レンガを庭に敷いておしゃれな外構にしたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
DIYで簡単にできる敷き方があれば、費用もおさえることができて理想の庭を手に入れることができますよね。
レンガは洋風の庭だけでなくモダンな庭やナチュラルさを出したいときにもよくマッチします。また、庭やアプローチのアクセントとして使えるなど、レンガは物足りなさを補うことにも使えます。
今回はDIY初心者でもできるレンガの敷き方についてご紹介していきます。
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////DIYでできるレンガの敷き方
レンガを庭に敷くための方法についてまずは見ていきましょう。DIYではすべて自分で行うことになるため、どういったことが必要かひとつずつ確認していくことをおすすめします。
プランを考える
レンガをどこに敷きたいのか、どのように敷くのかを考えます。ここで決めるプランはこれからレンガを敷いていくための基準になります。
レンガを庭やアプローチのどこに敷くのかを決めて、実際に敷く部分の測量を行います。
レンガはJIS規格のものであれば、高さ100mm×長さ210mm×厚さ60mmと大きさが決まっているので、それを基準に決めてもいいでしょう。
また、これから考えるレンガのパターンから収まりのいいデザインを決める方法もありますが、その場合にも測量はあらかじめ行っておきます。
広さが決まったらこの時点で必要なセメントの量を計算しておきましょう。
それから、仕上がりの高さをどのくらいにしたいのかということも検討します。レンガの仕上がりの高さは、そこで生活していく中で快適さを左右します。
周囲にある外構や動線をふまえて、どのくらいの高さが必要かしっかりと考えてみましょう。
パターンを考える
レンガの敷き方、パターンは見た目をどのようにしたいのかで決めていきます。
パターンはこうしなければいけないというものはなく、敷きたい場所の形状にあわせてランダムに配置しても構いません。
また、レンガの加工が難しそうという場合には、加工しなくて済むパターンを選んでもいいでしょう。レンガの敷き方の代表的なパターンには以下のようなものがあります。
- ジャックオンジャック…並のレンガを揃えて並べるだけのパターン
- ランニングボンド…レンガを互い違いに並べるパターン。縁をそろえるためにはレンガを半分(はんます)に加工する必要がある。
- バスケット…レンガを2枚ひと組にして、縦と横で互い違いにするパターン。
- ヘリンボーン…レンガをL字になるように組んでいくパターン。縁をそろえるためには、はんますが必要。
レンガのパターンが決まったら、測量した図面と合わせて必要なレンガの数量を出していきましょう。
また、はんますが必要な場合は加工する数量、もしくはホームセンターなどで購入する量もふまえておきます。目地のあり・なしということもこのときに検討しておきます。
レンガの敷き方
レンガの基本的な敷き方について見ていきましょう。
土をすき取る
プランで決めた仕上がりの高さになるように、土をすき取っていきます。
レンガの厚みとカラモルの厚み3cm、砕石の厚みを3cmから4cm分の穴を掘ります。掘った部分が全体的に均一になるようにしていきます。
水糸を張って水平になっているか確認しましょう。
砕石を敷く
砕石を3cmから4cm程度の厚さで均一になるように敷いていきます。
敷き終わったら踏みしめていき、ベニヤなどの平板を使ってさらに固めていきます。よりしっかりと転圧する場合には、転圧機やタンパーなどを使用するとしっかりと地面を転圧することができます。
砕石を踏みしめて全体的に平らになったら、水糸を使って深さを確認するようにしましょう。
モルタル(セメント+砂)を敷く
次にバサモルやカラモルと呼ばれる水を入れないモルタルを作っていきます。
トロフネに砂とセメントを3対1の割合で入れて、よく混ぜます。セメントの白さが砂に混ざって見えなくなるくらい混ぜたら、砕石の上に撒いていき、厚みが3cmになるように平らにしていきます。
このときの作業は圧力をかけずにスコップや板を使って平らにしていきます。
レンガを敷いていく
プラン作りの際に決めたパターンでレンガを敷いていきます。
目地ありの場合には5mmから8mm程度間隔をあけて敷いていきます。木片などを使用してレンガを並べていくと目地の間隔を均一にしていくことができます。
