家庭菜園をやってみたいけど、庭はないしベランダで育てるのも大変そうだし・・・そう思う方は少なくないと思います。
そんな方におすすめしたいのが、誰でもカンタンにできる「キッチン菜園」です。
ということで今回はこのキッチン菜園について、詳しくご紹介します。
【こちらの関連記事もご覧ください】
////キッチン菜園とはどんなもの?
まずはキッチン菜園というのがどのようなものなのか、簡単に説明します。
キッチン菜園はわずかなスペースで野菜を栽培できるもの
キッチン菜園はその中のとおり、キッチンのテーブルやカウンターといった、ほんの小さなスペースで野菜を育てるものです。
家庭菜園といえば大きなプランターが必要なのでは、と思う方も多いでしょう。
キッチン菜園はそのような大がかりな準備は不要です。台所の片隅でも、ダイニングテーブルの上でも野菜を育てることができます。
誰でも簡単に野菜を栽培できるキッチン菜園には、2種類の方法があります。
ひとつは料理で使わない野菜のヘタや芯を使った「水耕栽培」、もうひとつは種から育てる「スプラウト栽培」です。育て方はあとで詳しく説明します。
簡単とはいえ、キッチン菜園にも注意点があります。それは、水と日光、そして温度をきちんと管理することです。
いずれも野菜が育つためには必要なものなので、元気に育つように注意しましょう。
キッチン菜園のメリット
キッチン菜園は家庭菜園の初心者でもすぐに始めることができます。
それは特に農具やグッズを買い揃える必要がなく、家にあるものを利用しても野菜を育てることができるからです。
たとえばペットボトルひとつあれば、すぐにでもキッチン菜園を始めることが可能です。
水耕栽培は土の代わりに食器用のスポンジを使うこともできます。ほかにもキッチン菜園のメリットはいくつもあります。
まず畑やプランターのように、土を必要としないことです。
野菜はそれぞれ育ちやすい土があります。その土作りの手間がかからないことは、キッチン菜園の大きなメリットと言えるでしょう。
また季節も関係なく育てることができます。野菜はそれぞれ育ちやすい季節がありますし、どの時期に種をまけばよいのかもある程度は決まっています。
キッチン菜園はそのような管理をする必要がありません。
また生育の期間が割と短いので、すぐに収穫して料理に使えます。たとえばカイワレ大根やルッコラなどは、早いものだと10日から2週間ほどで収穫できます。
ほかにも小さな子どもと一緒に育てる楽しみがあることや、お気に入りのカップや手作りの容器を使っておしゃれなインテリアとして飾る楽しみもあります。
空き缶や百均で買えるかわいい容器を使えば、インスタ映えのするキッチン栽培が楽しめるかと思います。
////キッチン菜園のポイント
続いてキッチン菜園を始めるにあたり、心得ておきたいポイントをご紹介します。
日当たりは1日に3~4時間確保すること
室内で野菜を育てるキッチン菜園ですが、光合成を行うための日当たりが必要です。
そこでキッチンの奥に置いたままにせず、窓際など日が当たる場所に容器を置いておくようにしましょう。
目安はだいたい、1日に3~4時間です。
ただし注意が必要なのは、強い直射日光を避ける必要があるということです。キッチン菜園で育てる野菜は、直射日光に弱いからです。
そのためには、レースカーテンなどで外からの光を和らげるとよいでしょう。
ただし、「スプラウト」と呼ばれる野菜の新芽をタネから栽培する場合には、日光に当てないようにします。スプラウト栽培は暗い場所で行うと覚えておきましょう。
室温は20度くらいに
キッチン菜園で育てる植物の栽培や発芽に適した温度は、15~20度くらいです。
栽培するあいだは室温を20度くらいに保つようにしましょう。といっても20度という室温は、人が過ごすには少し寒いかもしれません。
