週末農家!借り菜園を借りてあなたも菜園デビュー!

週末農家!借り菜園を借りてあなたも菜園デビュー!

家庭菜園をしてみたいけれど、庭もないしベランダは狭いので難しい、そう思う方は少なくないと思います。そのような方のために、「借り菜園」というものがあるのをご存知でしょうか。

これは誰でも手軽に農作業ができるスペースを借りることができる施設ですが、全国的にもかなりの数があります。

そこで、週末農家をしてみたいという方のために、菜園デビューができる借り菜園についてご紹介します。また、週末農家に向いているおすすめの野菜もご紹介します。

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「借り菜園」とは?その5つの特徴

「借り菜園」とは?その5つの特徴

「借り菜園」とは簡単に言えば、畑を借りて野菜を栽培するものです。「貸し農園」や「シェア畑」とも呼ばれます。その特徴をご紹介します。

借り菜園の提供主体は複数ある

借り菜園を提供する開設主体はいろいろとあります。たとえば、「特定農地貸付法」により開設されるのが市民農園です。

これは農地所有者以外にも、農地を所有しない企業やNPO法人が開設することができます。

ここでの借り菜園で栽培するにあたり、借りることができる期間は5年以内であること、営利目的ではないことなどの条件があります。

ほかに農業協同組合(JA)が開設する借り菜園もあります。

この場合、特定農地貸付法により農家から畑を借りるケースと、「市民農園整備促進法」により農園を整備するケースがあります。

さらに民間の借り菜園もあります。

「シェア農園」や「体験農園」などと呼ばれるものですが、菜園アドバイザーが講習会を開催するなど初心者でも週末農家を始めやすいように工夫されています。

借り農園の設備などの内容

借り農園は区画ごとに利用者に貸し出されます。敷地全体における設備としては、次のようなものがあります。

  • 駐車場
  • トイレ
  • 手洗い場
  • 休憩施設
  • 農機具収納施設
  • かん水施設

これらは利用者が共用で使用できます。

借り農園の利用には料金がかかる

週末農家として借り農園を利用する場合、まずはその開設者と契約を結び、使用料を支払う必要があります。

使用料は場所や借りる広さによって異なりますが、月額数千円といった額になります。また、この利用料金のなかには区画賃貸料のほかに指導料や水道料が含まれる場合もあります。

野菜を栽培するためには、さまざまな知識が必要です。そのための講習会参加料を含むところもあるようです。

さらに料金プランによっては、種まき代行や収穫代行をするケースもあります。市町やJAが提供する借り菜園よりも、民間の借り菜園のほうが利用料金は高めになっているようです。

収穫した野菜は販売することも可能

基本的に借り菜園は営利目的での栽培は禁止されています。ただし、収穫した野菜を自家消費しきれない分に関しては、販売することが認められています。

「特定農地貸付法」によれば、その第2条第2項第2号において、「営利を目的としない」農作物の栽培に使うこととしています。

たとえばレジャーや子どもの教育、老後の生きがい、共通の趣味を持つ仲間との交流などが想定されています。

しかし収穫した農作物を自家消費しきれない場合、その処理に困ることや、生産者グループから利用者との交流のため販売を認めて欲しいとの声が出てきました。

そこで、趣味的な動機による農作業において、自家消費を超える農作物は直売所などで販売することを認められるようになりました。

必要な道具は借りることができる

野菜の栽培をしたことがない人でも、借り菜園で必要な道具を借りることができます。

そのほか、野菜の種や苗も用意されているので、特に準備することなく週末農家を始めることができるでしょう。

さらに料金のところでも少し説明しましたが、プロの農家あるいは菜園アドバイザーのサポートも受けられます。

そのため事前準備がなくても、野菜の栽培がまったくの初心者でも安心して始めることができます。

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借り菜園デビューは2つの手順を踏むだけ

借り菜園デビューは2つの手順を踏むだけ

それでは週末農家に向けて、借り菜園デビューするための手順を説明します。必要なのは2つの手順だけです。

借り菜園の場所を調べる

まずは近場で提供されている借り菜園を調べましょう。「市民農園」で検索すれば、近くにあるかどうかを調べることができます。

あるいは市町村やJAの「市民農園窓口」に聞いてみるのもよいでしょう。市民農園の数(区画数)は平成30年度時点で全国に182,567あります。

借り菜園の入園募集に応募する

利用してみたい借り菜園が見つかれば、まずは利用者を募集しているか確認しましょう。空きがなければ募集はありませんが、空いている区画があれば新規の利用者を募集しています。

たとえば「姫路市の市民農園入園者募集」の内容をみてみましょう。2020年11月時点で利用者を募集している市民農園は7つあります。

たとえば「仁色ふるさと農園」の場合、約35平方メートルの区画が200ほど空いています。1区画あたりの年間使用料は18,330円なので、ひと月あたり1,500円ちょっとの計算です。

対象となるのは姫路市内に在住あるいは在勤となっています。利用期間は使用許可日から令和3年3月31日までです。

申し込みをしたあとに使用許可が出て、使用料を支払えば週末農家としてデビューできます。

このように、基本的には借り菜園があるエリアに住んでいる人、あるいは勤務している人であれば誰でも申し込むことができるようになっています。

ただし募集期間は決まっていますし、空いている区画がなければ申し込むことはできません。

こまめに周辺の市民農園に関する情報をチェックして、募集が出ていないか確認してみましょう。

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週末農家として借り菜園で栽培できる3つのおすすめ野菜

週末農家として借り菜園で栽培できる3つのおすすめ野菜

最後に借り菜園で週末農家として栽培できるおすすめの野菜をご紹介します。

こまめに手入れができないことから、比較的育てやすい野菜をピックアップしています。

根菜類

サツマイモやジャガイモ、ニンジンなどの根菜類は、こまめに手入れをしなくても育ってくれます。

週末のみの農作業であっても、きちんと収穫できるでしょう。

特にサツマイモは借り菜園に毎週行くことができなくても大丈夫です。肥料も最低限ですみますし、痩せた土地であってもよく育つからです。

ニンジンは1年中収穫ができるので、週末農家をいつスタートさせても栽培できる点でおすすめです。

ナス

ナスは種まきの季節が4~5月頃となりますが、収穫する10月頃までじっくりと育てることができる点でおすすめです。

暑さや直射日光にも強く、週末だけ手入れをする程度でもしっかりと育ってくれます。

トマト

トマトはひんぱんに水を与えなくても育つので、週末農家におすすめです。

逆に水が多すぎると生育に影響が出るので注意が必要です。たとえば雨量の多い梅雨の時期などは、土のなかの水分が多くなるためトマトは傷んでしまいます。

そこで栽培を梅雨の時期を避けるか、あるいは雨除けを作って土に余計な水分が含まれないようにしておきましょう。

まとめ

借り菜園は誰でも手軽に利用できるので、週末農家を始めたいという方は検討してみてはいかがでしょうか。

ただし利用料が必要になる点はご注意ください。そのかわり、まったくの初心者であれば、いろいろとアドバイスを受けることもできます。

あるいはほかの利用者の方に教わることもできると思うので、気軽に始めることができるでしょう。

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