水平器を使いながら傾きがでないようにショックレスハンマーで整えながら敷いていきます。レンガの上に乗って作業する必要がある場合には、ベニヤなどを敷いてその上に乗って作業します。
あらかじめ水糸を張っておき、凹凸がないか確認しながら作業するようにしましょう。
レンガを加工する
レンガの加工が必要な場合にはレンガタガネとハンマーを使ってレンガを割るか、グラインダーを使用して割っていきます。
レンガの割りたい場所に鉛筆で腺を入れて、タガネの刃をあててハンマーで打っていきます。すべての面に徐々に傷をつけていくようにして割っていきます。
目地を入れる
目地にはケイ砂を使用します。敷き詰めたレンガの上にケイ砂をまいて、ホウキなどで目地に入れ込んでいきます。すきまがでないように丁寧に作業するようにしましょう。
水をたっぷりとまく
最後に水をたっぷりとまいて完成ですが、このときに水圧をかけすぎないようにシャワーヘッドを使ってまくようにしましょう。2日から3日程度養生をして完成です。
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////レンガをDIYで敷くときのポイント
レンガの敷き方を確認してきましたが、大切なポイントをここでまとめておきます。
水平は必ずチェックする
敷き方で何度もでてきましたが、水平を確認することがレンガを敷く際に最も大切な作業です。
水平器や水糸を使って作業ごとに丁寧に水平を確認することで、仕上がりを良くすることができます。
ズレないように枠を利用する
地面よりも高い位置にレンガを敷いていく場合や縁をしっかりと揃えたいときには、枕木など重さのあるもので並べはじめのレンガをおさえるようにするとスムーズに敷いていくことができます。
////レンガをDIYで敷くために必要なものは?
DIYでレンガを敷いていくために必要なものをチェックしていきましょう。まずは材料、そして道具と見ていきます。
【レンガを敷くために必要な材料】
- レンガ
- 砕石
- 砂
- モルタル
- ケイ砂
【レンガを敷くために必要な道具】
- メジャー
- スコップ
- ベニヤ板
- ハンマー
- ゴムハンマー
- 水平器
- 水糸
- レンガタガネやグラインダー
- トロフネ
- 水巻ホース
- 転圧機やタンパー
レンガを敷くための道具は、代用できるものがあればそれを使用するといいでしょう。
すべてをそろえる必要はなく作業工程を確認して、上記のリストを参考に再度ピックアップするようにしましょう。
レンガを庭に敷きたい!DIYがベストなの?
庭にレンガ敷きの外構を作るにはDIYで自分でやる方法と外構業者に依頼する方法の2つがあります。それぞれのメリットについて最後に確認しておきましょう。
DIYのメリット
DIYでレンガ敷きをするメリットはやはり費用が安くできるというところでしょう。
プラン決めやデザイン、材料の計算や運搬、施工をすべて自分でやることで、かかるコストは材料や道具代だけですますことができます。
ただし、それにかかる時間や手間がすべて自分にのしかかってきます。費用やDIYの楽しみという部分を重視している場合には、レンガ敷きをDIYでするメリットがあります。
外構業者に依頼するメリット
外構業者にレンガ敷きを依頼するメリットは、仕上がりの良さが期待でき、依頼した後はすべて業者が行ってくれるというところでしょう。
プロである外構業者は経験や知識があるため、時間を最小限にして作業していくことができます。
またデザインなども施工主からの要望を形にすることができ、なおかつプラスアルファで提案することも可能です。
施工するための費用はかかりますが、材料や道具、残土や資材の処分などもすべて外構業者が行うため、煩わしさが一切ないというメリットがあります。
まとめ
ここまで初心者でもできるレンガの敷き方についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
レンガをDIYで敷くことができれば費用をおさえることができますが、手間や時間、それに材料や道具の準備が必要です。
おしゃれできれいな仕上がりにしたいという場合やDIYに不安要素があるという場合には、計画段階でまず業者に相談していただくことをおすすめします。
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