メートルあたり約5袋を目安に使用するので、15平方メートルだと、75袋を使用します。

この場合費用は、75,000円という事になります。

以下のような手順作業で進めます。

  1.  除草・整正作業……施工部分をあらかじめ5cm程度掘り下げ、除草をして平らにすします。防除砂は5cmの厚さにするので、角材をあてながら深さを確認します。レンガなどを使用して施工部分をたたきながらよく固めます。
  2.  敷設……施工部分に約5cmの厚さに敷きます。敷き終わったら表面を木コテで軽くたたき込んでしっかり転圧します。
  3.  散水……目の細かいジョーロやシャワーガンで2回に分けて均一に丁寧に散水します。2回目は1時間くらい時間を置いてから、まんべんなく十分に散水します。散水量の目安は、敷いた砂と同量以上です。
  4.  養生・完成……十分な強度を得るために少なくとも3日間は車両の乗り入れは禁止です。

御影石風固まる防草砂ハードタイプ(マツモト産業)

防草舗装材は真砂土色が主流でしたが、この固まる防草砂は白系の明るい御影石風の風合いが特徴です。

強度を上げたハードタイプで駐車場に対応し、そのうえ雑草を抑えることができます。

使用目安は、1平方メートルに約2~3袋で、厚さ1センチ以上で元の地面が見えなくなる様に敷き均します。

1袋約1,500円です。

15平方メートルの駐車場で、40袋使用すると、費用は6万円になります。

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オートマット (BIO IT EVERLASTING)

オートマットを敷きつめることで、簡易舗装、地盤改良の役割を果たします。

土や砂利等で地盤がぬかるんだ駐車場に最適です。

オートマット1枚のサイズは、縦横が50cm×50cmで、厚みが2.6cm、重量は約1.8kgです。

15平方メートルの駐車場だと、60枚使用することになります。

工具が不要な凹凸ジョイント結合方式なので、誰にでも簡単に施工できます。

施工時間の目安は、駐車場1台分を一人で作業した場合、約1時間で完了します。

裏面はハニカム構造により強化されているので、1枚当たり4トンまでの荷重に耐えることができます。

コンクリートやアスファルトなどの従来工法と比較すると、工期が著しく短縮でき、しかもとても経済的です。

耐衝撃性、柔軟性、耐久性にすぐれており、砂利や土等の軟弱な地盤やぬかるんだ地面に簡易補強マットとして使えます。

地面に敷きつめることで、風による砂ぼこりを防ぎ、雨が降ってもぬかるむことがないのでワダチもできず、靴や足元・タイヤも汚れません。

また水はけが良く、滑り防止も考慮されています。

駐車場1台分(60枚)の価格は、約65,000円です。

ニューストロングマット(篠田ゴム)

本来工事期間中の養生用として使用しますが、車両のわだち部分に限定して使用するのに適しています。

抜群の耐久性能、そして優れた防音性・防振性・弾力性に富んでいるので滑りにくく安全です。

地面へ確実にフィットしますから、多少の不陸があっても対応可能です。

サイズ1m×2mで価格は約1万円です。4枚使用した場合、約4万円になります。

人工芝

駐車場に人工芝を敷くという方法もぬかるみ対策としては有効です。

人工芝自体の水はけがよいことや、下地に山砂を使用するので、ぬかるみになる心配がありません。

次のような施工手順で進めていきます。

  1.  目的箇所の整地をする……小石や雑草の除去をした後に、大きなスコップで、当該箇所の土をすき取っていきます。
  2.  山砂を敷きつめる……隙間なく一様に敷きつめることと、全体の高さを揃えることが重要です。
  3.  防草シートを敷きつめる……当該箇所の形状に合わせてはさみでカットをしたら、山砂のうえに敷きつめていきます。敷きつめたら、端部からU字釘を打ち込んで固定していきます。
  4.  人工芝を敷きつめる……敷きつめが完了したら、人工芝にU字釘を打ち込みます。打ち込みは外周部に沿って行います。
  5.  珪砂を撒く……車が停車する箇所は、人工芝に対して負荷がかかるので、これを軽減するために珪砂を撒きます。

ここまでをDIYで行うと、15平方メートルで約3万7千円の材料費が必要になります。

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砂利を敷くのも効果的

砂利は、駐車場部分に敷くことで土の細かい粒子が雨に流れてぬかるみができるのを防ぐだけでなく、雑草などの植物を生えにくくしてくれます。

砂利の中には、石を人工的に小さく砕いた砕石というものがありますが、これは先端がとがっているので、駐車場の仕様には適しません。

粒が細かく角のない砂利が駐車場に適しています。

1平方メートル当たり60kg 厚さ5㎝~10cmの計算で敷いていきます。

例えば10㎝の厚さで15平方メートル(m2)敷くとなると、1.5立方メートル(m3)の砂利が必要となります。

価格的には施工費用を入れて、おおよそ10万円前後です。

使用する砂利を一度に購入すると、施工前にストックする場所が必要になります。

材料が運搬されてきた際に慌てないように、予めどこの場所に置くのか決めておきましょう。

駐車場のぬかるみ対策まとめ

ここまで駐車場のぬかるに対策について説明をしてきましたがいかがでしでしょうか。

駐車場のぬかるみは、地盤の土質が大きく影響してきます。

ぬかるみを常態化しておくと、車両に悪影響があるばかりか、道路に泥跡をつけることになるので、知らないうちに近所迷惑になっていることがあります。

今回紹介した対策法は、いずれもDIYで対応が可能ですので、駐車場のぬかるみでお悩みの方は、ぜひチャレンジをしてみてください。

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