家づくりを満足できるものとするためには、外構にもこだわる必要があります。その外構で便利に使えるのが「赤レンガ」です。
DIYでも簡単に使える外構素材なので、利用を考えている方も少なくないでしょう。そこで今回はこの赤レンガの活用方法をご紹介します。
赤レンガの良さを引き出すような、満足できる外構に仕上げることができると思います。
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赤レンガとは?
赤レンガとは粘土や泥などを型に入れ、窯で焼いたり圧縮したりして作る建築素材です。
外構でもよく利用されますが、赤レンガはそのレンガのなかでも、もっともポピュラーな種類となります。
その名のとおり色が赤いのが特徴で、紀元前3500年から使用されていたとされる歴史ある建築素材です。
日本には赤レンガは幕末に伝えられました。赤レンガを使った有名な建築物には、以下のようなものがあります。
- 東京駅
- 横浜の赤レンガ倉庫
- 北海道の赤レンガ庁舎
レンガ作りの産地として有名な江別市は「赤レンガのまち」としても知られています。ほかに愛知県や広島県で、赤レンガが生産されています。
////赤レンガの特徴
赤レンガは数多くあるレンガのなかでも標準的なものであるため、ホームセンターや通販サイトなどで入手しやすいのが特徴です。
サイズは日本工業規格(JIS規格)で定められており、もっとも多いサイズは長さ、幅、厚さが210×100×60(㎜)になっています。
このほか、長さや厚さが半分など、用途に応じていろんなサイズが揃っています。
耐熱温度は200度ほどなので、耐熱性を求められるピザ窯などの使用気は不向きです。また熱を通しやすいので、ピザ窯を作る時は耐熱レンガが必要になります。
赤レンガは耐熱性をさほど求められないような場合で使用するのが、基本的な使い方と言えるでしょう。
色合いに関して言えば、基本的には「赤」ではあるものの、商品によって微妙に異なります。
黄色味が強く明るい赤レンガもあれば、茶色っぽい赤レンガもあります。扱っているホームセンターによっても、それぞれ色合いは異なるでしょう。
色にこだわり始めると、納得のできる赤レンガを入手するのが難しくなるかもしれません。
またネット通販では写真と実物の色味が違うこともあるでしょう。そのため、ある程度は色味に妥協が必要になることもあると思います。
////外構で赤レンガが人気の理由
赤レンガが外構でも人気の素材である理由に、以下のようなものがあります。
- 暖かい雰囲気を生み出す
- 価格が安く購入しやすい
- DIYも簡単にできる
- 仕上がりもラフで構わない
レンガにはいろんな種類がありますが、赤レンガは暖かい雰囲気があることから、庭の雰囲気との親和性が高いことで人気があります。
また1個あたりの価格も安く、手軽に購入できる点も人気の理由です。
さらに外構でも、花壇などで簡単に施工できることから、自分で工事ができるのも利点と言えるでしょう。
さらにその出来栄えも、決してきちんと仕上がっていなくても、それはそれで味わい深いものになるのでよいという扱いやすさも魅力です。
赤レンガの使い方
赤レンガをDIYで使う場合の方法を押さえておきましょう。
赤レンガを並べる
簡単ではありながらも、目的によっては下準備に手間がかかる方法です。
花壇に使う場合には横に並べるだけで済みますが、固めるためにはモルタルが必要になります。また数段積み上げる場合にもモルタルを使います。
赤レンガを花壇に使用する場合にも、しっかりと水平をとる必要があります。そのため、水平器を用意するとよいでしょう。
玄関などへのアプローチとして並べる場合にはさらに、下地の処理も必要になります。地面を少し掘ってから防草シートを敷き、砕石を敷き詰めて転圧します。
しっかりと固めてからレンガを並べていきます。敷き方にはいろんなデザインがあるので、好みによって選べます。
赤レンガを積む
花壇を作る時に赤レンガを積み上げる場合には、ちょっとした工夫が必要です。
少しずつモルタルを赤レンガに塗り、重ねては水平をとっていきます。傾きがあればハンマーを使って叩き、直していきます。
モルタルを塗る前には赤レンガを水に浸けておいて、モルタルの水分をすぐに吸収しないようにしておきましょう。
モルタルの水分がすぐに吸収されてしまうと、十分に固まらなくなるからです。赤レンガはぴったりくっつけずに、少し離して並べていきます。
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赤レンガの活用方法
それでは赤レンガを使った活用方法をご紹介します。
門柱での活用方法
赤レンガは門柱にもよく使われています。ポストや表札、門扉やフェンスなどを赤レンガでヨーロピアンテイストのものにまとめると、クラシカルな雰囲気にまとまります。
たとえばポストの口金や門扉をアイアンの鋳物風にすれば、ヨーロピアンクラシック調になります。
また門柱そのものは別のものを使用し、その周りを赤レンガで囲うようなデザインにするのもおしゃれです。
門柱まわりには土を敷いて、季節ごとに花が咲くように植物を植えておくのもよいでしょう。
園路での活用方法
庭との親和性が高い外構素材の赤レンガは庭の園路にも欠かせません。そして赤レンガで園路をおしゃれなデザインにする方法もいろいろとあります。
まず色の違うレンガと組み合わせることで、デザインに凝った園路を作れます。赤レンガを隙間なくきちんと並べると、イングリッシュガーデン風の園路になります。
あるいは赤レンガを隙間をあけてラフに敷けば、ナチュラルな雰囲気の園路に仕上がります。
玄関アプローチでの活用方法
園路と同じように、玄関アプローチも赤レンガをよく使用する外構です。そのまま使用してもよいですし、ほかの外構素材と組み合わせてもおしゃれです。
あるいは赤レンガのアプローチの周りに芝生を敷いたりと、デザインを工夫できるのも玄関アプローチの利点です。
家の顔として存在感があるので、凝ったデザインを楽しんでみましょう。 施工はDIYでもできますが、日々歩く場所なので慣れていない人は外構業者に任せたほうがよいかもしれません。
花壇での活用方法
おそらく赤レンガの使いみちとしてもっとも多いのが「花壇」ではないでしょうか。DIYでも簡単に作れるので、赤レンガを入手しさえすればすぐに作れます。
花壇は赤レンガをただそのまま並べて積み上げるだけでも構いません。ほかに道具も必要ないですし、撤去するのも簡単です。あるいは花壇のスペースを広げたいような時にも、対応できるでしょう。
この場合は地面を少し掘って赤レンガを並べていくだけで完成します。
本格的に作るのであれば、モルタルを使ってしっかりと固定しておきます。モルタルはセメントを1に対して砂を3の割合で混ぜ合わせ、水を加えて練っておきます。
赤レンガを置く場所を少し掘り、砕石を入れて踏み固めておきましょう。そこに水をまいたら作っておいたモルタルを赤レンガ数個分だけ入れて、その上にレンガを置いていきます。
水平をとりながら傾きがあれば木を上に置いてハンマーで軽く叩き、水平に直していきます。
一段目を置いたら二段目を半分ずらして置いていきます。この時も赤レンガ数個分だけモルタルを塗ってレンガを置き、水平をとりながら並べていきます。
まとめ
赤レンガは手軽に使えますし、デザインを工夫することもできます。価格も安いので、外構をおしゃれに演出するためにぜひ使ってみてください。
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