冬から春にかけてコンビニやファミレスで多くなるデザートに「いちご」があります。
見た目にもかわいいうえに美味しいいちごのデザートを、毎年楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
そのいちごを家庭菜園で栽培できたら、そう思う方のために、初心者でも簡単に栽培できるポイントをご紹介します。
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////いちごが家庭菜園の初心者でも栽培できる4つの理由
いちごの栽培は一般的に難しいとされます。その理由として、「土に触れると病気になりやすい」こと、「乾燥に弱い」ことなどがあります。
それでも、家庭菜園の初心者が育てられる理由は何でしょうか。その理由をご紹介します。
いちご専用のプランターがある
いちごは通常、「ハウス栽培」で育てます。その一方で、簡単に育てることができる「水耕栽培」も可能です。
水耕栽培なら土を使わず、農薬も不要なので手間がかかりません。とはいえ、この水耕栽培にはある程度のスペースが必要です。
水耕栽培キットも販売されていますが、それなりの費用もかかります。そこで家庭菜園で簡単に行うための専用プランター「ストロベリーポット」が販売されています。
いわゆる素焼きの鉢ですが、複数のポケットがついている独特のフォルムが特徴的です。
ここに親株と子株に分けて栽培できるように工夫されているので、家庭菜園の初心者でも簡単にいちごを栽培できるようになっています。
旬の時期に収穫できる品種がある
いちごが家庭菜園の初心者でも栽培できる理由に、「一季なり」と呼ばれる品種があることも挙げられます。
いちごには旬の時期に収穫できる「一季なり」と、季節を問わずに収穫できる「四季なり」があります。
季節を問わずに栽培できる四季なりは、追肥をこまめにするなど手間がかかります。一方で一季なりの場合には、それほど苦労することなく栽培できます。
いちごは室内で栽培できる
家庭菜園と言えばベランダや庭での栽培が多いものですが、たいていの場合には室内での栽培は難しいものです。
一方で、いちごは室内で栽培できます。天候を気にすることなく、また室温もコントロールしやすいので、家庭菜園の初心者でも育てやすいと言えます。
ただし、いちごの実がなるためには「受粉作業」が必要になります。室内で育てる場合には虫や風などの自然受粉が難しいので、自分で行う手間は必要です。
いちごは追肥がほぼ不要で手間いらず
いちごの栽培に追肥はほとんど不要です。これは10~11月に植え付けを行い5~6月に収穫をする場合、寒い冬の間は肥料の養分が使われないのが理由です。
また、この間はいちごは休眠に入るため、ほとんど手入れが不要になります。ただし赤くなったり枯れたりしている葉は取り除いておきましょう。
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////家庭菜園の初心者におすすめのいちご
続いて家庭菜園の初心者でも比較的簡単に栽培できるいちごの種類をご紹介します。
初心者向けの1番のおすすめ!「宝交早生」
1年なりの宝交早生は、家庭菜園で簡単に栽培できるいちごとして有名です。
やや酸味が強く果肉が柔らかいことから、店頭ではあまり見ない品種です。病気にも強いことから、初心者でも育てやすい品種のいちごと言えます。
開花時期が早い「あかねっ娘」
「ももいちご」というのが正式な登録商標の品種です。その名のとおり、桃のような形状をしていることと甘酸っぱく食べ応えのある食感が特徴となります。
病気に強いので、それほど手間をかけずに育てられるのが初心者におすすめの理由です。休眠期間が短く、発芽できる期間や開花時期も早いという特徴もあります。
かつての二巨頭のひとつ「とよのか」
「とよのか」はかつて、東西を二分する品種のひとつとして、温暖な地で栽培されたいちごです。今では新しいブランドいちごが多く誕生し、とよのかの存在感は薄れてしまいました。
しかし、家庭菜園で初心者でも簡単に育てられるという点では今も人気があります。苗もホームセンターなどで手軽に購入できます。
いちごの家庭菜園で押さえておきたい3つのポイント
家庭菜園の初心者でも失敗せずにいちごを栽培するために、ぜひ押さえておきたいポイントをご紹介します。
植え付けは葉の付け根が土から出るように
一季なりいちごは10月頃に苗を植え付けます。その際に注意すべきポイントは、葉の付け根(クラウン)が土から出るようにすることです。
これは、いちごの成長点がクラウンの周囲にあるためです。ここが土の中に埋まってしまうと、育ちが悪くなってしまいます。
また、いちごの苗には「ランナー」と呼ばれる「つる」の一部がついています。
このランナーの反対側に花をつけるので、ランナーを内向きにして植え付けるのも大切なポイントです。
そうすれば、プランターの外側に実をつけるので、土につくのを防ぐことができます。
子株は親株から2番目以降を選ぶこと
甘いいちごが育つと、同じ性質を引き継いだ「苗」を育てたいものです。その苗の選び方にもポイントがあります。
5月から6月にかけて、いちごの実をつける頃にランナーに子株がいくつもついていきます。
そのうち、親株に1番近い子株は成長が不安定になりやすいため、苗作りに適していません。そこで、2番目以降の子株を切り離して植え付けるようにしましょう。
受粉は雌しべをまんべんなく撫でるようにすること
室内栽培で育てるいちごは、人工受粉が必要です。その方法は、毛先のやわらかな筆で雌しべを軽く撫でるようにするだけなので簡単に思えます。
しかし、雌しべに十分に花粉がついていないと、形の良い実がなりません。そこで、雌しべのまわりをまんべんなく丁寧に撫でるようにするのがポイントになります。
甘いいちごに育てるポイント3つ
家庭菜園で育てたいちごが甘くならないと、がっかりする方もいるかと思います。そこで、甘いいちごを育てるためのポイントを3つご紹介します。
甘く育てるためには日照時間が重要
いちごはたっぷりと日差しを受けることで甘くなります。しかし、単純に日照時間が長ければよいというわけではありません。
ひとつの目安ではありますが、気温(室温)が20度前後であれば、日照時間は1日8時間程度でしっかりとした実をつけます。
気温が10度から15度程度であれば、1日に12時間ほどの日照が必要です。室内で育てる場合には温度にも注意することで、日照時間をコントロールできます。
水をあげすぎないこと
いちごの生育に水は不可欠ですが、あげすぎると糖度が不十分になります。かといって水が不十分であれば枯れてしまいます。
そのバランスが難しくもあり、いちご栽培の醍醐味でもあります。初心者の方は、冬の間は特に水やりは土が乾かない程度に、と覚えておくとよいでしょう。
花の間引きをすること
大切に育てたいちごが花を咲かせるとうれしいものです。しかし甘いいちごを実らせるためには、花の間引きが必要になります。
たくさんの花を残しておくと、養分が分散されて甘みが減少します。そのためせっかく咲いた花ですが、いくつかを残して間引くようにしましょう。
まとめ
いちごは実は家庭菜園の初心者でも、割と手軽に育てることができます。ただし、甘いいちごに育てるためには、注意すべきポイントもいくつかあります。
とはいえそれほど難しいものではないので、ぜひ試していただければと思います。
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