【外構工事の種類】門柱とは?用途とメリット・デメリット紹介

【外構工事の種類】門柱とは?用途とメリット・デメリット紹介

外構工事のひとつに、「門柱」があります。表札やポストなどの機能性とデザイン性を備えているのが特徴です。

今回はこの門柱の詳しい特徴と用途、さらにメリットとデメリットをご紹介します。

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門柱の特徴と役割について

門柱の特徴と役割について

まずは門柱がどのようなものなのか、その特徴と役割などを説明します。

門柱の特徴とその役割

門柱とは簡単に言えば、門周りに表札やポスト、インターホンなどを組み込んだ構造物のことです。その用途、役割は以下のようにいろいろとあります。

  • 家の外観を良くする
  • 表札やポストといった機能を果たす
  • 家と道路の境界を作る
  • 防犯の役目を果たす

たとえば家の外壁に表札を取り付けると、配達の人などは玄関先まで行かなければ名前を確認できません。これは見知らぬ人が堂々と玄関先まで近づくことを許すことにつながります。

門柱を設置することで、玄関先まで入り込む理由を与えません。つまり勝手に玄関先まで入り込むことができないというわけです。これは防犯効果を高めることにつながります。

門柱には2種類ある

門柱にはオーダーメイドの「造作門柱」と、商品として購入できる「機能門柱」の2種類があります。

造作門柱は建物の外壁やフェンスなどと統一感を持たせるように、自由に設計できるのが特徴です。

素材やデザインは予算に応じて好きなように選択できます。素材はブロックやレンガ、天然石などがあります。

さらに造作門柱の場合、表札やポストなども自由に配置できます。また造作門柱は、それ自体を単体とする場合と、フェンスと一体化させる場合とがあります。

一方で機能門柱は、エクステリアメーカーが提供する建材商品を指します。既製品なのでデザインや素材は提供されるものから選ぶ形となります。

そのかわりにデザインや素材はさまざまで、家の雰囲気に合わせて選ぶことができます。表札やポスト、さらに宅配ボックスが一体となったものがあり、費用面でもお得なのが特徴です。

門柱の設置場所

門柱は玄関から離れた場所に設置しますが、どの程度離すのかも悩みどころかもしれません。

敷地面積にもよりますし、スペースがあまりなければ必然的に玄関に近い位置になります。

この場合、逆に門柱と玄関の位置を決めてから家の設計をすることも可能でしょう。

玄関からできる限り離れていれば、防犯面では安心です。来訪者がインターホンを押すのに、玄関から離れるからです。

その反面、ポストの位置も玄関から遠くなるので、特に雨の日などは不便に感じるかもしれません。

玄関に近い位置に門柱を設置すると、郵便物を取るのは簡単ですが、セールスの人などが玄関先まで近づくことになります。

以上をふまえて、門柱をどの位置に設置するのかを考えることが大切です。

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門柱を構成するもの

門柱を構成するもの

続いて門柱について、さらに詳しくご紹介します。ここでは門柱を構成するものについて説明します。

表札

表札は来訪者が確認するために必要なものです。門柱に設置することで、敷地内に入ることなく確認できます。

表札は素材やデザイン、そして文字のフォントなど選択肢がかなり多いのが特徴です。そのため、その組み合わせに迷い出したらなかなか決まらないということにもなるでしょう。

