【外構素材】磁器質タイルとは?用途やおすすめ施工も解説

【外構素材】磁器質タイルとは?用途やおすすめ施工も解説

外構素材としてさまざまなタイプのあるタイル。その中でも特に耐久性が高いのが、『磁器質タイル』です。その特性を生かすことで、外構でもいろんな用途に活用できます。

そこで今回はこの磁器質タイルについて、その特徴から用途、そしておすすめの施工について詳しく解説します。

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磁器質タイルの3つの特徴

作業服を着た女性が指で3を示している

磁器質タイルの特徴には以下のようなものがあります。

  • 給水率3%以下の高い防水性
  • 硬く変形しにくい
  • きめ細かく汚れにくい

それぞれを詳しく説明しましょう。

給水率3%以下の高い防水性

タイルはその成形の方法によって、給水率というものが異なります。磁器質タイルは給水率が3%以下と極めて低いので、水を使うところや屋外での用途に向いています。

このタイルの給水率というのは、JIS規格によってタイルの種類により分類されています。

  • I類(磁器質タイル) 3.0%以下
  • II類(せっ器質タイル)10.0%以下
  • Ⅲ類(陶器質タイル) 50.0%以下

ただし表面が滑りやすいので、バスルームの床などの用途で使うなら滑り止め加工をしている磁器質タイルを選びます。

硬く変形しにくい

磁器質タイルは石英や長石、粘土などを1200~1350℃の高温で焼いたものです。そのため、非常に硬く変形しにくいのも大きな特徴となります。

劣化しにくく変色や変質もほとんどないので、屋外での使用に適するタイルと言えます。また耐火性や耐熱性にも優れているため、家の外壁に使用するのも適する用途と言えるでしょう。

きめ細かく汚れにくい

磁器質タイルは表面がきめ細かく、光沢があります。そのため汚れにくいという特徴があります。

床に敷くタイルは滑らないように、ある程度は表面をザラザラにしています。そのため隙間に汚れやカビが入りやすく、手入れもまめにしなければなりません。

磁器質タイルは表面がツルツルしているので、比較的汚れはつきにくくなっています。

とはいえまったく隙間がないわけではありません。そのため、汚れやカビは放置しておくと堆積して落としにくくなります。掃除はしやすいので、汚れが付着したらまめに落とすようにしましょう。

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外構における磁器質タイルの用途

バスルームの床

磁器質タイルの特徴を把握したところで、その特性を生かした用途を考えてみましょう。

水回りで使える

磁器質タイルは給水率が3%以下と低いので、水回りでの使用が適しています。具体的にキッチンやバスルームが挙げられます。

硬く壊れにくいのも磁器質タイルの特性なので、バスルームの壁はもちろん、床にも使用できます。また表面に光沢があり汚れも落としやすいというのも、磁器質タイルの用途としてバスルームは適しています。

さらに磁器質タイル内には水分が少ないため、この水分が凍結し膨張して割れるということもありません。そのため、寒冷地での用途にも向いています。

住宅の外壁に使える

磁器質タイルは非常に耐久性が高く劣化しにくいことから、住宅の外壁にも使用できます。

また耐火性・防水性に優れていることからも、家をしっかりと守ってくれます。特に防水性が高いため雨水が入りにくくなり、家の耐久性も高まります。

汚れが付着しにくいことや、汚れてもメンテナンスしやすいことも外壁としての用途に適する理由と言えるでしょう。

床に使える

磁器質タイルは硬くて丈夫なため、小道などの床に使用することもできます。何度も上を歩いたり、あるいはショッピングカートやベビーカーなどを引いても、割れたりしにくいので安心です。

磁器質タイルにはいろんなデザインがあるので、玄関アプローチに敷くとおしゃれに演出できるでしょう。

ただし磁器質タイルは表面の凹凸が少なく、モノによっては滑りやすいので注意が必要です。滑りにくいように加工された磁器質タイルもあるので、床の用途で購入する場合には滑りにくいものを選ぶようにしましょう。

駐車場の床に使える

玄関アプローチのような小道の床に使用するように、磁器質タイルは駐車場にも用途があるでしょう。極めて耐久性が高いので、土間コンクリートの代わりとして使用できます。

そして無機質な土間コンクリートよりも、磁器質タイルのほうがデザイン性という点で楽しむことができます。

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外構での磁器質タイルのおすすめの施工

家のデッキ

実際に外構で磁器質タイルを使用するとしたら、どのような施工がおすすめなのかをご紹介します。

玄関たたきに磁器質タイルを活用

まずは家の出入り口、玄関たたきが磁器質タイルの施工場所としておすすめです。スペースも限られているので予算をさほどかけずに済むでしょう。

好みのデザインで選べばおしゃれな空間になりますし、汚れにくいので掃除も楽になります。また防水性にも優れているので、雨の日などは靴が濡れていても、簡単に掃除ができます。

タイルデッキに磁器質タイルを活用

リビングと庭をつなぐ『デッキスペース』。ウッドデッキなどは有名ですが、このデッキスペースの施工に磁器質タイルを使うのもおすすめです。

おすすめの理由としてまず、洋風のおしゃれな雰囲気に仕上げることができます。ガーデニングに凝った庭なら洋風なデッキスペースも似合います。

また磁器質タイルの耐久性の高さを生かせるので、メンテナンスの手間とコストがかからない点もおすすめの理由です。ウッドデッキと比べても磁器質タイルは腐食しにくいので、綺麗な状態のままで楽しめます。

庭の小道に磁器質タイルを活用

庭の小道として敷石やレンガがよく使われますが、磁器質タイルもおすすめです。敷石とはまた違ったデザインが楽しめますし、レンガよりも汚れにくいというのがその理由です。

施工方法は敷石やレンガと同様に、まずは雑草処理をしてから下地に砂利を敷き詰め、転圧で固めてから防草シートを敷く、といった流れになります。その上から磁器質タイルを敷きます。

ただし磁器質タイルは表面が滑りやすいので、滑り止め加工をしてあるタイプを選ぶとよいでしょう。デザインも豊富なので、庭の雰囲気に合ったものが見つかると思います。

駐車場に磁器質タイルを活用

磁器質タイルの高い耐久性を生かして、駐車場に使用するのもよいでしょう。この場合の施工方法はいろいろとあります。

まず土間コンクリートのように駐車場を全面的にタイル敷きにする方法です。見た目にもすっきりしますし、車の出し入れもスムーズに行えると思います。

また磁器質タイルのデザインも全面をひとつのデザインとするのか、それともタイル1つひとつのデザインを考えるのかというように、いろんなパターンが考えられます。

あるいはコスト面で抑えたいという場合には、タイヤが乗る場所だけをタイル敷きにする施工方法もあります。

この場合、使用する磁器質タイルも少なく済ませることができます。そのかわり周囲を砂利などで敷き詰めて、雑草対策をしっかりと行い必要があります。

また磁器質タイルも滑りやすいものだと、雨の日にスリップするかもしれません。できれば駐車場でも滑りにくいタイプを選ぶのがおすすめです。

まとめ

磁器質タイルはその耐久性・防水性の高さから屋内外における外構でいろんな用途があります。

玄関たたきといった小さなスペースから駐車場、あるいはデッキスペースのような広い場所まで活用できます。その施工方法もいろいろとあるので、デザインを楽しみながら用途を検討してみてはいかがでしょうか。

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