外構工事にレンガを使用するケースは多いものです。風情のあるそのデザインは、家の雰囲気をより良いものにしてくれます。
そのレンガ施工によっては、自分で作業するよりも外構業者に頼んだほうがよい場合があります。そこで、その際の費用はどのくらいかかるのかをご紹介します。
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////レンガの種類は何がある?
まずはレンガにはどんな種類があるのかを確認しておきましょう。それぞれに適した施工があるからです。
赤レンガ
もっとも一般的なレンガです。ホームセンターでも購入しやすいので、DIYをする方はご存知かと思います。価格はひとつ100円ほどと、安価に入手できます。
敷いたり積んだりと、さまざまな用途で使用できますが、薄いタイプの赤レンガは耐久性に難があるので駐車場などの使用は控えたほうがよいでしょう。
水に強いので屋外の花壇などの使用にも向いていますが、耐火性能は低いので窯や暖炉には不向きです。
耐火レンガ
1,000度以上の高温に耐えるレンガです。耐火性能はそのナンバリングによって決まっています。用途としては暖炉やピザ窯のように、非常に高い温度まで熱する窯などに向いています。
焼き過ぎレンガ
通常の赤レンガよりも高温で焼いたレンガです。硬度が高く吸水性が低いことから、駐車場や塀などの使用に向いています。摩擦や衝撃にも強いのが特徴です。
オーストラリアレンガ
国産のレンガよりもひと回り大きいのが特徴です。しかも重さが軽く品質も割と安定しています。
オーストラリアでは日本よりもレンガの歴史が古く、種類も豊富にそろっています。そして吸水性が低いことから、汚れが付きにくいという特徴も持っています。
アンティークレンガ
建造物や工場、焼き窯などを解体した際に出たレンガです。いわゆる解体リサイクル品ですが、経年の風味や味わいがあるのが特徴です。
本来は工業製品として作られたものが多く、耐火性や強度が高いのであらゆる外構で使用することができます。
////レンガの用途を知っておこう
続いてレンガを使った外構工事における用途をご紹介します。
玄関アプローチ
家の顔とも言える玄関へのアプローチにレンガを使用すると、重厚感を演出できます。また毎日歩く場所なので、安全性にも配慮した仕上がりが求められます。
レンガを使ったアプローチの外構工事には、基礎に砕石とモルタルが必要です。そして水平器を使ってレンガをひとつずつ平らに並べる作業も必要となるため、綺麗に仕上げるためには職人の技術が必要となります。
使用するレンガは特に耐火性は必要ありません。そのため、安価な赤レンガからアンティークレンガまで、幅広い選択肢があります。
庭の小道
庭の小道も玄関アプローチと同じような施工を行います。ただしその仕上がりは、玄関アプローチほど高品質なものが求められるわけではありません。
多少は不揃いであっても、それはそれで風情を感じるからです。そのため外構業者に依頼せずDIYで自作することも可能となります。
使用するレンガは玄関アプローチと同様に、幅広い選択肢があります。
庭の花壇
花壇を作る場合、レンガを積み上げるだけなので外構業者に頼まず自身でも施工が可能です。
施工方法としては、モルタルを使ってレンガを積み上げるだけとなります。使用するレンガは赤レンガからアンティークレンガまで、どのようなものでも構いません。
駐車場
駐車場のレンガ敷きも下地に砕石やモルタルを使うなど、玄関アプローチと似ています。
ただしより重量のある車が出入りする場所なので、使用するレンガには耐久性が求められます。 また施工もより高い技術が必要なので、できれば外構業者に依頼したほうがよいでしょう。
塀
家の境界線にフェンスのかわりにレンガを積んで塀にします。この場合、倒壊を防ぐためコンクリートのような穴あきレンガが必要です。中に鉄筋を入れて、モルタルで固定します。
レンガ塀には高さ制限がありますが、安定して積み上げるためには相応の技術が必要です。そのため、施工は外構業者に頼むことをおすすめします。
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////外構業者に頼むべきレンガ施行はどれ?
外構工事ではレンガを敷いたり積んだりと、さまざまな施工方法があります。DIYでできる作業もありますが、見た目や用途を考慮すると外構業者に頼んだほうがよい施工というものがあります。
まず強度を必要とする駐車場のレンガ敷きは、よほどDIYに慣れた人でなければ外構業者に頼んだほうがよいでしょう。また玄関アプローチもデザイン性が重視されるので、仕上がりを綺麗にする意味で外構業者に任せたいところです。
レンガ塀は倒壊により通路を歩く通行人への危険がないようにしなければなりません。そのため、外構業者に頼んだほうが安心できます。
レンガ施工を頼むと価格はいくらになるのか
それでは外構業者に頼んだ時のレンガの外構費用はどのくらいかかるのかをご紹介します。
レンガの外構費用の内訳
レンガ施工の費用は外構業者によって異なりますが、その工事内容はほとんど同じです。
必要となるのは使用するレンガの材料費のほかに、下地処理のための砕石や砂利、モルタルといった材料費があります。それに加えて作業費用という内容になります。
レンガは敷くのも積むのもすべて手作業になるので、作業費用はそれなりに必要です。
外構業者による費用の違いは、この作業費用にあると考えてよいでしょう。もちろんその仕上がりも、技術力が反映されるので外構業者によって違います。
レンガ敷きにかかる費用
レンガを敷く施工には下地作業が必要になります。その基礎工事も含めて、レンガ敷きに必要な費用は平方メートルあたりおよそ15,000円から3万円とみておくとよいでしょう。
使用するレンガも一般的な赤レンガより、耐久性が高い焼き過ぎレンガを使用するといった、よりグレードの高いレンガを使えば費用は高くなります。特に駐車場の場合、車の重量に耐えるレンガが必要です。
あるいは玄関アプローチにアンティークレンガを使用するといった、よりデザイン性の高い仕上がりにする場合には、費用は高めになります。
レンガ積みにかかる費用
レンガを積む場合には基礎工事や目地積みといった作業が必要になります。ただし花壇のようにさほど耐久性を必要としない場合には、施工費用はそれほどかかりません。
これが塀のように倒壊することなく積み上げる場合には、鉄筋を使うなど材料費も余計にかかります。
レンガ塀の施工費用は平方メートルあたりおよそ8,000円から2万円と見ておくとよいでしょう。
内訳としてまず積み上げの基礎工事が3,000円から8,000円(平方メートルあたり)となります。そしてレンガの組み積みに6,000円ほど、さらに化粧目地積みをする場合には10,000円ほどかかります。
まとめ
レンガ施工は作業内容によっては外構業者への依頼が必要になります。DIYで行うよりも高度な技術が必要となるため、それなりに費用はかかります。
また使用するレンガの種類によっても単価が変わるので、見積もりを取る際には材料や施工方法をこまかく指定することになります。
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