大事なのは表札単体のデザインを考えるのではなく家との統一性、調和で考えることです。

素材や色は家やフェンスの外観と合う雰囲気になるようにします。フォントも、その家の雰囲気や印象といったものに直結しやすいということを念頭に選ぶとよいでしょう。

郵便ポスト

門柱に必要なものとして、表札とともに郵便ポストがあります。そしてこの門柱のポストにも、いろんな種類があります。

まず門柱とポストが一体化した「独立型ポスト」があります。これは機能門柱として販売されているもので、設置場所の自由度が高いのが特徴です。

デザインや材質もさまざまなものがあるので、イメージするものを選ぶことができるでしょう。

次に「埋め込み型ポスト」があります。これは造作門柱に設置するもので、基本的には郵便物などを前から入れて後ろから出す形となります。

門柱の設計段階で商品を選んでおくことが必要です。

埋め込み型に似ているもので、「口金ポスト」があります。これは前に投函口のみが見えているもので、外観は非常にシンプルです。

先に門柱の設計を終えているのであれば、あとで取り付けができる「壁掛け型ポスト」というものを選べます。縦型で場所を取ることなく、簡単に取り付けることができます。

インターホン

ポストとともに門柱に必要なものとして、インターホンがあります。防犯性を高める役割もありますし、必須の機能と言えるでしょう。

機能門柱なら最初から取り付けてありますが、造作門柱の場合はどのようなインターホンを選ぶのか、また設置する場所をどこにするかなどを考える必要があります。

たとえば設置場所を決める際に、照明との位置関係によっては夜に訪問者の顔がわかりにくくなることもあります。

カメラ付きのインターホンを設置するなら、押しやすい高さにするとともに、相手の顔が見えやすいようにします。

照明

門柱に必ず必要というわけではありませんが、照明を付けておくと便利です。この場合に選べる照明には、いくつかの種類があります。

まず人感センサーにより自動的に点灯する照明があります。あるいは暗くなると自動的に点灯するもの、さらにタイマーによって決まった時間に点灯するものもあります。

門柱の照明の位置ですが、オーソドックスな上から照らすタイプと、埋め込みライトなどで下から照らすタイプなどを選べます。

さらにデザイン性を重視するのであれば、立体的な表札の後ろから照らすような照明もあります。

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門柱の3つのメリット

門柱の3つのメリット

それでは門柱を設置することで得られるメリットを説明します。

家の外観の見栄えが良くなる

門柱を設置すると、家の外観の見栄えが良くなります。また門柱のデザインによっては、それ自体でおしゃれな雰囲気を感じさせることもできます。

つまりフェンスなどにお金をかけなくても、家のデザイン性を高めることができるということです。

防犯対策になる

門柱を設置するだけで、不用意に敷地内へ足を踏み入れることを防止できます。つまり、防犯対策になるということです。

インターホンや郵便ポストを敷地の外、道路との境界線に置くことで、配達員や来訪者を装って不法侵入することを回避できます。

さらに防犯カメラも設置すれば、用もなく敷地内に入る人への牽制になるでしょう。

照明で夜も明るくなる

門柱に照明を取り付けることで、夜遅く帰った時に安心感が得られます。家の外壁のほかに門柱で周囲を照らせば、広い範囲を明るくできます。

また遅い時間にインターホンを鳴らす人がいても、照明により顔をしっかりと確認することもできるので安心です。

門柱の3つのデメリット

門柱の3つのデメリット

続いて、門柱を設置するとどのようなデメリットがあるのかを説明します。

外構工事の費用がかさむ

門柱はフェンスなどとは別に設置するので、外構工事の費用がかさむのが難点です。

機能門柱であればまだ費用は安く抑えられますが、造作門柱となると設計から素材選び、そして施工費用とそれなりに必要になります。

雨の日の郵便物の受け取りが不便

玄関先から離れた場所に門柱を設置すると、ポストまで歩くことになります。

雨の日はわざわざ傘をさして取りに行かなければなりません。この手間が面倒に思う人も少なくないでしょう。

お客さんを外で待たせてしまう

門柱を敷地と道路の境目に設置すると、来訪者を道路に待たせることになります。

防犯性を高める反面、場合によってはお客さんを敷地の外に待たせることに申し訳ないと思うこともあるでしょう。

まとめ

門柱はどのタイプを選ぶのかによって、工事費用がかなり異なります。また家全体の雰囲気に合わせるためにも、そのデザインや素材を考える必要があります。

さらにメリットとデメリットもふまえて、どのような設計にするのかを考えるとよいでしょう。

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