『半マスレンガ』というのをご存知でしょうか。実は普通サイズのレンガを半分にしたものですが、外構では何かと役に立つ素材です。
今回はこの半マスレンガを使って、外構でどのようなものが作れるのかをご紹介します。
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////半マスレンガって何?
「半マスレンガ」とはあまり聞きなれないものかと思いますが『半マス』とはレンガのサイズをあらわす用語です。
具体的に通常サイズのレンガ(およそ200×100×60㎜)の半分の大きさとなります。
商品によってこまかな大きさは違いますが、次のようなサイズで販売されています。単位はミリメートル(㎜)です。
- 100×100×60
- 115×115×65
レンガは自分で切断したり割ったりすることも可能ですが、かなり手間がかかります。そこで最初から通常サイズの半分の大きさである「半マスレンガ」が販売されています。
半マスレンガはホームセンターやネット通販で簡単に購入できます。
また半マスレンガとひと口に言っても、いろんな種類があります。アンティークレンガや焼き過ぎレンガ、耐火レンガなどさまざまな種類のレンガで半分サイズのものがあるということです。
それでは半マスレンガを使って作れるものをご紹介します。このサイズならではのものを作ると楽しいかもしれませんね。
////円形花壇
まずは半マスレンガならではのサイズを利用した『円形花壇』をご紹介します。半マスレンガは正四角形なので、綺麗な円形にできるのがメリットです。
円形花壇に半マスレンガが合う理由
円形花壇はナチュラルな雰囲気の庭に合うデザインですが、実は自分で作るのは非常に難しいものです。長方形のレンガも端を少しカットしなければ、うまくカーブを作れません。
半マスレンガであれば端をカットせずとも、綺麗なカーブで積み上げることが可能です。
また庭に円形花壇を作るとなれば、それほど大きなサイズにはできないと思うので、必要とする半マスレンガの数も大量にはならないでしょう。これも円形花壇がおすすめの理由です。
円形花壇を作るのに必要な材料と道具
円形花壇を作るのに必要な材料と道具は以下のようになります。
- 半マスレンガ
- モルタル(セメント、砂)
- モルタル混合容器
- 砕石
- スコップ
- 水
- ハンマー
- 木の板
モルタルはセメント1に対して砂を3の割合で混合容器に入れ、スコップ(あれば練りグワ)でかき混ぜます。
そこに少しずつ水を加えて適度に粘度を保つようにして練っておきます。モルタルはすぐに固まってしまうので、レンガを積む前に作るようにしましょう。
レンガはモルタルが付きやすいように、あらかじめ水を入れた容器に入れておきます。使う前になったら取り出して、軽く水気を切っておきましょう。
円形花壇の作り方
それでは円形花壇の作り方を説明します。まずは土台を作ります。
花壇を作る場所(円形)に溝を10センチほどの深さで掘ります。幅は半マスレンガよりもやや広めにしておきましょう。そこに5センチほど砕石を入れて木材などで突き、固めておきます。
上から水をまいたら、半マスレンガ2~3個分ほどの長さにモルタルを入れて、上に半マスレンガを1つ置きましょう。
続いて2個目の半マスレンガを、隣のレンガと接する面にモルタルを付けて並べて置きます。
この2つのレンガが水平になるように木材を上に置き、傾いているようであればハンマーで出っ張っている部分を軽く叩きます。
同じ作業を繰り返して一段目を円形に置いたら、今度はその上に二段目の半マスレンガを置く作業を行います。
やり方は最初と同じで、下のレンガと半分ずらすようにして置いていきましょう。あとは好みによって三段目も置くのもよいかと思います。
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////ステップ
ちょっとした段差にステップを作るのは、外構ではよくあると思います。ステップ自体の素材もいろいろありますが、そこに半マスレンガを使うとおしゃれに演出できます。
段の端に半マスレンガを使う
ステップそのものを作るのは難しいですし、安全性も確保しなければなりません。DIYに慣れていればよいのですが、そうでなければ外構業者にお願いしたほうがよいでしょう。
