「おなまレンガ」って一体なに?実は初心者におすすめのレンガであることを詳しく説明します
「おなまレンガ」というのをご存知でしょうか。あまり聞きなれない名前だと思いますが、れっきとした建築用語の外構素材です。
今回はこの「おなまレンガ」がなぜ初心者におすすめなのかを、詳しく解説します。
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////『おなまレンガ』とは一般的サイズのレンガ
まずは「おなまレンガ」がどのようなものなのかを説明します。
「おなまレンガ」とは標準的なサイズのレンガのこと
あまり聞き慣れないかと思いますが、実は一般的な長方形のレンガを『おなまレンガ』と呼びます。
ほかにもサイズによって、レンガにはいろいろと次のような「呼び名」があります。サイズは「長さ×幅×厚さ」で単位は㎜です。
おなまレンガ | 210×100×60 |
---|---|
はんぺん | 210×100×30 |
二寸角 | 210×60×60 |
ようかん | 210×45×60 |
せんべい | 210×30×60 |
しちこぶ | 155×100×60 |
はんます | 100×100×60 |
にごうぶ | 45×100×60 |
なぜわざわざこんな名前に、と思うかもしれませんが、「おなま」とは建築用語で「完全なもの」という意味を持ちます。
そのため、このサイズを基準にして半分にしたり3分の1にしたりという形でほかのサイズのレンガが作られています。
用途が多いので、この標準サイズの「おなまレンガ」がもっとも入手しやすいというのも、初心者におすすめの理由です。
ほかのサイズのレンガは補助的な役割に
基本的に外構工事で使用するのは、標準サイズの「おなまレンガ」です。ほかにも多くのサイズがありますしホームセンターでも購入できますが、メインで使われることはあまりありません。
これは標準サイズのレンガを積み重ねたり並べて敷いたりした時に、端に中途半端なサイズのレンガが必要になることがあるからです。
たとえばレンガを横にずらして並べた場合、両端には半分サイズのレンガが必要になります。
レンガを自分で切ることもできますが、初心者はなかなか綺麗に切れません。また粉塵もかなり出るので、自分で切断するのは難儀します。
あるいは『タガネ』を使って割ることもできますが、これもコツが必要となり初心者には難しい作業です。
そのような時にサイズ違いのレンガを使うことになるので、普段は「おなまレンガ」を使うことになります。
////おなまレンガは入手しやすい
標準サイズの「おなまレンガ」はほかのサイズよりも圧倒的に入手しやすいのが、初心者におすすめの理由です。
外構工事ではレンガがよく使われますが、用途によってはかなりの量が必要になります。レンガは焼物なので、購入先が変わると色合いなどが変わることもあるでしょう。
流通量が少ないと品質もバラバラになってしまうので、同じお店で必要な量を購入できるのは、初心者にとっては嬉しいものです。
これが小さなサイズのレンガを購入するとなれば、それなりの量が必要になります。
ホームセンターでは在庫がないかもしれません。通販で購入するのもよいのですが、実際の色合いが確認できないのが難点です。
「おなまレンガ」ならホームセンターに大量にありますし、必要な色合いのものを必要なだけ購入できます。
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おなまレンガはサイズの誤差が少ない
レンガはその製造工程において、条件により伸縮します。その誤差は厚さが2.5㎜、長さは5.0㎜で幅が3.0㎜までは許容されています。
標準サイズの「おなまレンガ」と比べると、サイズの小さなほかのレンガはサイズの変動幅が大きくなるので、初心者には「おなまレンガ」が使いやすいと思います。
レンガは原材料を練り合わせて成形し、乾燥させてから焼いて仕上げます。その素材や焼く際の条件によって、仕上がり寸法が変わるのです。
小さなサイズのレンガを積み上げると、誤差の分だけガタツキが出てきます。
もちろんレンガ同士の間にはモルタルを詰めますが、自作で花壇などを造る場合には高さの調整が難しくなるでしょう。
そのため、「おなまレンガ」を使えば楽に積み上げることができるので、初心者にはおすすめです。
おなまレンガは用途が広い
標準サイズである「おなまレンガ」は外構工事で、以下のように実にさまざまなところで使えます。
- 玄関アプローチに
- 駐車スペースに
- 門柱あるいは門塀に
- 庭の小道に
- 花壇に
このように外構のあらゆるシーンで使えることが、初心者におすすめの理由です。
また標準サイズの「おなまレンガ」は近場のホームセンターでも大量に購入できますし、色合いなども好きなものを選べます。
現物を見てその色合いを確認してから購入できる点でも、「おなまレンガ」が初心者におすすめの理由です。
用途に応じて、あるいはどのような印象のデザインにするかによって適するレンガの色合いも変わることでしょう。
標準サイズの「おなまレンガ」であれば、希望するような風合いのものが見つかると思います。
おなまレンガは綺麗に揃いやすい
「おなまレンガ」が初心者におすすめの理由として、外構を自作する際には綺麗に揃えやすいことも挙げられます。サイズが大きいので使用する個数が少なくて済むのが理由です。
小さなサイズのレンガであれば、より細かなデザインにすることができます。たとえば凝ったデザインの花壇を造ることができるかもしれません。
しかし実際にレンガを積み上げるとなると、綺麗に揃えるのは難しいものです。
外構業者に任せるのであればよいのですが、初心者がいきなり細かなサイズのレンガを積むとなると水平を取ったりするのが大変です。
標準サイズであれば大きいので、それほどガタツキはなくなります。モルタルを使ってレンガを積む作業自体はさほど難しくないので、割と綺麗に仕上がるでしょう。
おなまレンガなら作業量が少なくなる
綺麗に揃えることができることにつながりますが、「おなまレンガ」は必要な個数がほかのサイズよりも少ないことも初心者におすすめの理由と言えます。
同じサイズの花壇を造る場合、レンガのサイズが小さくなるほど使用する個数も増えていきます。水平に揃えるのも難しいですし、そもそも作業量がかなり増えてしまいます。
綺麗に揃えて並べる、という作業は長く続くと集中力がそうそう続きません。そのため、次第に作業が雑になり出来栄えが悪くなる可能性もあります。
「おなまレンガ」であれば、使用する個数がもっとも少なくなるので作業がはかどり、最後まで集中力を切らすことなく終えることができるでしょう。
おなまレンガを使ったデザインがしやすい
自作で庭の小道を造ったり花壇を造ったりする際に、そのデザインも「おなまレンガ」なら簡単にできます。
小さなサイズのレンガを使うとなれば、パーツが増えるので細かなデザインになってしまいます。
もちろんサイズ違いのレンガを組み合わせてアプローチなどを造れば、かなりおしゃれに仕上がります。外構業者に任せるのであれば、綺麗に仕上げてくれるでしょう。
しかし外構の初心者が自分でデザインするとなると手間がかかります。
またレンガを敷く際には目地を作りますが、使用するレンガが増えると目地が増えることでデザインどおりに仕上がらなくなる可能性もあります。
そのため、初心者が自作でレンガを使った外構デザインをする場合には、もっとも大きな標準サイズの「おなまレンガ」がおすすめと言えます。
まとめ
「おなまレンガ」は単に標準サイズのレンガのことですが、使い勝手の良いものであるとわかります。入手しやすいうえにさまざまな色合いのものなど種類も豊富に揃っています。
もし外構工事を自分でするのであれば、レンガ仕上げはぜひ「おなまレンガ」を有効活用していただきたいと思います。
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