外構工事で何かと役立つ素材に"砂利"があります。そのまま使ってもコンクリートなどの下地に使ってもよく、その種類は実にさまざまです。そこで今回はこの砂利について、おすすめの種類をご紹介します。
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////外構工事で役立つ!砂利の用途は?
まずは外構工事で何かと役立つ砂利の用途をまとめてみます。そしてその用途別に、砂利の種類をピックアップしていきます。
庭や花壇
庭に砂利を敷くことで、いろんな効果が生まれます。雑草対策やおしゃれな雰囲気を演出することなど、砂利の敷き方や選び方によってさまざまなスタイルを演出できます。
あるいは花壇にも砂利を使用することで、おしゃれなデザインにできるでしょう。
庭に使用する砂利にはいろんな種類がありますが、その大きさや色など実にさまざまです。それぞれの用途に応じて、洋風にも和風にもすることができます。
また庭への砂利の敷き方にも、いろんな方法があります。一面に敷き詰めるのもよいのですが、小道を作ったり大きな岩と組み合わせたりすると変化が生まれて楽しめます。
防犯対策
砂利はデザイン性ばかりでなく、実用性にも優れた外構素材と言えます。というのも、砂利の上を歩くと大きな音がするからです。
これを利用すれば、防犯対策として活用できます。建物の周りに砂利を敷くことにより、窓などから不審者が屋内に侵入しようとすると音で知らせてくれます。
砂利の種類によって踏んだ時の音の大きさなどが異なるので、適切なものを選べば防犯性をより高めることができるでしょう。
駐車場
駐車場の外構工事はコンクリートやレンガ敷きなどがありますが、砂利を敷く方法もあります。この場合、施工費用を安く抑えられるのがメリットとなります。
また雨が降ったあとの水はけがよいことや、真夏の炎天下における照り返しを抑えられる利点もあります。
ただし駐車場で敷くための砂利は、何でもよいわけではありません。というのも、あまりに小さな砂利を使用すると、タイヤの溝に挟まってしまうからです。
さらに丸い砂利は滑りやすく、タイヤが沈み込んでしまう点にも注意が必要です。そこで、これらを考慮した砂利選びを行います。
下地処理
これまで砂利を「見える部分」に使用する用途をご紹介してきましたが、それ以外に「見えない部分」にも使うことができます。
たとえば駐車場のコンクリートを打つ際や玄関などのアプローチに石やレンガなどを敷く際に、その下地処理で砂利を使用します。これは土の上に砂利を敷いて転圧することで、地盤を強固なものにできるからです。
下地処理に使用する砂利にも、適したものがあります。一般的には角が丸い砂利よりも、角のある尖った形のものが下地処理に向いています。
////砂利の種類は大きく分けて2種類
砂利には実にさまざまな種類がありますが、大別すると"建材用"と"化粧用"の2種類があります。
建材用砂利は地盤を固める時の下地処理に使用されます。角がある砕石などが建材用砂利として販売されています。
一方で化粧砂利は庭や玄関アプローチなどに敷き詰めて、そのまま使用します。見た目にもおしゃれなものがあり、デザイン性を考慮して商品を選べます。色や大きさなど実に多くの種類があります。
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////庭や玄関におすすめの砂利10種類
それでは用途別に、おすすめの砂利をご紹介します。ほかにもいろいろとありますが、一般的によく使われるものをピックアップしています。まずは庭や玄関におすすめの砂利です。
白玉砂利
白い石灰岩などを砕き、角を取って加工した玉砂利です。その名のとおり色が白く、高級感があるのが特徴となります。
価格が手頃で入手しやすいことから、庭に敷く際にはよく使用されます。ほかにガーデニングや鉢植えなどのエクステリアにも向いています。
庭の雰囲気は和風でも洋風でも、どちらにも対応する用途の広さも人気の理由です。
赤玉砂利
赤みを帯びた岩石を砕いた玉砂利です。色合いはさまざまですが、水に濡れると濃くなるのが特徴となります。
原料となる石には大理石や御影石などもあるため、価格はさまざまです。洋風の庭にマッチし、特にレンガとの相性が良い砂利と言えます。
五色砂利
色の違う砂利が混ざり合っているものです。白や赤のほか、青や黄色などがありますが、必ずしも五色入っているわけではありません。
カラフルなので明るい雰囲気の庭にしたい時におすすめです。和風にも洋風にも合います。
金華砂利
こちらも複数の色の砂利がミックスされたものです。黒や茶色、褐色といった落ち着いた色で構成されているのが特徴となります。
和風の庭に合いますが、黄色も混ざっていることからアジアンテイストな雰囲気にも適しています。
伊勢砂利
基本は白や黄色味のあるベージュ系の色ですが、微妙に異なる色が混ざり合っているのが特徴です。古風な雰囲気から純和風の庭に合いますが、和モダンの庭に使用するのもよいでしょう。
那智黒石
高級感漂う黒い砂利です。表面を磨いているので、光沢もあります。本格的に日本庭園を造る際にはおすすめです。
防犯におすすめの砂利2つ
家の周りに防犯目的で敷く砂利のおすすめをご紹介します。防犯砂利はその素材によって種類が分かれます。
ガラス製防犯砂利
まず踏んだ時の音が大きいという点で、ガラス製の砂利がおすすめです。廃ガラスを使用したリサイクル品になるため、環境への配慮という点でも役立ちます。
製造においては発泡処理を施し、粒の中に空気が入っているので軽いことも利点です。ただし雨により流される点には注意が必要です。
レンガ製防犯砂利
レンガを砕いて作られた防犯砂利です。踏みしめた時の音が大きく、ガラス製と異なり雨で流されることがないことも利点となります。
色合いもおしゃれなので、単なる防犯用ではなくインテリア性の高いエクステリアとしても機能するのがメリットと言えます。
大理石製防犯砂利
高級感のある大理石で作られた防犯砂利です。石同士がこすり合わされる時の音が大きいのが特徴となります。また非常に硬く砕けにくいのも利点と言えます。
高級感があるので、こちらもエクステリアとしての用途も兼ねています。
駐車場と下地処理におすすめなのは砕石
砕石は正確には砂利と区別されることが多いのですが、理由はその用途にあります。
砂利は角がなく丸まった形をしていることに対して、砕石は人工的に岩などを砕いているので角があります。砂利は丸みがあるので、敷き詰めても動いてしまいます。そこで、動いては困る場所には砕石を使用します。
たとえば通常の砂利を駐車場に使うと、タイヤの溝に砂利が詰まったり、砂利どうしの間に隙間が生まれて車が安定しないといった不都合が生じます。これが砕石の場合には問題なく使用できます。
またコンクリート打ちやレンガ敷きなどの下地処理に使用する砂利も、角があって動きにくい砕石を使います。上に砂をまいて転圧すれば、砕石が砂に埋まって固定されます。
まとめ
砂利と言っても実に数多くの種類があることがわかります。今回ご紹介したもの以外にも、まだまだいろんな砂利が販売されています。
それぞれ色味や雰囲気が異なるので、使うシーンに合わせて選ぶとよいでしょう。
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