そのデザインですが、段の端に半マスレンガを使うとおしゃれな感じになります。
ステップそのものはコンクリートブロックでも、あるいは敷石を使ってもよいでしょう。あるいは表面に細かな砂利を固めておくのもよいかもしれません。
そして段の端に半マスレンガを並べておけば、ステップ本体とのコントラストがなんともおしゃれなものになります。
ステップ自体にもレンガを使う
ステップ全体をレンガにする方法もあります。ナチュラルテイストの庭にステップを作る際に、レンガを使えば雰囲気に溶け込むように馴染むからです。
この場合、ステップのレンガはアンティークレンガなど色の薄いものにして、段の端に赤い半マスレンガを使うとおしゃれです。
あるいは半マスレンガもさまざまな色を揃えてカラフルにするのもよいでしょう。
市松模様の小道
庭の小道にレンガを使うことはありますが、半マスレンガを使うとデザインをさらに凝ったものにできます。
2色の半マスレンガを交互に置くことで、市松模様のおしゃれな小道ができあがります。
必要な材料と道具
- 半マスレンガ(同じサイズの2種類の色違い)
- 砕石
- 砂
- 固まる砂(目地用)
- 防草シート
- ハンマー
- 水平器
- 木の板
- スコップ
- ツルハシ(土が固い場合)
小道の土を掘る
まず庭の小道を作る部分の土を掘ります。横幅を半マスレンガを置いたサイズに測っておきましょう。通路をあらかじめ決めておいたら、深さ10センチほど掘り下げておきます。
不要となった土ですが、一般ゴミとして回収していない自治体が多いようです。
そのため、回収業者に依頼して引き取ってもらうことになります。回収費用の目安としては1kgあたり100円くらいになると思います。
土の掘り方ですが、柔らかい土であればスコップで大丈夫です。問題は歩き回って絞まった固い土をどのようにして掘るのかということです。おそらくスコップでは歯が立たないでしょう。
そこでまずは「ツルハシ」か「バール」と呼ばれる先が尖った用具を使って、土に突き刺す感じでほぐしていきます。あとはスコップですくい上げて掘っていきましょう。
土を掘り終えたら踏みしめて固めていきます。この時、へこんだ部分があれば土を追加して平らにしておきましょう。木の板を使うと綺麗に平らになります。
掘った部分を平らにしたら、防草シートを敷いておきます。
掘った穴に砕石と砂を敷く
小道となる部分を掘り下げたら、次はそこに砕石を敷いていきます。砂利ではなく砕石を敷くのは、しっかりと固定させるためです。
砂利を使うと上を歩いた時に砂利同士が動いてしまうので注意しましょう。
砕石を敷く深さですが、だいたい3センチくらいが目安です。
この上に砂を敷いてレンガを置きますが、最終的にレンガが地面より少し高い位置になるようにします。そこを計算して、砕石を敷く深さを決めるようにしましょう。
この砕石を敷く深さが深いほど土台がしっかりと固まります。それを踏まえて、最初に掘り下げる土の深さを調整するとよいかもしれません。
砕石を敷き終えたら、次は砂を2センチほどの厚さで敷いていきます。
砂はホームセンターで販売している安いもので大丈夫です。この時、表面がデコボコにならないよう平らにしておきましょう。
半マスレンガを並べる
最後に半マスレンガを敷いていきます。2種類の色違いのものを市松模様になるよう、交互に置いていきます。
この時、きっちりと隙間なく並べるのではなく、少しスペースをあけて並べるようにします。
ひとつ半マスレンガを置くごとに水平器で水平をとり、傾いていたらハンマーで軽く叩いて平らにしましょう。
半マスレンガをすべて小道に並べ終えたら、最後に上から砂をまいて、レンガ同士の隙間(目地)に入れます。ほうきで上をはけば、砂は自然と目地に入っていきます。
砂を目地に入れ終えたら、水をまいて完成です。この時、固まる砂を使えば雑草が生えにくくなります。
まとめ
半マスレンガは通常のレンガの半分のサイズです。その小さなサイズを生かす形で活用できます。
ほかにも庭にオブジェを作るなど、いろいろと工夫して活用してみてはいかがでしょうか。
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