少なくともキッチン菜園の容器を置く場所は、その温度を保つ必要があるということです。
冬場は室温が下がらないように、夏場は上がらないようにエアコンを活用しましょう。
水の交換を毎日行う
野菜が育つのに必要なのは、日光と水です。キッチン菜園も当然ながら、水は必要となります。そこで毎日、育てている野菜の容器の水を交換します。
水を入れ替えるだけではなく、容器にカビが生えないように手入れもしておきます。野菜を入れた容器は内側も時々洗浄して清潔にしておきましょう。
水耕栽培では液体肥料を使うので、カビにとっても栄養満点です。しっかりとカビ対策をすることが必要です。
カビ対策を行う
キッチン菜園で行う水耕栽培はカビが生えやすいのが難点です。毎日の水の交換と容器の清浄のほかに、注意すべき点がいくつかあります。
まず水をやりすぎないことです。そして液体肥料も説明書に書かれたとおりの分量を入れるようにしましょう。
過剰に加えると、カビの栄養になってしまいます。また日光をしっかりと当てること、換気をすることも大事です。
////キッチン菜園のやり方
それでは具体的なキッチン菜園のやり方を説明します。
キッチン菜園は大きく分けて「水耕栽培」と「スプラウト栽培」の2種類があります。
水耕栽培のやり方
水耕栽培は料理で使わなかった野菜の一部を使って行えます。
根菜類と葉物類の2種類がありますが、基本的には同じやり方です。根菜類の場合にはヘタと根を再利用する方法があります。
ヘタを利用する野菜には、以下のものがあります。
- ニンジン
- ダイコン
- カブ
- ラディッシュ
こちらは葉と根の部分を切り落とし、平らな容器に置いて水を張るだけです。
根の部分を使う野菜としては、以下のようなものが使えます。
- ニンニク
- ショウガ
- ワサビ
こちらの場合も根の部分を形状に合うような容器に入れ、水を張ります。どちらも日当たりの良い場所に置き、毎日水を交換するとだけです。
ただし直射日光は避け、液体肥料を入れると元気に育ちます。
葉物類の野菜としてはキャベツやレタス、白菜などがありますが、芯をくり抜いて上記と同じように育てます。
根元の部分を再利用する野菜の水耕栽培
水耕栽培にはあともうひとつ、野菜の根元を再利用するものがあります。
以下のような野菜を使います。
- 小松菜
- チンゲン菜
- 水菜
- ネギ
- ニラ
- 豆苗
小松菜やチンゲン菜などは根元から数cmのところで切って使います。根が残っている野菜はそのまま利用できます。
豆苗は、豆の上の「脇芽(わきめ)」と呼ばれる小さな葉を残してカットしましょう。あとは、ほかの野菜と同じように育てます。
スプラウト栽培
スプラウト栽培は専用の種を購入して育てます。キッチン菜園で育てられる野菜は以下のようなものがあります。
- ブロッコリー
- カイワレ大根
- ラディッシュ
スプラウト栽培のやり方は次のようになります。
- 容器にキッチンペーパーやスポンジを置く
- ひたひたになるまで水で湿らせる
- スプラウトの種を重ならないように均等にまく
- 容器を日が当たらない場所に置く
- カバーをかぶせて20度くらいの室温を保つ
- 1日1回、霧吹きで全体を湿らせる
- 発芽したらカバーを外し、数cmくらいに育つまでは日光に当てずに管理する
- 一定の大きさに育ったら日光に当てて、伸びた部分を収穫する
【こちらの関連記事もご覧ください】
まとめ
キッチン菜園はこのように、手軽にできることがわかると思います。余った野菜を使って、身の回りにある容器などを使って育ててみてはいかがでしょう。
【こちらの関連記事もご覧ください】
【外構、造園業者向け】下請脱却!オンライン活用で元請けになる5つのステップを公開
当社が新潟の地方で、オンラインで個人客を集客して、3ヶ月先まで予約で埋めた具体的な方法を記事にしていましたので、ご覧ください。